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公開番号2025083507
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025040763,2021020788
出願日2025-03-14,2021-02-12
発明の名称ズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置
出願人株式会社リコー
代理人インフォート弁理士法人
主分類G02B 15/20 20060101AFI20250523BHJP(光学)
要約【課題】撮影距離の変化に伴う収差変動を抑制することができるズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置を提供する。
【解決手段】正の第1レンズ群と、負の第2レンズ群と、後群とを有し、ワイド端からテレ端への変倍に際し、隣接する各レンズ群の間隔が変化する。後群は、少なくとも各1つの負のレンズ群と正のレンズ群とを有する。後群に含まれる負のレンズ群のうち、負の屈折力が最も強いレンズ群は、無限遠から近距離へのフォーカシング時に像側に移動する合焦レンズ群GFである。後群に含まれる正のレンズ群のうち、合焦レンズ群GFの物体側に隣接して配置される正のレンズ群GFFは、最も像側に位置する正のレンズ成分L1を有する。正のレンズ成分L1は、正レンズL1Pを有する。次の条件式(1)を満足する。
(1)1.85<NdL1P
但し、
NdL1P:正レンズL1Pの屈折率。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、後群とを有し、
短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群の間隔が変化し、
前記後群は、少なくとも1つの負の屈折力のレンズ群と、少なくとも1つの正の屈折力のレンズ群とを有し、
前記後群に含まれる負の屈折力のレンズ群のうち、負の屈折力が最も強いレンズ群は、無限遠から近距離へのフォーカシング時に像側に移動する合焦レンズ群GFであり、
前記後群に含まれる正の屈折力のレンズ群のうち、前記合焦レンズ群GFの物体側に隣接して配置される正の屈折力のレンズ群GFFは、最も像側に位置する正のレンズ成分L1を有し、
前記正のレンズ成分L1は、正レンズL1Pを有し、
次の条件式(1)を満足する、
ことを特徴とするズームレンズ。
(1)1.85<NdL1P
但し、
NdL1P:前記正レンズL1Pの屈折率。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
次の条件式(2)を満足する、
ことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
(2)25<νdL1P
但し、
νdL1P:前記正レンズL1Pのアッベ数。
【請求項3】
次の条件式(3)を満足する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のズームレンズ。
(3)-5<fGFF/fGF<-0.7
但し、
fGFF:前記正の屈折力のレンズ群GFFの焦点距離、
fGF:前記合焦レンズ群GFの焦点距離。
【請求項4】
前記正のレンズ成分L1の物体側に隣接して位置する正又は負のレンズ成分L2を有し、
前記レンズ成分L2は、負レンズL2Nと正レンズL2Pの接合レンズからなり、
次の条件式(4)を満足する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
(4)1.0<NdL2N/NdL2P<1.6
但し、
NdL2N:前記負レンズL2Nの屈折率、
NdL2P:前記正レンズL2Pの屈折率。
【請求項5】
前記正のレンズ成分L1の物体側に隣接して位置する正又は負のレンズ成分L2を有し、
前記レンズ成分L2は、負レンズL2Nと正レンズL2Pの接合レンズからなり、
次の条件式(5)を満足する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のズームレンズ。
(5)0.2<νdL2N/νdL2P<0.7
但し、
νdL2P:前記正レンズL2Pのアッベ数、
νdL2N:前記負レンズL2Nのアッベ数。
【請求項6】
次の条件式(6)を満足する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のズームレンズ。
(6)0.5<fL1/fGFF<5
但し、
fL1:前記正のレンズ成分L1の焦点距離、
fGFF:前記正の屈折力のレンズ群GFFの焦点距離。
【請求項7】
次の条件式(7)を満足する、
ことを特徴とする請求項1、請求項4又は請求項5に記載のズームレンズ。
(7)0.5<|fL2|/fL1<20
但し、
fL1:前記正のレンズ成分L1の焦点距離、
fL2:前記レンズ成分L2の焦点距離。
【請求項8】
次の条件式(8)を満足する、
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のズームレンズ。
(8)0.1<TLT/fT<0.95
但し、
TLT:長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ全長、
fT:長焦点距離端における無限遠合焦時の全系の焦点距離。
【請求項9】
次の条件式(9)を満足する、
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のズームレンズ。
(9)0.1<f1/fT<1
但し、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
fT:長焦点距離端における無限遠合焦時の全系の焦点距離。
【請求項10】
次の条件式(10)を満足する、
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のズームレンズ。
(10)0.3<f2/fGF<3.0
但し、
f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
fGF:前記合焦レンズ群GFの焦点距離。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラ用のズームレンズとして各種タイプが知られている。特に望遠側の焦点距離を伸ばしたズームレンズとしては、一般的に、最も物体側から順に、正、負、後群と続くポジティブリードのズームタイプが使用されており、全ズーム・撮影距離範囲で高い光学性能を有する小型のズームレンズであることが要求されている。また、高速な自動合焦動作(オートフォーカス)を実現するべく、フォーカシングレンズ群の軽量化のために重量の大きい前玉よりも内側のレンズ群を動かすインナーフォーカス方式が知られている。特に、レンズ外径を小さくしやすく軽量な像面に近いレンズ群をフォーカシングレンズ群として用いるリアフォーカス方式が近年多く使用されている。
【0003】
しかし、従来のリアフォーカス方式では、短焦点距離端側において像面湾曲の変化が大きく、長焦点距離端側において球面収差やコマ収差の変化が大きいことにより、撮影距離の変化に応じて画質が低下するという課題があった。特に、高速AFを目的とするレンズは、フォーカシングレンズ群を更に軽量化するために、少ない枚数で構成されることが多いが、当然ながら、少ない枚数であるほど、撮影距離に応じた収差変動を抑制することが難しい。また、フォーカシングレンズの軽量化のために低比重の硝材を使用する方法もあるが、一般に低比重の硝材は低屈折率なものが多いため、収差変動の抑制効果が弱くなってしまう。
【0004】
特許文献1には、フォーカシングレンズの軽量化を行う目的で、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、負の屈折力の第5レンズ群から構成される5群ズームレンズ構成、あるいは、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、負の屈折力の第5レンズ群、負の屈折力の第6レンズ群から構成される6群ズームレンズ構成を有するズームレンズが開示されている。このズームレンズは、フォーカシング時に負の屈折力の第5レンズ群を像側に移動させている(第5レンズ群がフォーカシングレンズを構成している)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-015930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のズームレンズは、撮影距離の変化に伴う収差変動を抑制する(例えば、短焦点距離端では像面湾曲の変化を抑制し、長焦点距離端では球面収差やコマ収差の変化を抑制する)という観点で、改善の余地がある。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、撮影距離の変化に伴う収差変動を抑制することができるズームレンズ、レンズ鏡筒及び撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、後群とを有し、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群の間隔が変化し、前記後群は、少なくとも1つの負の屈折力のレンズ群と、少なくとも1つの正の屈折力のレンズ群とを有し、前記後群に含まれる負の屈折力のレンズ群のうち、負の屈折力が最も強いレンズ群は、無限遠から近距離へのフォーカシング時に像側に移動する合焦レンズ群GFであり、前記後群に含まれる正の屈折力のレンズ群のうち、前記合焦レンズ群GFの物体側に隣接して配置される正の屈折力のレンズ群GFFは、最も像側に位置する正のレンズ成分L1を有し、前記正のレンズ成分L1は、正レンズL1Pを有し、次の条件式(1)を満足する、ことを特徴とする。
(1)1.85<NdL1P
但し、
NdL1P:前記正レンズL1Pの屈折率、
である。
【0009】
本実施形態のズームレンズは、別の態様では、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、後群とを有し、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群の間隔が変化し、前記後群は、少なくとも1つの負の屈折力のレンズ群と、少なくとも1つの正の屈折力のレンズ群とを有し、前記後群に含まれる負の屈折力のレンズ群のうち、負の屈折力が最も強いレンズ群は、無限遠から近距離へのフォーカシング時に像側に移動する合焦レンズ群GFであり、前記合焦レンズ群GFよりも像側に位置する少なくとも1つのレンズ群を有し、そのうち最も物体側に配置される正の屈折力を有するレンズ群は、無限遠から近距離へのフォーカシング時に物体側に移動するレンズ群GFRPであり、前記レンズ群GFRPに含まれる正レンズは1枚のみであり、次の条件式(24)、及び条件式(25)を満足する、ことを特徴とする。なお、「レンズ群GFRPに含まれる正レンズは1枚のみ」は、レンズ群GFRPが1枚の正レンズのみから構成される場合に加えて、1枚の正レンズの他に1枚以上の負レンズを有している場合を含んでいる。
(24)35<νdRP<100
(25)1.55<NdRP
但し、
νdRP:前記レンズ群GFRPに含まれる(を構成する)正レンズのアッベ数、
NdRP:前記レンズ群GFRPに含まれる(を構成する)正レンズの屈折率、
である。
【0010】
本実施形態のズームレンズは、別の態様では、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、後群とを有し、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群の間隔が変化し、前記後群は、少なくとも1つの負の屈折力のレンズ群と、少なくとも1つの正の屈折力のレンズ群とを有し、前記後群に含まれる負の屈折力のレンズ群のうち、負の屈折力が最も強いレンズ群は、無限遠から近距離へのフォーカシング時に像側に移動する合焦レンズ群GFであり、前記後群に含まれる正の屈折力のレンズ群のうち、前記合焦レンズ群GFの物体側に隣接して配置される正の屈折力のレンズ群GFFは、物体側より順に、正レンズL4P、正レンズL3P、負レンズL3N、負レンズL2N、正レンズL2P、正レンズL1Pからなり、負レンズL2N、負レンズL3Nはそれぞれ次の条件式(27)、及び条件式(28)を満足する、ことを特徴とする。
(27)1.91<NdL2N
(28)1.91<NdL3N
但し、
NdL2N:前記負レンズL2Nの屈折率、
NdL3N:前記負レンズL3Nの屈折率、
である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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