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公開番号
2025076456
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2025017381,2021576862
出願日
2025-02-05,2020-06-24
発明の名称
安定化キメラ合成タンパク質及びその治療的使用
出願人
イン3バイオ・リミテッド
,
IN3BIO LTD.
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
19/00 20060101AFI20250508BHJP(有機化学)
要約
【課題】安定化キメラ合成タンパク質及びがんを治療するためのそれらの使用を提供する。
【解決手段】合成増殖因子(例えば、VEGF)由来の1つ以上のタンパク質ドメイン、1つ以上のリンカー領域、及び1つ以上の免疫原性ドメインを含むキメラ合成タンパク質/分子を提供する。
【選択図】図1B
特許請求の範囲
【請求項1】
キメラポリペプチド配列と、
少なくとも1つのリンカーと、
ポリペプチド配列とを含むキメラ合成タンパク質。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記ポリペプチド配列が、免疫原性ポリペプチド配列を含む、請求項1に記載のキメラ合成タンパク質。
【請求項3】
前記ポリペプチド配列が、コレラ毒素B(CT-B)タンパク質を含む、請求項1に記載のキメラ合成タンパク質。
【請求項4】
前記少なくとも1つのリンカーが、前記キメラポリペプチド配列を前記ポリペプチド配列から分離する第1のリンカーを含む、請求項1に記載のキメラ合成タンパク質。
【請求項5】
前記第1のリンカーが、SSG、GSSG、SSGGG、SGG、GGSGG、GGGGS、SSGGGSGG、SSGGGGSGGG、TSGGGSG、TSGGGGSGG、SSGGSGGGSG、SSGGGSGGSSG、GGSGGTSGGGSG、SGGTSGGGGSGG、GGSGGTSGGGGSGG、SSGGGGSGGGSSG、SSGGGSGGSSGGG、及びSSGGGGSGGGSSGGGからなる群から選択される、請求項4に記載のキメラ合成タンパク質。
【請求項6】
前記第1のリンカーが、SSGGSGGGSGである、請求項4に記載のキメラ合成タンパク質。
【請求項7】
前記キメラポリペプチド配列が、血管内皮増殖因子(VEGF)配列を含む、請求項1に記載のキメラ合成タンパク質。
【請求項8】
前記キメラポリペプチド配列が、VEGF-A、VEGF-B、VEGF-C、VEGF-D、及びそれらの組合せからなる群から選択されるVEGF配列を含む、請求項1に記載のキメラ合成タンパク質。
【請求項9】
前記キメラポリペプチド配列が、第1のVEGFドメイン及び第2のVEGFドメインを含む、請求項8に記載のキメラ合成タンパク質。
【請求項10】
前記第1のVEGFドメインが、VEGF-D又はその一部を含み、前記第2のVEGFドメインが、VEGF-A又はその一部を含む、請求項9に記載のキメラ合成タンパク質。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、疾患を治療するための組成物及び方法に関する。より詳細には、本開示は、安定化キメラ合成タンパク質及びがんを治療するためのそれらの使用に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
世界保健機関によれば、新生物(例えば、がん)は、世界中で主要な死因の1つであり、2015年には880万人の死亡の原因であった。世界のヒト集団におけるがんの頻度は顕著であり、死亡者6人のうちのほぼ1人を占める。2015年における最も一般的ながん死は、以下の種類のがん、すなわち、肺がん(約170万人が死亡)、肝臓がん(約800,000人が死亡)、結腸直腸がん(約800,000人が死亡)、胃がん(約800,000人が死亡)、及び乳がん(約600,000人が死亡)に起因していた。
【0003】
がんは、典型的には、例えば、手術、化学療法、放射線療法、がん免疫療法などの様々な方法のいずれかによって治療される。残念なことに、これらの方法の多くは、毒性/望ましくない副作用を有する。例えば、標準的ながん化学療法は、急速に分裂する細胞を死滅させる能力に基づいて開発され、多くは、例えば、免疫抑制、悪心、脱毛などの望ましくない副作用を引き起こす毒性特性を有する。過去20年間にわたるがん研究の中心的な目標は、より高い有効性及びより少ない副作用を有する新しい治療法を見出すことであった。
【0004】
そのような治療の1つは、免疫系と腫瘍又は悪性腫瘍などのがん細胞との間の相互作用の研究であるがん免疫学に包含される。ヒト腫瘍によって発現され、正常組織では発現されないがん特異的抗原の認識などの免疫応答の開始は特に関心を集めている。一般に、悪性細胞の分裂及び増殖を制御する方法は、これらの抗原を単離し、それらが免疫系によって非自己抗原として認識されて特異的免疫応答を誘導するようにそれらを提示することに焦点を当ててきた(例えば、がんワクチン)。そのようながんワクチンは、典型的には、化学的コンジュゲート又は組換えタンパク質のいずれかとして作製し得る。不利なことに、そのようながんワクチンは、主に製造方法並びにタンパク質産物の均一性、活性及び相同性の潜在的欠如から生じるいくつかの重大な限界を示す。例えば、化学的コンジュゲーション(例えば、グルタルアルデヒドによる)によって生成されるがんワクチンは、一般に、組換え担体タンパク質とヒト起源のポリペプチドとの混合物を含む。残念なことに、架橋試薬としてグルタルアルデヒドを使用すると、様々な化学基相互間に共有結合性の橋結合を形成する望ましくない傾向があり、一般に非常に不均一な生成物をもたらす。したがって、得られたワクチンは、様々な数(例えば、0、1、2、3など)の標的ヒトポリペプチドが結合した担体タンパク質分子を含む場合があるだけでなく、ヒトポリペプチドはそれぞれ異なる原子を介して担体に結合する場合があり、ひいては異なる位置及び異なる配向で存在する場合がある。さらに、標的ポリペプチドと担体タンパク質分子はいずれもそれら自体にコンジュゲートされ、臨床的有効性を持たず、抗がん患者の免疫応答に寄与しない可能性がある様々なホモ多量体をもたらす場合がある。さらに、組換えタンパク質技術によって生成されたがんワクチンは、組換えタンパク質内に含まれる標的ヒトポリペプチドを適切に折り畳むことができず、それによって有用な免疫応答を妨げる可能性があるという欠点を有する。したがって、がん免疫療法の分野におけるこれらの重大な既存の限界を克服する新しいがんワクチンが喫緊に必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、キメラ合成タンパク質/分子及びそれらのそれぞれの製造方法に関し、キメラ合成タンパク質/分子のキャラクタリゼーション、並びにキメラ合成タンパク質/分子を使用して、例えば、肺、乳房、膀胱、前立腺、卵巣、外陰、結腸、結腸直腸、腸、肺、脳、食道、他のがん、及び他の疾患などの慢性疾患を治療する治療方法に関する。
【0006】
本開示は、例えば、がんなどの疾患を治療するための治療法として使用され得るキメラ合成タンパク質を提供する。例示的な実施形態では、本開示は、合成増殖因子(例えば、VEGF)由来の1つ以上のタンパク質ドメイン、1つ以上のリンカー領域、及び1つ以上の免疫原性ドメインを含むキメラ合成タンパク質/分子を提供する。一態様において、本開示は、キメラポリペプチド配列、少なくとも1つのリンカー、及びポリペプチド配列を含むキメラ合成タンパク質を提供する。有利には、本明細書に記載されるキメラ合成タンパク質/分子は、タンパク質/分子に組み込まれるヒトタンパク質(例えば、増殖因子、例えば、VEGF、EGF、TGFなど)が発現されたときに天然の配置をとりやすくする(例えば、適切に折り畳む)安定化足場として機能する能力を有する。さらに、本明細書に記載されるキメラ合成タンパク質/分子は、長い貯蔵寿命を有する安定化されたキメラ合成タンパク質/分子を生成する能力を有する。
【0007】
特定の実施形態では、ポリペプチド配列は、免疫原性ポリペプチド配列を含む。
【0008】
特定の実施形態では、ポリペプチド配列は、コレラ毒素B(CT-B)タンパク質を含む。
【0009】
特定の実施形態では、少なくとも1つのリンカーは、キメラポリペプチド配列をポリペプチド配列から分離する第1のリンカーを含む。
【0010】
特定の実施形態では、第1のリンカーは、SSG、GSSG、SSGGG、SGG、GGSGG、GGGGS、SSGGGSGG、SSGGGGSGGG、TSGGGSG、TSGGGGSGG、SSGGSGGGSG、SSGGGSGGSSG、GGSGGTSGGGSG、SGGTSGGGGSGG、GGSGGTSGGGGSGG、SSGGGGSGGGSSG、SSGGGSGGSSGGG、及びSSGGGGSGGGSSGGGからなる群から選択される。
(【0011】以降は省略されています)
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