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公開番号2025077297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189379
出願日2023-11-06
発明の名称電気自動車
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類B60L 58/24 20190101AFI20250512BHJP(車両一般)
要約【課題】バッテリの暖機のための電力消費を抑制する。
【解決手段】走行用のモータと、モータを駆動するインバータと、第1バッテリと、第1バッテリからの電力により作動する電気機器と、着脱可能な可搬式の第2バッテリと、インバータに接続された電力ラインと第1バッテリとの接続および接続の解除を行なう第1接続解除装置と、電力ラインと第2バッテリとの接続および接続の解除を行なう第2接続解除装置と、第1接続解除装置と第2接続解除装置とを制御する制御装置と、を備える電気自動車であって、制御装置は、システム起動指示がなされた場合において、第2バッテリの温度が第2バッテリの許容温度範囲内のときには、第1バッテリより第2バッテリが優先して電力ラインに接続されるように第1、第2接続解除装置を制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
走行用のモータと、前記モータを駆動するインバータと、第1バッテリと、前記第1バッテリからの電力により作動する電気機器と、着脱可能な可搬式の第2バッテリと、前記インバータに接続された電力ラインと前記第1バッテリとの接続および接続の解除を行なう第1接続解除装置と、前記電力ラインと前記第2バッテリとの接続および接続の解除を行なう第2接続解除装置と、前記第1接続解除装置と前記第2接続解除装置とを制御する制御装置と、を備える電気自動車であって、
前記制御装置は、システム起動指示がなされた場合において、前記第2バッテリの温度が前記第2バッテリの許容温度範囲内のときには、前記第1バッテリより前記第2バッテリが優先して前記電力ラインに接続されるように前記第1、第2接続解除装置を制御する
電気自動車。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1記載の電気自動車であって、
前記制御装置は、前記システム起動指示がなされ且つ前記第2バッテリの温度が前記第2バッテリの前記許容温度範囲内の場合において、所定接続条件が成立したときには、前記電力ラインと前記第1バッテリとの接続が解除され、且つ、前記電力ラインと前記第2バッテリとが接続されるように前記第1、第2接続解除装置を制御し、前記所定接続条件が成立しないときには、前記電力ラインと前記第1バッテリとが接続され、且つ、前記電力ラインと前記第2バッテリとの接続が解除されるように前記第1、第2接続解除装置を制御すると共に前記電気機器を作動させて前記第1バッテリを暖機する
電気自動車。
【請求項3】
請求項2記載の電気自動車であって、
前記所定接続条件は、前記第2バッテリが正常である第1条件と、前記第2バッテリの蓄電割合が前記第2バッテリの許容割合範囲内である第2条件、および、前記第2バッテリの温度が前記第1バッテリの温度より高い第3条件、および、前記第1バッテリの温度が前記第1バッテリの暖機せずに使用可能な暖機レス範囲内である第4条件の4つの条件のうち、選択された条件の全てが成立していることである
電気自動車。
【請求項4】
請求項2記載の電気自動車であって、
前記制御装置は、前記システム起動指示がなされ且つ前記第2バッテリの温度が前記許容温度範囲外の場合、または、前記システム起動指示がなされ且つ前記第2バッテリの温度が前記許容温度範囲内であり且つ前記所定接続条件が成立しない場合において、前記第1バッテリが正常であり且つ前記第1バッテリの蓄電割合が前記第1バッテリの許容割合範囲内であるときには、前記電力ラインと前記第1バッテリとが接続され、且つ、前記電力ラインと前記第2バッテリとの接続が解除されるように前記第1、第2接続解除装置を制御すると共に前記電気機器を作動させて前記第1バッテリを暖機し、前記第1バッテリが正常ではないときまたは前記第1バッテリの蓄電割合が前記第1バッテリの前記許容割合範囲外であるときには、前記システム起動を禁止する
電気自動車。
【請求項5】
請求項1記載の電気自動車であって、
情報を報知する報知装置を備え
前記制御装置は、システム停止時において、前記第2バッテリが装着されているときには、前記第2バッテリが装着されている旨の情報を報知するように前記報知装置を制御する
電気自動車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気自動車に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の電気自動車としては、走行用のモータ(モータジェネレータ)と、モータを駆動するインバータと、電力の消費を伴って作動する電気機器(電気暖房手段)と、バッテリ(主機電池)とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、システム起動時にバッテリが低温のときには、電気機器を作動させることにより、バッテリの内部抵抗による発熱でバッテリを暖機している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-80284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の電気自動車では、システム起動時には、バッテリが低温である頻度が高い。バッテリが低温である頻度が高くなると、バッテリの暖機が行なわれる頻度が高くなり、バッテリの暖機のための電力消費が増大してしまう。
【0005】
本開示の電気自動車は、バッテリの暖機のための電力消費を抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電気自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。本開示の電気自動車は、走行用のモータと、前記モータを駆動するインバータと、第1バッテリと、前記第1バッテリからの電力により作動する電気機器と、着脱可能な可搬式の第2バッテリと、前記インバータに接続された電力ラインと前記第1バッテリとの接続および接続の解除を行なう第1接続解除装置と、前記電力ラインと前記第2バッテリとの接続および接続の解除を行なう第2接続解除装置と、前記第1接続解除装置と前記第2接続解除装置とを制御する制御装置と、を備える電気自動車であって、前記制御装置は、システム起動指示がなされた場合において、前記第2バッテリの温度が前記第2バッテリの許容温度範囲内のときには、前記第1バッテリより前記第2バッテリが優先して前記電力ラインに接続されるように前記第1、第2接続解除装置を制御することを要旨とする。
【0007】
こうした本開示の電気自動車において、前記制御装置は、前記システム起動指示がなされ且つ前記第2バッテリの温度が前記第2バッテリの許容温度範囲内の場合において、所定接続条件が成立したときには、前記電力ラインと前記第1バッテリとの接続が解除され、且つ、前記電力ラインと前記第2バッテリとが接続されるように前記第1、第2接続解除装置を制御し、前記所定接続条件が成立しないときには、前記電力ラインと前記第1バッテリとが接続され、且つ、前記電力ラインと前記第2バッテリとの接続が解除されるように前記第1、第2接続解除装置を制御すると共に前記電気機器を作動させて前記第1バッテリを暖機してもよい。この場合において、前記所定接続条件は、前記第2バッテリが正常である第1条件と、前記第2バッテリの蓄電割合が前記第2バッテリの許容割合範囲内である第2条件、および、前記第2バッテリの温度が前記第1バッテリの温度より高い第3条件、および、前記第1バッテリの温度が前記第1バッテリの暖機せずに使用可能な暖機レス範囲内である第4条件の4つの条件のうち、選択された条件の全てが成立していることとしてもよい。また、前記制御装置は、前記システム起動指示がなされ且つ前記第2バッテリの温度が前記許容温度範囲外の場合、または、前記システム起動指示がなされ且つ前記第2バッテリの温度が前記許容温度範囲内であり且つ前記所定接続条件が成立しない場合において、前記第1バッテリが正常であり且つ前記第1バッテリの蓄電割合が前記第1バッテリの許容割合範囲内であるときには、前記電力ラインと前記第1バッテリとが接続され、且つ、前記電力ラインと前記第2バッテリとの接続が解除されるように前記第1、第2接続解除装置を制御すると共に前記電気機器を作動させて前記第1バッテリを暖機し、前記第1バッテリが正常ではないときまたは前記第1バッテリの蓄電割合が前記第1バッテリの前記許容割合範囲外であるときには、前記システム起動を禁止してもよい。
【0008】
本開示の電気自動車であって、情報を報知する報知装置を備え、前記制御装置は、システム停止時において、前記第2バッテリが装着されているときには、前記第2バッテリが装着されている旨の情報を報知するように前記報知装置を制御してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態の電気自動車20の概略構成図。
バッテリパック39aの構成の概略を示す構成図。
起動時処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
停止時処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
他の実施形態の電気自動車120の概略構成図。
他の実施形態の起動時処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の実施形態の電気自動車20の概略構成図である。図示するように、実施形態の電気自動車20は、モータ32と、インバータ34と、第1バッテリ36と、電気機器37と、第2バッテリ39と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)50とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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