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公開番号2025079778
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2024103751
出願日2024-06-27
発明の名称生理機能改善用の組成物
出願人ダイドーグループホールディングス株式会社,国立大学法人京都大学
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A23L 33/115 20160101AFI20250515BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】生理機能改善用に有効な組成物を提供する。
【解決手段】脂肪酸と3価のアルコールとのエステルを含む、生理機能改善用の組成物。生理機能改善用は、例えば認知機能改善用である。3価のアルコールは、例えばグリセリンである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
脂肪酸と３価のアルコールとのエステルを含む、生理機能改善用の組成物。
続きを表示（約 580 文字）【請求項２】
前記生理機能改善用が、認知機能改善用、脳機能改善用、集中力向上用、睡眠改善用、疲労軽減用、ストレス緩和用、精神障害改善用、及び気分障害改善用からなる群より選択される少なくとも一つである、請求項１に記載の組成物。
【請求項３】
前記３価のアルコールがグリセリンである、請求項１または２に記載の組成物。
【請求項４】
前記脂肪酸が不飽和脂肪酸である、請求項１または２に記載の組成物。
【請求項５】
前記不飽和脂肪酸が、ヘキサデセン酸、オクタデセン酸、エイコセン酸、ドコセン酸、テトラコセン酸、オクタデカジエン酸、オクタデカトリエン酸、オクタデカテトラエン酸、エイコサテトラエン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、及びドコサヘキサエン酸からなる群より選択される少なくとも一つである、請求項４に記載の組成物。
【請求項６】
ドコサヘキサエン酸モノグリセリドを含む、ＧＬＰ－１分泌促進用の組成物。
【請求項７】
請求項１、２、または６に記載の組成物を含む、油脂。
【請求項８】
請求項１、２、または６に記載の組成物を含む、飲食品または医薬品。
【請求項９】
生理機能を改善させるための、請求項１または２に記載の組成物の使用。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は生理機能改善用の組成物に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
ドコサヘキサエン酸（以下、「ＤＨＡ」と称することがある）は、炭素数が２２、不飽和結合が６個のω３－系多価不飽和脂肪酸であり、魚油等に含まれる必須脂肪酸である。ＤＨＡには、記憶学習能力向上、制がん作用、コレステロール低下作用等の種々の生理活性機能が期待されている（非特許文献１）。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
矢澤一良、影山治夫、総説ドコサヘキサエン酸の生理活性、油化学、1991、第40巻、第10号、p974-978
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ＤＨＡは、脂質を構成する脂肪酸の一種として魚油中に多く含まれていることが知られている。魚油にはＤＨＡ以外にも種々の成分が含まれ、その種類や組成は魚油の種類によって異なる。本発明は生理機能改善用に有効な組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、以下に例示する項目に関する。
［１］脂肪酸と３価のアルコールとのエステルを含む、生理機能改善用の組成物。
［２］前記生理機能改善用が、認知機能改善用、脳機能改善用、集中力向上用、睡眠改善用、疲労軽減用、ストレス緩和用、精神障害改善用、及び気分障害改善用からなる群より選択される少なくとも一つである、［１］に記載の組成物。
［３］前記３価のアルコールがグリセリンである、［１］または［２］に記載の組成物。
［４］前記脂肪酸が不飽和脂肪酸である、［１］または［２］に記載の組成物。
［５］前記不飽和脂肪酸が、ヘキサデセン酸、オクタデセン酸、エイコセン酸、ドコセン酸、テトラコセン酸、オクタデカジエン酸、オクタデカトリエン酸、オクタデカテトラエン酸、エイコサテトラエン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、及びドコサヘキサエン酸からなる群より選択される少なくとも一つである、［４］に記載の組成物。
［６］ドコサヘキサエン酸モノグリセリドを含む、ＧＬＰ－１分泌促進用の組成物。
［７］［１］、［２］または［６］に記載の組成物を含む、油脂。
［８］［１］、［２］または［６］に記載の組成物を含む、飲食品または医薬品。
［９］生理機能を改善させるための、［１］または［２］に記載の組成物の使用。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、新たな生理機能改善用の組成物が提供される。また、本発明によれば、新たなＧＬＰ－１分泌促進用の組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
１－ＤＨＡグリセロールと２－ＤＨＡグリセロールをＨＰＬＣ分析して得られたクロマトグラムを示す。
魚油１と魚油２をＨＰＬＣ分析して得られたクロマトグラムを示す。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下に本発明の好ましい実施形態について説明する。ただし、本発明は以下の好ましい実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。
【０００９】
［生理機能改善用の組成物］
本実施形態の生理機能改善用の組成物（以下、「本組成物１」とも称する）は、脂肪酸と３価のアルコールとのエステル（以下、「本エステル」とも称する）を含む。
【００１０】
＜生理機能改善＞
本組成物１は生理機能改善用である。生理機能改善用は、例えば、認知機能改善用、脳機能改善用、集中力向上用、睡眠改善用、疲労軽減用、ストレス緩和用、精神障害改善用、及び気分障害改善用からなる群より選択される少なくとも一つである。
（【００１１】以降は省略されています）

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