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公開番号
2025075950
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187492
出願日
2023-11-01
発明の名称
パレット
出願人
信和株式会社
代理人
個人
主分類
B65D
19/40 20060101AFI20250508BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】パレットを支える支柱を取り外さなくとも異なる2つの高さを選択して多段に配置して使用でき、支柱が荷物等の積載の邪魔にならないパレットを提供すること。
【解決手段】パレットベース2の四方にそれぞれ配設され、上方に開口する支柱受け9と、各支柱受け9内に立設され、上方向に移動可能な外支柱7と、各支柱受け9内に立設され、上方向に移動可能で、かつ立設状態で外支柱7の収容空間内に外支柱7と重複状に配置される外支柱7よりも長さの短い内支柱8と、を備え、外支柱7は支柱受け9との間に形成された係合手段によって起立状態に保持され、上方に移動させられることによって係合手段が解除されて倒伏が可能とされ、内支柱8は外支柱7が倒伏されることで外支柱7内から脱して支柱受け9上に起立状態に保持され、上方に移動させられることによって支柱受け9から脱して倒伏が可能とされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
パレットベースの四方にそれぞれ配設され、上方に開口する支柱受けと、
各前記支柱受け内に立設され、上方向に移動可能な外支柱と、
各前記支柱受け内に立設され、上方向に移動可能で、かつ立設状態で前記外支柱の収容空間内に前記外支柱と重複状に配置される前記外支柱よりも長さの短い内支柱と、を備え、
前記外支柱は前記支柱受けとの間に形成された係合手段によって起立状態に保持され、上方に移動させられることによって前記係合手段が解除されて倒伏が可能とされ、
前記内支柱は前記外支柱が倒伏されることで前記外支柱内部の収容空間から脱して前記支柱受け内に起立状態に保持され、上方に移動させられることによって前記支柱受けから脱して倒伏が可能とされていることを特徴とするパレット。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記外支柱と前記内支柱の倒伏方向は同じ方向であることを特徴とする請求項1に記載のパレット
【請求項3】
前記外支柱及び前記内支柱には上下方向に沿って長孔が形成され、前記支柱受けに挿通された軸が前記長孔内に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のパレット。
【請求項4】
前記軸は前記外支柱及び前記内支柱の倒伏方向に対して直交し、かつ前記パレットベースの水平面に対して平行となる方向に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のパレット。
【請求項5】
前記外支柱及び前記内支柱の少なくともいずれか一方の前記長孔は下端寄り部分が倒伏方向とは逆方向に屈曲又は湾曲して形成されていることを特徴とする請求項4に記載のパレット。
【請求項6】
前記係合手段は前記外支柱側に設けられた突起と、前記支柱受け側に形成された前記突起が嵌合される凹部とから構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のパレット。
【請求項7】
前記内支柱と前記支柱受けとの間は第2の係合手段が設けられ、いずれか一方に形成された凹部にいずれか他方に形成された突起が嵌合されることを特徴とする請求項1又は2に記載のパレット。
【請求項8】
前記外支柱及び前記内支柱の少なくともいずれか一方は起立時に前記支柱受け内の底板上に接地されることを特徴とする請求項1又は2に記載のパレット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は荷物等、様々な物品を載せて運搬するために使用するパレット等に関するものである。
続きを表示(約 5,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より物品運搬用パレットが特に流通業界で日常的に、例えば、大きな荷物や数多くの荷物を運搬する際に使用されている。そのようなパレットを多段に配置して荷物を積みたいという要請がある。そのような要請に答える技術として、例えば特許文献1の第1図や第3図に示すように、パレット本体1の四隅の脚部4に連結支柱5を嵌入し、その連結支柱5上段に上段パレットの腕部3を積み重ねるように(つまり、支柱付きのパレットを継ぎ足すように)した多段式のパレットが開示されている。
また、特許文献2にはその図1~図4に示すようにメイン支柱7とは高さの違うより長いサブ支柱8をメイン支柱7内に入れ子状に配置し、サブ支柱8をメイン支柱7に対して倒伏可能とすることで荷物を多段に積むことができるようにした運搬用パレットも開示されている。このようなパレットであれば、多段にパレットを積む際に異なる2つの高さにパレットを配置することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭51-55564号公報
特開2004-35072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のような多段式のパレットでは下段の連結支柱5の上に上段パレットの腕部3を載せているだけなので安定性が悪く、また、連結支柱5を別に用意しなければならないため、連結支柱5を使用していない際には連結支柱5を所定の収容場所に格納しなければならず面倒であり、それらの格納場所も必要となる。
また、特許文献2ではサブ支柱8は使用しない場合には特許文献1と同様にメイン支柱7から取り外して収容場所に格納しなければならない。また、メイン支柱7も取り外さなければパレット本体1の四隅に起立状態で存在するため、荷物によってはメイン支柱7が邪魔になる場合もあるが、メイン支柱7を取り外すのであればサブ支柱8と同様に格納しなければならず面倒である。
このようなことから、パレットを支える支柱を取り外さなくとも異なる2つの高さを選択して多段に配置して使用でき、支柱が荷物等の積載の邪魔にならないパレットが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
手段1として、パレットベースの四方にそれぞれ配設され、上方に開口する支柱受けと、 各前記支柱受け内に立設され、上方向に移動可能な外支柱と、各前記支柱受け内に立設され、上方向に移動可能で、かつ立設状態で前記外支柱の収容空間内に前記外支柱と重複状に配置される前記外支柱よりも長さの短い内支柱と、を備え、前記外支柱は前記支柱受けとの間に形成された係合手段によって起立状態に保持され、上方に移動させられることによって前記係合手段が解除されて倒伏が可能とされ、前記内支柱は前記外支柱が倒伏されることで前記外支柱内部の収容空間から脱して前記支柱受け内に起立状態に保持され、上方に移動させられることによって前記支柱受けから脱して倒伏が可能とされているようにした。
これによって、2つの異なる高さの支柱を選択的に立設させて、パレットを2つの異なる高さで任意に多段となるように配置することができる。より具体的には、外支柱が起立して立設された状態で外支柱の内側に内支柱を配置させておき、両方ともが起立した状態であれば外支柱上に上段側パレットを配置させ、外支柱を倒伏させた場合では代わって内支柱が露出されるため内支柱上に上段側のパレットを載置させる。そして、パレットを多段にしない場合には支柱を取り外さなくとも当該パレットに積載する荷物等の邪魔にならないように支柱を倒伏させ格納状態とすることができる。
【0006】
「支柱受け」は外支柱と内支柱を収容する収容部を有していればよく、有底でもよく有底でなくともよい。また、支柱受けの収容部は必ずしも全周壁で外支柱と内支柱を包囲しなければならない構造ではない。
「外支柱」は例えば合金製の板体からなるフレーム体であることがよい。内部に内支柱を収容する収容空間内を有する構造であるため、内支柱が出没するための開口部を有することがよい。外支柱は例えば方形の一辺をカットしたコ字状の(つまりチャネル状の)断面形状のフレーム体であるとよい。外支柱は支柱受けに係合手段によって起立状態に保持されるため、必ずしも支柱受けの底板上に載置されていなくともよい。
「内支柱」は外支柱よりも長さの短い例えば合金製の板体からなるフレーム体であることがよい。内支柱は外支柱の内側の収容空間内に外支柱と重複状に配置された状態、つまり入れ子状に配置されることがよい。内支柱は外支柱と重複状に配置された状態で一部が外支柱からはみ出してもよい。
「外支柱と支柱受けとの間に形成された係合手段」によって外支柱は倒伏せずに支柱受けに対して保持されることとなる。係合手段としては、例えば外支柱側の部材が支柱受けの上端に係止されているだけでもよいが、例えば凹凸関係で係合されるとよりよい。その場合に内側に配置される外支柱側に凸部が、支柱受け側に凹部(例えば、切り欠き)が形成されることがよい。外支柱側に凹部があり支柱受け側に凸部を設けるような構成でもよい。また外支柱は上方に移動可能であり下動させることで支柱受け内に収容されることから係合手段は、例えば支柱受けの上端縁付近にあることがよい。係合手段は外支柱と支柱受けとの間に複数設けるようにするとよい。
【0007】
手段2として、前記外支柱と前記内支柱の倒伏方向は同じ方向であるようにした。
上記の手段1によれば、外支柱と内支柱の倒伏方向はそれぞれ異なっていてもよい。しかし、外支柱と内支柱が同じ方向に倒伏できるのであれば内支柱は起立状態と同様に外支柱に収容されることとなるため、倒伏状態がコンパクトになってパレットの運搬等の取り扱いがしやすくなる。
手段3として、前記外支柱及び前記内支柱には上下方向に沿って長孔が形成され、前記支柱受けに挿通された軸が前記長孔内に配置されているようにした。
このような構造とすることで、外支柱及び内支柱は長孔と軸に案内されながら上下方向にスライド移動することができるため、外支柱及び内支柱の移動動作がスムーズになり、作業する者が扱いやすくなる。また、外支柱及び内支柱は軸に支持されることとなるため、軸を支点に回動させて倒伏させることができ、倒伏動作が容易になる。
手段4として、前記軸は前記外支柱及び前記内支柱の倒伏方向に対して直交し、かつ前記パレットベースの水平面に対して平行となる方向に配置されているようにした。
軸をこのような配置とすることで、パレットベースの縁に沿って外支柱及び内支柱を倒伏させたり起立させたりすることができ、特に軸の高さがパレットベース近傍にあれば外支柱及び内支柱を倒伏させた際にパレットベースの水平面近傍にそれら支柱を配置させることができパレットのコンパクト化に貢献する。
【0008】
手段5として、前記外支柱及び前記内支柱の少なくともいずれか一方の前記長孔は下端寄り部分が倒伏方向とは逆方向に屈曲又は湾曲して形成されているようにした。
長孔をこのような構成とすることで、外支柱及び/又は内支柱を上方に引き上げた際に屈曲又は湾曲された部分が軸側面に押動されて外支柱及び/又は内支柱が倒伏方向に移動させられることとなる。つまり、上方に外支柱及び/又は内支柱を上方に引き上げたとしてもまっすぐ上動せずに倒伏方向にせり出して若干真上からオフセットされることとなる。これによって外支柱及び/又は内支柱を倒伏させる際の回動動作によってこれら支柱の下端が支柱受け側に干渉することが防止される。
手段6として、前記係合手段は前記外支柱側に設けられた突起と、前記支柱受け側に形成された前記突起が嵌合される凹部とから構成されるようにした。
外支柱を立設させる際には外支柱は支柱受け内に収容されるため、外支柱の外周に突起を設け、突起が干渉する支柱受けに突起が嵌合される凹部を設けることが機構的に妥当だからである。また、このように突起が凹部に嵌合させることで外支柱を支柱受に対してがたつきが軽減されてしっかりと保持させることもできるからである。特に突起を外支柱の180度対向する位置に配置し支柱受け側にそれに対応する凹部を設けることがよい。
手段7として、前記内支柱と前記支柱受けとの間は第2の係合手段が設けられ、いずれか一方に形成された凹部にいずれか他方に形成された突起が嵌合されるようにした。
内支柱は外支柱内壁にぴったりと沿うように構成すればがたつきをなくすことができるが、外支柱に対してそれほどの精度で構成しなくとも、このように第2の係合手段を設けて凹部と突起の凹凸関係で内支柱側と支柱受け側とを係合させることによって内支柱のがたつきを軽減させることができる。第2の係合手段内支柱側の突起は支柱受け側の上部や下部位置や底板位置等に1又は複数設けるとよい。
手段8として、前記外支柱及び前記内支柱の少なくともいずれか一方は起立時に前記支柱受け内の底板上に接地されるようにした。
起立状態においては下端部分が支柱受け内の底板に接地することが、外支柱及び/又は内支柱の安定性やがたつきの軽減のためによいからである。各支柱と底板との間に係合手段を設けて単に接地させるだけでなく左右・前後方向のがたつきを抑制するような構造としてもよい。
上述した手段1~手段8の各発明は、任意に組み合わせることができる。特に、手段1の構成を備えて、手段2~手段7の手段の各発明の少なくともいずれか1つの構成と組み合わせを備えるとよい。手段1~手段8の手段の各発明の任意の構成要素を抽出し、他の構成要素と組み合わせてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、2つの異なる高さの支柱を有することによってパレットを2つの異なる高さで任意に多段となるように配置することができるようになり、多くの荷物等をサイズに応じて運搬することができ、かつそれら支柱を倒伏させることで格納状態とすることができるため、パレットを多段に配置しない場合でも支柱を取り外して他の場所に格納する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施の形態のパレットの外支柱を起立させた状態の斜視図。
同じ実施の形態のパレットの外支柱を倒伏させ内支柱のみを起立させた状態の斜視図。
同じ実施の形態のパレットの外支柱と内支柱を倒伏させた状態の斜視図。
同じ実施の形態のパレットのパレットフレームに支柱受けを固着した状態の斜視図。
(a)及び(b)はそれぞれ同じ実施の形態のパレットに用いる支柱装置の斜視図。
(a)は同じ実施の形態のパレットに用いる外支柱の斜視図、(b)は同じく正面図、(c)は同じく平面図、(d)は同じく側面図。
(a)は同じ実施の形態のパレットに用いる内支柱の斜視図、(b)は同じく正面図、(c)は同じく平面図、(d)は同じく側面図。
(a)及び(b)は同じ実施の形態のパレットに用いる支柱受けの斜視図。
外支柱と内支柱の両方が起立した状態の支柱装置の初期状態を説明する説明図。
外支柱が倒伏し内支柱のみが起立した状態の支柱装置の使用状態を説明する説明図。
外支柱と内支柱の両方が倒伏した状態の支柱装置の使用状態を説明する説明図。
(a)及び(b)は外支柱を引き上げた際に外支柱がせり出す状態を説明する説明図。
(a)及び(b)は内支柱を引き上げた際に外支柱がせり出す状態を説明する説明図。
他の実施の形態の内支柱の(a)は正面図、(b)は側面図。
図12の内支柱を支柱受け内に収容する状態を説明する説明図。
他の実施の形態の内支柱の正面図.
図14の内支柱を支柱受け内に収容する状態を説明する説明図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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