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公開番号
2025076756
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-16
出願番号
2023188575
出願日
2023-11-02
発明の名称
蓄熱材及び排気ガス浄化触媒
出願人
日産自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09K
5/14 20060101AFI20250509BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】蓄熱材を含んだスラリーの撹拌に際してコア粒子の表面を被覆するシェル層が剥がれることを抑制ないし防止し得る蓄熱材及びこれを用いた排気ガス浄化触媒を提供する。
【解決手段】蓄熱材は、相変化型蓄熱材からなるコア粒子と、その表面を被覆するα-アルミナを含むシェル層を備える。X線回折法で観察されるα-アルミナにおける012面半値幅に対する104面半値幅の比が、1.125以上1.363以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
相変化型蓄熱材からなるコア粒子と、その表面を被覆するα-アルミナを含むシェル層を備えた蓄熱材であって、
X線回折法で観察される前記α-アルミナにおける012面半値幅に対する104面半値幅の比が、1.125以上1.363以下である
ことを特徴とする蓄熱材。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記012面半値幅に対する前記104面半値幅の比が、1.250以上であることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱材。
【請求項3】
前記012面半値幅が、0.04°以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄熱材。
【請求項4】
前記相変化型蓄熱材が、金属又は金属酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱材。
【請求項5】
前記相変化型蓄熱材が、Al-Si合金又はAl-Zn合金であることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱材。
【請求項6】
一体構造型担体と、前記一体構造型担体の排ガス流路に形成された触媒コート層を備えた排気ガス浄化触媒であって、
前記触媒コート層が、蓄熱材を含み、
前記蓄熱材が、相変化型蓄熱材からなるコア粒子と、その表面を被覆するα-アルミナからなるシェル層を備え、
X線回折法で観察される前記α-アルミナにおける012面半値幅に対する104面半値幅の比が、1.125以上1.363以下である
ことを特徴とする排気ガス浄化触媒。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄熱材及び排気ガス浄化触媒に係り、さらに詳細には、排気ガス浄化触媒の製造工程におけるシェル層の剥がれを抑制ないし防止し得る蓄熱材及びこれを用いた排気ガス浄化触媒に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シェルの厚膜化を可能としてカプセルの繰り返し強度を担保し、製造プロセス中でも相変化物質の組成変化を生じさせないことにより、蓄熱サイクルの過程でも安定で、比較的高温でも利用可能な、蓄熱密度と熱伝導性に優れた潜熱蓄熱体マイクロカプセルが開示されている。この潜熱蓄熱体マイクロカプセルは、潜熱蓄熱材料から成るコア粒子の表面が酸化被膜で被覆されている潜熱蓄熱体マイクロカプセルである。酸化被膜は、コア粒子の表面を直接被覆する第1の酸化被膜と、第1の酸化被膜を被覆する第2の酸化被膜と、第2の酸化被膜を被覆する第3の酸化被膜から成る3層の酸化被膜である。第1の酸化被膜はコア粒子の組成元素の酸化物からなる緻密な酸化被膜であり、第2の酸化被膜はコア粒子の組成元素の酸化物からなる多孔質の酸化被膜であり、第3の酸化被膜は第2の酸化被膜とは構造が異なる、コア粒子の組成元素の酸化物からなる多孔質の酸化被膜である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/200021号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明者らが、特許文献1に開示されたような潜熱蓄熱体マイクロカプセルを用いた自動車用の排気ガス浄化触媒の製造工程において、マイクロカプセルを含んだスラリーを調製する際に、マイクロカプセルをスラリー中に均一に分散させるためにスラリーの撹拌をしたところ、コア粒子の表面を被覆する酸化被膜が剥がれてしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであって、マイクロカプセルに相当する蓄熱材を含んだスラリーの撹拌に際してコア粒子の表面を被覆する酸化被膜に相当するシェル層が剥がれることを抑制ないし防止し得る蓄熱材及びこれを用いた排気ガス浄化触媒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、X線回折法で観察されるα-アルミナにおける012面半値幅に対する104面半値幅の比を所定の範囲内にすることにより、前記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の蓄熱材は、相変化型蓄熱材からなるコア粒子と、その表面を被覆するα-アルミナを含むシェル層を備える。
X線回折法で観察されるα-アルミナにおける012面半値幅に対する104面半値幅の比が、1.125以上1.363以下である。
【0008】
また、本発明の排気ガス浄化触媒は、一体構造型担体と、一体構造型担体の排ガス流路に形成された触媒コート層を備える。
触媒コート層が、蓄熱材を含む。
蓄熱材が、相変化型蓄熱材からなるコア粒子と、その表面を被覆するα-アルミナを含むシェル層を備える。
X線回折法で観察されるα-アルミナにおける012面半値幅に対する104面半値幅の比が、1.125以上1.363以下である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、X線回折法で観察されるα-アルミナにおける012面半値幅に対する104面半値幅の比を上述の範囲内にしたため、蓄熱材を含んだスラリーの撹拌に際してコア粒子の表面を被覆するシェル層が剥がれることを抑制ないし防止し得る蓄熱材及びこれを用いた排気ガス浄化触媒を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の排気ガス浄化触媒の一実施形態を模式的に示す説明図である。
図1に示した触媒コート層に含まれる蓄熱材を模式的に示す断面図である。
各例の蓄熱材におけるX線回折法で観察されるα-アルミナの012面半値幅と104面半値幅との関係を示すグラフである。
水素発生量測定方法の概要を示す説明図である。
各例の蓄熱材における撹拌時間と水素発生量との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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