TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025076055
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187704
出願日2023-11-01
発明の名称人工関節用ステム及び人工関節
出願人HOYA Technosurgical株式会社,個人
代理人個人,個人
主分類A61F 2/32 20060101AFI20250508BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】人工関節用ステムにおけるステム胴部の中央部において髄腔内占拠率を向上させることで、人工関節用ステムの回旋および極端な沈下の抑制により確実な固定が期待でき、さらに、ステム胴部の骨への荷重(応力)を高め、ステム胴部の近位部から遠位部にかけて骨への荷重をバランス良く分散させることにより、初期の骨折の予防が期待できる人工関節用ステム及びそれを用いた人工関節を提供する。
【解決手段】ネック2と、ステム胴部3とを有する人工関節用ステム1であって、ステム胴部は、ネックと接続する側の端部に位置する近位部4と、近位部の長手方向反対側の端部に位置する遠位部6と、近位部と遠位部との間に設けられた中央部5とを含み、ステム胴部は、長手方向に延在する少なくとも1つのリブ7a,7bを有し、リブは中央部の長手方向全体に設けられ、近位部及び遠位部には設けられていないことを特徴とする人工関節用ステム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ネックと、ステム胴部とを有する人工関節用ステムであって、
前記ステム胴部は、前記ネックと接続する側の端部に位置する近位部と、前記近位部の長手方向反対側の端部に位置する遠位部と、前記近位部と前記遠位部との間に設けられた中央部とを含み、
前記ステム胴部は、長手方向に延在する少なくとも1つのリブを有し、
前記リブは前記中央部の長手方向全体に設けられ、前記近位部及び前記遠位部には設けられていないことを特徴とする人工関節用ステム。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記ネックの中心軸は、前記ステム胴部の長手方向軸に対して、前記ステム胴部の内側に傾斜しており、
前記ネックと前記ステム胴部との接続部は、前記近位部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の人工関節用ステム。
【請求項3】
前記近位部の長手方向長さは、前記ステム胴部の長手方向長さの10~30%であることを特徴とする請求項2に記載の人工関節用ステム。
【請求項4】
前記近位部において、前記ステム胴部の内外方向の幅が最大値を有し
前記ステム胴部の内外方向の幅は、前記ステム胴部の内外方向の幅が最大となる長手方向位置から前記遠位部に向けて、小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の人工関節用ステム。
【請求項5】
前記リブは、前記ステム胴部の前側面及び後側面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項4に記載の人工関節用ステム。
【請求項6】
前記リブは、前記ステム胴部の前側面及び後側面にそれぞれ1つずつ設けられていることを特徴とする請求項4に記載の人工関節用ステム。
【請求項7】
前記中央部の長手方向長さは、前記ステム胴部の長手方向長さの30~70%であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の人工関節用ステム。
【請求項8】
前記近位部の長手方向長さは、前記中央部の長手方向長さの30~70%であることを特徴とする請求項7に記載の人工関節用ステム。
【請求項9】
前記遠位部の長手方向長さは、前記ステム胴部の長手方向長さの20~50%であることを特徴とする請求項7に記載の人工関節用ステム。
【請求項10】
前記リブの高さ及び/又は幅は、前記リブの中心部から前記ステム胴部の前記近位部及び前記遠位部の方向に向かうにつれて、それぞれ小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の人工関節用ステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人工関節用ステム及びそれを用いた人工関節に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、疾患や事故等で機能が低下した関節の機能を回復させるために、関節の一部又は全部を人工関節に置換する人工関節置換術が行われている。人工関節の主な例としては股関節の置換手術に用いる人工股関節が挙げられ、関節の全部を置換する全人工関節置換術に用いる人工股関節は、臼蓋側コンポーネントと大腿骨側の人工関節用コンポーネントとを有する。人工関節用コンポーネントは、大腿骨の近位側から髄腔内に挿入して固定される人工関節用ステム(以下、「ステム」と呼ぶこともある。)と、ステムのネック部に固定された人工骨頭(インナーヘッド)とを有する。インナーヘッドは臼蓋側コンポーネントのライナーの内側に配置され、大腿骨の動きに合わせてインナーヘッドがライナーに対して摺動することで、股関節の機能を果たす。
【0003】
人工関節は、大別して、髄腔内にセメントを充填し、挿入したステムと骨との隙間をセメントで埋めて固めるセメント方式の人工関節と、セメントを使用せずに人工関節のステムと骨とを直接的に接合させるセメントレス方式の人工関節とに分けられる。セメントレス方式の人工関節の場合、ステムと海綿骨とが結合することにより、ステムと骨とを安定的に結合することができる。
【0004】
近年、特許文献1(特開2007-202797号公報)の人工股関節用大腿骨コンポーネントのように、ステムの遠位側をテーパー状に細くした、いわゆるテーパーウェッジ型ステムが用いられている。大腿骨近位部骨組織を温存するとともに、遠位部から大腿骨への荷重が作用するのを抑え、近位部の大腿骨への荷重が作用するようにしている。
【0005】
また人工股関節ステムとして、非特許文献1に開示されているように、ショート型のステムが開発されている。ショート型の人工股関節ステムは、一般的に用いられる人工股関節ステムと比べて、全長(特に遠位部)が短くされている。このため、ショート型の人工股関節ステムは、患者の大腿骨に挿入される部分の長さが短く、大腿骨への装着作業が容易であり、患者の負担が少ない。
【0006】
またセメントレス方式の人工股関節ステムにおいてステムと海綿骨との定着を確実にするために、特許文献2(特表2001-505468)は、大腿骨の近位部においてできるだけ多くの容積の海綿骨が定着に利用されるように、ステムの近位部の前後面に複数の縦方向リブを設けた人工股関節ステムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-202797号公報
特表2001-505468号公報
【非特許文献】
【0008】
永芳郁文ら、「変形性股関節症に対するショートテーパーウェッジ型人工股関節の短期成績」、整形外科と災害外科、65巻、p13~18、2016
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1のテーパーウェッジ型ステムは、高い生存率を保持しているが、ステムを髄腔内に装着する際にステム遠位部を髄腔内の中心に挿入するのが難しい上に、ステム全体が髄腔内で前傾位、後傾位等になりやすく、それによりステムの遠位部での骨に対する荷重(応力)が大きくなるために、症例によっては、近位部で骨密度が減少し、新たな骨折に至る場合もある。また非特許文献1のショート型の人工股関節ステムは、大腿骨との固定力が低く、人工骨頭の初期安定性が低下する傾向にある。そのため、それぞれ一長一短であり、患者の状態に合わせて適宜選択されている。
【0010】
また特許文献2の人工股関節ステムは、骨粗鬆症患者のように大腿骨の近位側の骨が薄い場合などでは、ステムの大腿骨の近位側への荷重に骨が耐えられないという問題がある。そのため、人工関節ステムの近位部及び遠位部と、近位部と遠位部の中間部(中央部)においてバランス良く骨への荷重が作用する人工関節ステムが望まれている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
健康器具
3か月前
個人
歯茎みが品
4か月前
個人
鼾防止用具
3か月前
個人
脈波測定方法
3か月前
個人
脈波測定方法
3か月前
個人
洗井間専家。
2か月前
個人
白内障治療法
2か月前
個人
マッサージ機
3か月前
個人
導電香
4か月前
個人
片足歩行支援具
4か月前
個人
健康器具
5か月前
個人
矯正椅子
3日前
個人
ホバーアイロン
1か月前
個人
クリップ
4か月前
個人
収納容器
5か月前
個人
シャンプー
1か月前
三生医薬株式会社
錠剤
2か月前
個人
車椅子持ち上げ器
2か月前
個人
眼科診療車
4か月前
個人
口内洗浄具
3か月前
個人
歯の保護用シール
3日前
個人
除菌システム
4か月前
株式会社 MTG
浴用剤
4か月前
株式会社結心
手袋
2か月前
株式会社コーセー
化粧料
4か月前
株式会社コーセー
美爪料
4か月前
個人
服薬支援装置
2か月前
個人
避難困難者救出台車
4か月前
株式会社コロナ
サウナ装置
1か月前
株式会社ダリヤ
毛髪化粧料
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
株式会社GSユアサ
歩行器
12日前
個人
尿バッグカバー
4か月前
個人
腰用サポーター
3か月前
個人
歯列矯正用器具
3か月前
続きを見る