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公開番号2025078729
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2025033274,2021521919
出願日2025-03-03,2020-05-29
発明の名称樹脂被覆超電導線、超電導コイルおよびシールドコイル
出願人古河電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01B 12/04 20060101AFI20250513BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】従来に比べて、軽量で柔軟性に優れ、かつ安価な樹脂被覆超電導線を提供する。
【解決手段】樹脂被覆超電導線は、合成樹脂材料からなるマトリックス樹脂と、前記マトリックス樹脂中に延在する超電導線とを有し、前記樹脂被覆超電導線の横断面で見て、前記マトリックス樹脂の断面積が、前記超電導線の断面積以上である。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
合成樹脂材料からなるマトリックス樹脂と、
前記マトリックス樹脂中に延在する超電導線と
を有する樹脂被覆超電導線であって、
前記樹脂被覆超電導線の横断面で見て、前記マトリックス樹脂の断面積が、前記超電導線の断面積以上であることを特徴とする、樹脂被覆超電導線。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記超電導線が、金属/ニオブチタン、金属/ニオブ三スズ、金属/二ホウ化マグネシウム、希土類系およびビスマス系の超電導材料からなる群から選択される1種以上からなることを特徴とする、請求項1に記載の樹脂被覆超電導線。
【請求項3】
前記合成樹脂材料が、熱可塑性樹脂であることを特徴とする、請求項1または2に記載の樹脂被覆超電導線。
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂の融点が290℃以下であることを特徴とする、請求項3に記載の樹脂被覆超電導線。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂の融点が210℃以下であることを特徴とする、請求項3または4に記載の樹脂被覆超電導線。
【請求項6】
前記合成樹脂材料が、ポリアミドまたはポリオレフィンであることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂被覆超電導線。
【請求項7】
前記ポリアミドがナイロンであることを特徴とする、請求項6に記載の樹脂被覆超電導線。
【請求項8】
前記合成樹脂材料が、ナイロン11、ナイロン12またはポリエチレンであることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の樹脂被覆超電導線。
【請求項9】
前記合成樹脂材料が、250℃以下のガラス転移点を有する非晶性樹脂であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂被覆超電導線。
【請求項10】
前記樹脂被覆超電導線は、前記マトリックス樹脂が前記超電導線の外周を覆う内側マトリックス樹脂層と前記内側マトリックス樹脂層の外側を覆う1つ以上の外側マトリックス樹脂層とから構成される2層以上のマトリックス樹脂層から構成される、多層被覆線であることを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載の樹脂被覆超電導線。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂被覆超電導線、超電導コイルおよびシールドコイルに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、核磁気共鳴(NMR)装置や磁気共鳴画像(MRI)検査用の装置などの用途などにおいて、外部から内部への磁場を遮断して適切な分析結果を得るとともに、内部から外部への磁場を遮断して人体や電子機器等への影響を抑制するためのシールドコイルとして、超電導材料が用いられている。
【0003】
このような超電導材料としては、例えば図6に示すように、NbTi線などの超電導線22を、銅チャンネルと呼ばれる安定化銅21で被覆し、さらにその周囲をポリエステル23などの樹脂の編組で被覆してなる樹脂被覆超電導線2がある。このような樹脂被覆超電導線2では、超電導線22の周囲を安定化銅21で被覆することにより、超電導線22から生じる熱を外部へと放熱し、例えば液体ヘリウムなどに浸漬して冷却することでその温度上昇を抑制している。
【0004】
また、超電導材料の発熱効率を高めるために、特許文献1には、複数の超電導線を安定化銅に埋め込み、その周囲に樹脂を被覆し、さらに安定化銅に埋め込んでなる超電導線が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2017-533579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、以上に述べた従来の超電導材料はいずれも、超電導線の周囲に安定化銅など高純度の金属を用いることから、比較的高価でかつ重量が大きくなり、また、曲げ癖がつきやすいためハンドリング性も悪い。
【0007】
本開示は、以上の実情に鑑みてなされたものであり、従来に比べて、軽量で柔軟性に優れ、かつ安価な樹脂被覆超電導線を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1] 合成樹脂材料からなるマトリックス樹脂と、前記マトリックス樹脂中に延在する超電導線とを有する樹脂被覆超電導線であって、前記樹脂被覆超電導線の横断面で見て、前記マトリックス樹脂の断面積が、前記超電導線の断面積以上であることを特徴とする、樹脂被覆超電導線。
[2] 前記超電導線が、金属/ニオブチタン、金属/ニオブ三スズ、金属/二ホウ化マグネシウム、希土類系およびビスマス系の超電導材料からなる群から選択される1種以上からなることを特徴とする、上記[1]に記載の樹脂被覆超電導線。
[3] 前記合成樹脂材料が、熱可塑性樹脂であることを特徴とする、上記[1]または[2]に記載の樹脂被覆超電導線。
[4] 前記熱可塑性樹脂の融点が290℃以下であることを特徴とする、上記[3]に記載の樹脂被覆超電導線。
[5] 前記熱可塑性樹脂の融点が210℃以下であることを特徴とする、上記[3]または[4]に記載の樹脂被覆超電導線。
[6] 前記合成樹脂材料が、ポリアミドまたはポリオレフィンであることを特徴とする、上記[1]~[5]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線。
[7] 前記ポリアミドがナイロンであることを特徴とする、上記[6]に記載の樹脂被覆超電導線。
[8] 前記合成樹脂材料が、ナイロン11、ナイロン12またはポリエチレンであることを特徴とする、上記[1]~[7]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線。
[9] 前記合成樹脂材料が、250℃以下のガラス転移点を有する非晶性樹脂であることを特徴とする、上記[1]~[5]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線。
[10] 前記樹脂被覆超電導線は、前記マトリックス樹脂が前記超電導線の外周を覆う内側マトリックス樹脂層と前記内側マトリックス樹脂層の外側を覆う1つ以上の外側マトリックス樹脂層とから構成される2層以上のマトリックス樹脂層から構成される、多層被覆線であることを特徴とする、上記[1]~[9]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線。
[11] 前記内側マトリックス樹脂層は、エポキシ基、オキサゾリル基、アミノ基及び無水マレイン酸残基からなる群から選択される少なくとも1種類の官能基を含有するオレフィン系樹脂、又その共重合体であることを特徴とする、上記[10]に記載の樹脂被覆超電導線。
[12] 前記内側マトリックス樹脂層は、カルボン酸の金属塩を含有するオレフィン系共重合体であることを特徴とする、上記[10]に記載の樹脂被覆超電導線。
[13] 前記超電導線が単線であることを特徴とする、上記[1]~[12]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線。
[14] 前記超電導線が撚線であることを特徴とする、上記[1]~[12]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線。
[15] 前記樹脂被覆超電導線の横断面形状が、平角形状であることを特徴とする、上記[1]~[14]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線。
[16] 前記樹脂被覆超電導線の横断面形状が、円形状であることを特徴とする、上記[1]~[14]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線。
[17] 前記樹脂被覆超電導線の幅および厚さの寸法精度が±0.10mm以下であることを特徴とする、上記[1]~[16]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線。
[18] 前記樹脂被覆超電導線の幅および厚さの寸法精度が±0.05mm以下であることを特徴とする、上記[1]~[17]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線。
[19] 上記[1]~[18]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線を用いた超電導コイル。
[20] 上記[1]~[18]のいずれか1つに記載の樹脂被覆超電導線を用いたシールドコイル。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、従来に比べて、軽量で柔軟性に優れ、かつ低価格な樹脂被覆超電導線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態の樹脂被覆超電導線(平角形状)の横断面図である。
図2は、一実施形態の樹脂被覆超電導線(円形状)の横断面図である。
図3は、一実施形態の樹脂被覆超電導線(平角形状)の横断面図である。
図4は、一実施形態の樹脂被覆超電導線(円形状)の横断面図である。
図5(a)~(f)は、それぞれ、樹脂被覆超電導線(平角形状)の種々の変形例を示す横断面図である。
図6は、従来の樹脂被覆超電導線の横断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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