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公開番号2025077266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189332
出願日2023-11-06
発明の名称画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20250512BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】ヒータと加圧ローラの間でベルトを挟む定着装置において、ベルトの変形による異音の発生を抑制することを目的とする。
【解決手段】制御部は、加熱ユニットの温度を目標温度まで上昇させる過程において、第1制御と、第2制御とを実行可能である。制御部は、第1制御において、加圧ローラを回転させるモータを第1回転速度で回転させ、かつ、目標温度と第1温度センサの検出温度との偏差が大きいほど、ヒータへの通電のデューティ比を大きくする。制御部は、第2制御において、モータを、第1回転速度より低い第2回転速度で回転させ、かつ、ヒータへの通電のデューティ比を、第1制御におけるデューティ比の上限値より低い制限値以下に制限する。制御部は、定着装置の駆動開始時に検出した第2温度センサの検出温度(Tout)が第1閾値TH1以下の場合には(S5)、第2制御を実行する(S7)。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ヒータを有する加熱ユニットと、無端状のベルトと、前記加熱ユニットとの間で前記ベルトを挟む加圧ローラと、前記加熱ユニットの温度を検出する第1温度センサと、を備える定着装置と、
前記加圧ローラを回転させるモータと、
前記第1温度センサとは別の第2温度センサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記加熱ユニットの温度を目標温度まで上昇させる過程において、
前記モータを第1回転速度で回転させ、かつ、前記目標温度と前記第1温度センサの検出温度との偏差が大きいほど、前記ヒータへの通電のデューティ比を大きくする第1制御と、
前記モータを、前記第1回転速度より低い第2回転速度で回転させ、かつ、前記ヒータへの通電のデューティ比を、前記第1制御におけるデューティ比の上限値より低い制限値以下に制限する第2制御と、を実行可能であり、
前記定着装置の駆動開始時に検出した前記第2温度センサの検出温度が第1閾値以下の場合には、前記第2制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第2制御において、デューティ比を前記制限値に固定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記定着装置の駆動開始時に検出した前記第2温度センサの検出温度が前記第1閾値より高い場合には、前記第2制御を実行せずに、前記第1制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第2制御の実行中に検出した前記第1温度センサの検出温度が、前記目標温度より低い第2閾値以上になった場合には、前記第2制御から前記第1制御に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記定着装置の駆動開始時に、前記モータが停止した状態で前記ヒータへの通電を行う第3制御を実行し、
前記第3制御の後、前記第1制御または前記第2制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記加熱ユニットの温度を前記目標温度まで上昇させる過程において、前記モータを前記第2回転速度で回転させ、かつ、前記目標温度と前記第1温度センサの検出温度との偏差が大きいほど、前記ヒータへの通電のデューティ比を大きくする第4制御を実行可能であり、
前記定着装置の駆動開始時に検出した前記第2温度センサの検出温度が前記第1閾値以下で、かつ、前記定着装置の駆動開始時に検出した前記第1温度センサの検出温度が第3閾値以上の場合に、前記第4制御を実行し、
前記定着装置の駆動開始時に検出した前記第2温度センサの検出温度が前記第1閾値以下で、かつ、前記定着装置の駆動開始時に検出した前記第1温度センサの検出温度が前記第3閾値より低い場合に、前記第2制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、
印字データを受信した場合、画像形成装置の電源がONされた場合、画像形成装置の状態がエラー状態から正常状態に復帰した場合、または、画像形成装置の状態がスリープモードからレディモードに移行した場合に、前記定着装置の駆動を開始することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内周面にグリスが塗布された無端状のベルトと、ベルト内に配置されるヒータと、ヒータとの間でベルトを挟む加圧ローラと、加圧ローラを駆動するモータと、モータを制御する制御部とを備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。制御部は、低温環境下において加圧ローラの回転を開始する場合、モータの回転速度を、印字時における回転速度よりも低い回転速度にする。これにより、低温環境下におけるグリスの固化によって、モータが脱調するのを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-338799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、加圧ローラの回転開始時におけるヒータの制御については考慮されていない。ヒータと加圧ローラの間でベルトを挟む定着装置では、ベルトのうちヒータと接触している部分が集中的に加熱されるため、低温環境下において定着装置を駆動開始する際には、ベルトの温度分布が周方向においてばらつき、その結果、ベルトが変形して異音が発生することがある。
【0005】
そこで、本開示は、ヒータと加圧ローラの間でベルトを挟む定着装置において、ベルトの変形による異音の発生を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本開示の画像形成装置は、定着装置と、モータと、第2温度センサと、制御部と、を備える。
定着装置は、加熱ユニットと、ベルトと、加圧ローラと、第1温度センサと、を備える。
加熱ユニットは、ヒータを有する。
ベルトは、無端状である。
加圧ローラは、加熱ユニットとの間でベルトを挟む。
第1温度センサは、加熱ユニットの温度を検出する。
モータは、加圧ローラを回転させる。
第2温度センサは、第1温度センサとは別のセンサである。
制御部は、加熱ユニットの温度を目標温度まで上昇させる過程において、第1制御と、第2制御と、を実行可能である。
制御部は、第1制御において、モータを第1回転速度で回転させ、かつ、目標温度と第1温度センサの検出温度との偏差が大きいほど、ヒータへの通電のデューティ比を大きくする。
制御部は、第2制御において、モータを、第1回転速度より低い第2回転速度で回転させ、かつ、ヒータへの通電のデューティ比を、第1制御におけるデューティ比の上限値より低い制限値以下に制限する。
制御部は、定着装置の駆動開始時に検出した第2温度センサの検出温度が第1閾値以下の場合には、第2制御を実行する。
【0007】
制御部が、定着装置の駆動開始時に検出した第2温度センサの検出温度が第1閾値以下の場合には、第2制御を実行する構成とすることで、低温環境下においては、ヒータの出力が制限され、かつ、モータが低速で回転する。これにより、ベルトの周方向の温度分布のばらつきが抑えられてベルトの変形を抑えることができるので異音の発生を抑制でき、また、ベルトが低速で回転することで高速で回転するときよりも異音の発生を抑制できる。
【0008】
また、制御部は、第2制御において、デューティ比を制限値に固定してもよい。
【0009】
第2制御においてデューティ比を制限値に固定することで、制御を簡易化することができる。
【0010】
また、制御部は、定着装置の駆動開始時に検出した第2温度センサの検出温度が第1閾値より高い場合には、第2制御を実行せずに、第1制御を実行してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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