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公開番号2025079559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192310
出願日2023-11-10
発明の名称車両前部構造
出願人株式会社SUBARU
代理人個人,個人
主分類B60K 11/04 20060101AFI20250515BHJP(車両一般)
要約【課題】モータルーム内の熱交換器の配置に必要な上下寸法を小さくすることができ、かつ、車両の前面衝突時に熱交換器とモータの接触を回避することのできる車両前部構造を提供する。
【解決手段】モータルーム10内で熱交換器30がモータ20の前方に配置される車両前部構造において、熱交換器30は後上がりの姿勢で配置され、熱交換器30を支持する支持フレーム50は、前面衝突時に前側折り曲げ部56で上方へ凸に、後側折り曲げ部57で下方へ凸にそれぞれ折れ曲がり、熱交換器30は、支持フレーム50が折れ曲がった際に、側面視にて後上がりの姿勢から鉛直の姿勢に近づく。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
モータルーム内で熱交換器がモータの前方に配置される車両前部構造において、
前後方向へ延び、前記熱交換器の左右方向端部をそれぞれ支持する左右一対の支持フレームを備え、
前記熱交換器は、側面視にて後上がりの姿勢で配置され、左右方向端部に形成され前記支持フレームに支持される前側被支持部及び後側被支持部を有し、
前記支持フレームは、前記熱交換器の前記前側被支持部及び前記後側被支持部を支持する前側支持体及び後側支持体と、を有し、
前記支持フレームは、前記支持フレームに前後方向の圧縮荷重が作用すると、上方へ凸となるモードで折れ曲がる前側折り曲げ部及び下方へ凸となるモードで折れ曲がる後側折り曲げ部を有し、
前記前側支持体は、前記前側折り曲げ部よりも前方に配置され、
前記後側支持体は、前記支持フレームの前記前側折り曲げ部及び前記後側折り曲げ部が折れ曲がった際に、前記後側被支持部が前記後側支持体から離脱するよう構成され、
前記熱交換器は、前記支持フレームの前記前側折り曲げ部及び前記後側折り曲げ部が折れ曲がった際に、側面視にて前記後上がりの姿勢から鉛直の姿勢に近づく車両前部構造。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記後側支持体は、前記前側折り曲げ部と前記後側折り曲げ部の間に配置される請求項1に記載の車両前部構造。
【請求項3】
前記前側支持体は、前記前側折り曲げ部及び前記後側折り曲げ部が折れ曲がった際に、前記熱交換器の前記前側被支持部の左右方向を軸とした回転を許容し、
前記後側支持体は、前記前側折り曲げ部及び前記後側折り曲げ部が折れ曲がった際に、前記熱交換器の前記後側被支持部の上方への移動を許容する請求項2に記載の車両前部構造。
【請求項4】
前記前側折り曲げ部及び前記後側折り曲げ部は、前記支持フレームに形成された脆弱部をそれぞれ含む請求項3に記載の車両前部構造。
【請求項5】
前記熱交換器と前記モータの間に配置され、非導電性の材料からなる部品を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の車両前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータルームに熱交換器が配置される車両前部構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
モータを走行用動力源として搭載した電気自動車、ハイブリッド自動車等の電動車両が普及している(例えば、特許文献1)。電動車両では、車両前部のモータルームに、モータと、モータ等の各種機器を冷却するための熱交換器が配置される。特許文献1の電動車両では、熱交換器は、モータの前方で側面視にて鉛直の姿勢で支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-193651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の電動車両では、熱交換器が鉛直の姿勢で配置されるため、モータルーム内の熱交換器の配置に必要な上下寸法を大きく確保する必要がある。従って、モータルームの上下寸法を小さくしたり、モータルーム内の熱交換器上方に他の装置を配置するための空間を作り出すことが難しい。
ここで、熱交換器を側面視で斜めに搭載することが考えられるが、この場合は熱交換器の後端がモータと接近するため、車両の前面衝突時に熱交換器がモータと接触するおそれがある。熱交換器は導電体から構成されるため、衝突時にモータと接触しない設計とする必要がある。
【0005】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モータルーム内の熱交換器の配置に必要な上下寸法を小さくすることができ、かつ、車両の前面衝突時に熱交換器とモータの接触を回避することのできる車両前部構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
モータルーム内で熱交換器がモータの前方に配置される車両前部構造において、
前後方向へ延び、前記熱交換器の左右方向端部をそれぞれ支持する左右一対の支持フレームを備え、
前記熱交換器は、側面視にて後上がりの姿勢で配置され、左右方向端部に形成され前記支持フレームに支持される前側被支持部及び後側被支持部を有し、
前記支持フレームは、前記熱交換器の前記前側被支持部及び前記後側被支持部を支持する前側支持体及び後側支持体と、を有し、
前記支持フレームは、前記支持フレームに前後方向の圧縮荷重が作用すると、上方へ凸となるモードで折れ曲がる前側折り曲げ部及び下方へ凸となるモードで折れ曲がる後側折り曲げ部を有し、
前記前側支持体は、前記前側折り曲げ部よりも前方に配置され、
前記後側支持体は、前記支持フレームの前記前側折り曲げ部及び前記後側折り曲げ部が折れ曲がった際に、前記後側被支持部が前記後側支持体から離脱するよう構成され、
前記熱交換器は、前記支持フレームの前記前側折り曲げ部及び前記後側折り曲げ部が折れ曲がった際に、側面視にて前記後上がりの姿勢から鉛直の姿勢に近づく車両前部構造が提供される。
【0007】
この車両前部構造によれば、熱交換器を側面視で斜めに配置したことにより、モータルーム内の熱交換器の配置に必要な上下寸法を小さくすることができる。これにより、モータルームの上下寸法を小さくしたり、モータルーム内の熱交換器上方に他の装置を配置するための空間を作り出すことができる。
また、車両の前面衝突時、各支持フレームに前後方向の圧縮荷重が作用すると、前側折り曲げ部が上方に凸に折れ曲がり、後側折り曲げ部が下方に凸に折れ曲がることにより、各支持フレームは衝突時のエネルギを吸収する。このとき、熱交換器の後側被支持部が支持フレームの後側支持体から離脱することにより、熱交換器の後端側は支持フレームに対して移動可能な状態となる。また、支持フレームの前側折り曲げ部が上昇することから、各支持フレームの前側折り曲げ部より前側の区間は後端側が上昇し、これに伴って熱交換器も後端側が上昇する。この結果、熱交換器は、側面視にて当初の後上がりの姿勢から鉛直の姿勢に近づき、前面衝突時における熱交換器とモータの前後方向の距離を確保して、これらの接触を回避することができる。
【0008】
また、上記車両前部構造において、前記後側支持体は、前記前側折り曲げ部と前記後側折り曲げ部の間に配置されることが好ましい。
【0009】
また、上記車両前部構造において、
前記前側支持体は、前記前側折り曲げ部及び前記後側折り曲げ部が折れ曲がった際に、前記熱交換器の前記前側被支持部の左右方向を軸とした回転を許容し、
前記後側支持体は、前記前側折り曲げ部及び前記後側折り曲げ部が折れ曲がった際に、前記熱交換器の前記後側被支持部の上方への移動を許容することが好ましい。
【0010】
また、上記車両前部構造において、前記前側折り曲げ部及び前記後側折り曲げ部は、前記支持フレームに形成された脆弱部をそれぞれ含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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