TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025077469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189663
出願日2023-11-06
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/02 20060101AFI20250512BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】実ギヤ段が不定とされる状況下でも駆動系部位を確実に保護することができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】車速の正常な値が取得されず、手動変速機の実際のギヤ段が不定とされる場合には、ギヤ段毎のトルク制限マップが用いられてギヤ段毎のトルク制限値が算出され、それらのギヤ段毎のトルク制限値のうちの最小値が、動力源のトルクの制限に用いられるトルク制限値として選択される。これにより、実際のギヤ段が不定とされる場合には、最も小さいトルク制限値を用いて動力源のトルクが制限される。よって、実ギヤ段が不定とされる状況下でも駆動系部位を確実に保護することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、前記動力源の動力を駆動輪へ伝達する手動変速機と、を備えた車両の、制御装置であって、
前記動力源の回転速度と車速との比に基づいて前記手動変速機の実際のギヤ段を特定する実ギヤ段特定部と、
前記実ギヤ段特定部によって特定された前記実際のギヤ段と、前記手動変速機のギヤ段毎に予め定められたトルク制限マップと、を用いて前記動力源のトルクを制限する為のトルク制限値を算出するトルク制限値算出部と、
を含むものであり、
前記トルク制限値算出部は、前記車速の正常な値が取得されず、前記実際のギヤ段が不定とされる場合には、前記ギヤ段毎の前記トルク制限マップを用いて前記ギヤ段毎の前記トルク制限値を算出し、前記ギヤ段毎の前記トルク制限値のうちの最小値を、前記動力源のトルクの制限に用いる前記トルク制限値として選択することを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、手動変速機を備えた車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
動力源と、前記動力源の動力を駆動輪へ伝達する手動変速機と、を備えた車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載されたギヤ位置判定装置がそれである。この特許文献1には、動力源の回転速度としてのエンジン回転速度と車速との比に基づいて手動変速機の実際のギヤ段である実ギヤ段を特定することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-169896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車速の正常な値が取得されない場合、動力源の回転速度と車速との比が適切に算出されず、実ギヤ段が不定とされるおそれがある。一方で、実ギヤ段に応じたトルク制限値を算出し、そのトルク制限値を用いて動力源のトルク制限を実施することで駆動系部位(動力伝達系部位も同義)を保護することが考えられる。しかしながら、実ギヤ段が不定とされる場合、トルク制限値によっては動力源の十分なトルク制限を実施することができず、駆動系部位を適切に保護することができないおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、実ギヤ段が不定とされる状況下でも駆動系部位を確実に保護することができる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)動力源と、前記動力源の動力を駆動輪へ伝達する手動変速機と、を備えた車両の、制御装置であって、(b)前記動力源の回転速度と車速との比に基づいて前記手動変速機の実際のギヤ段を特定する実ギヤ段特定部と、(c)前記実ギヤ段特定部によって特定された前記実際のギヤ段と、前記手動変速機のギヤ段毎に予め定められたトルク制限マップと、を用いて前記動力源のトルクを制限する為のトルク制限値を算出するトルク制限値算出部と、を含むものであり、(d)前記トルク制限値算出部は、前記車速の正常な値が取得されず、前記実際のギヤ段が不定とされる場合には、前記ギヤ段毎の前記トルク制限マップを用いて前記ギヤ段毎の前記トルク制限値を算出し、前記ギヤ段毎の前記トルク制限値のうちの最小値を、前記動力源のトルクの制限に用いる前記トルク制限値として選択することにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、車速の正常な値が取得されず、手動変速機の実際のギヤ段が不定とされる場合には、ギヤ段毎のトルク制限マップが用いられてギヤ段毎のトルク制限値が算出され、それらのギヤ段毎のトルク制限値のうちの最小値が、動力源のトルクの制限に用いられるトルク制限値として選択される。これにより、実際のギヤ段が不定とされる場合には、最も小さいトルク制限値を用いて動力源のトルクが制限される。よって、実ギヤ段が不定とされる状況下でも駆動系部位を確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成の一例を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
T/F状態毎のギヤ段別のトルク制限マップの一例を示す図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、実ギヤ段が不定とされる状況下でも駆動系部位を確実に保護する為の制御作動を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、動力源としてのエンジン12と、左右の前輪14及び左右の後輪16を含む車輪WHと、動力伝達装置18と、を備えている。動力伝達装置18は、エンジン12と車輪WHつまり駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた、エンジン12の動力を車輪WHへ伝達する駆動系部位である。車両10は、前輪14及び後輪16へのトルク配分が可能な四輪駆動車両である。上記「左右」は、車両10の前進方向に対する左右である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
電池
4日前
トヨタ自動車株式会社
電池
今日
トヨタ自動車株式会社
電池
4日前
トヨタ自動車株式会社
車両
18日前
トヨタ自動車株式会社
方法
21日前
トヨタ自動車株式会社
金型
5日前
トヨタ自動車株式会社
電池
3日前
トヨタ自動車株式会社
電池
今日
トヨタ自動車株式会社
方法
18日前
トヨタ自動車株式会社
電池
4日前
トヨタ自動車株式会社
車両
10日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
18日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
6日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
17日前
トヨタ自動車株式会社
組電池
21日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
10日前
トヨタ自動車株式会社
表示装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
触媒装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
3日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
3日前
トヨタ自動車株式会社
配車装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
電源装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
ステータ
4日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
4日前
トヨタ自動車株式会社
ステータ
17日前
トヨタ自動車株式会社
充電装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
電池セル
5日前
トヨタ自動車株式会社
ステータ
5日前
トヨタ自動車株式会社
ステータ
5日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
5日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
10日前
続きを見る