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公開番号2025075585
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186867
出願日2023-10-31
発明の名称電池内部状態検出装置及び電池内部状態検出方法
出願人日産自動車株式会社,ルノー エス.ア.エス.,RENAULT S.A.S.
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類G01R 31/396 20190101AFI20250508BHJP(測定;試験)
要約【課題】電池の重量及び体積の増大を抑えて電池の内部状態を精度良く検出できる電池内部状態検出装置及び電池内部状態検出方法を提供する。
【解決手段】電池内部状態検出装置100は、電極活物質を含む電極合剤層24と集電体23との積層構造を有する電池200の内部状態を検出するものであって、集電体23に電気的に接続される電極端子部の第1AE信号を検出する第1AEセンサ11と、電極端子部以外の部材の第2AE信号を検出する第2AEセンサ12と、第1AE信号と第2AE信号との差分信号に基づいて電池200の内部状態を検出する分析装置10とを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
電極活物質を含む電極合剤層と集電体との積層構造を有する電池の内部状態を検出する電池内部状態検出装置であって、
前記集電体に電気的に接続される電極端子部の第1AE信号を検出する第1AEセンサと、
前記電極端子部以外の部材の第2AE信号を検出する第2AEセンサと、
前記第1AE信号と前記第2AE信号との差分信号に基づいて前記電池の内部状態を検出する分析装置とを備える、電池内部状態検出装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記第1AEセンサは、前記電極端子部としてのタブリード若しくはバスバ、又は、前記電極端子部に電気的に接続される電子伝導性部材に設けられる、請求項1に記載の電池内部状態検出装置。
【請求項3】
前記第2AEセンサは、前記電極端子部とは電気的に絶縁される電池外装部、又は、前記電池外装部に接触する部品に設けられる、請求項1に記載の電池内部状態検出装置。
【請求項4】
前記分析装置は、前記差分信号のAE事象数が所定の閾値数を超えた場合に、前記電池の内部に異常が発生したと判定する、請求項1に記載の電池内部状態検出装置。
【請求項5】
前記分析装置は、前記差分信号のAE事象強度が所定の閾値強度を超えた場合に、前記電池の内部に異常が発生したと判定する、請求項1に記載の電池内部状態検出装置。
【請求項6】
前記第1AEセンサ及び前記第2AEセンサは、10kHz~1MHzの弾性波を検出する、請求項1に記載の電池内部状態検出装置。
【請求項7】
電池内部状態検出装置を用いて、電極活物質を含む電極合剤層と集電体との積層構造を有する電池の内部状態を検出する電池内部状態検出方法であって、
前記電池内部状態検出装置は、
前記集電体に電気的に接続される電極端子部の第1AE信号を検出し、
前記電極端子部以外の部材の第2AE信号を検出し、
前記第1AE信号と前記第2AE信号との差分信号に基づいて前記電池の内部状態を検出する、電池内部状態検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電池内部状態検出装置及び電池内部状態検出方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電池の外側に設けられたAE(Acoustic Emission)センサを用いて電池内で発生する弾性波を検出し、検出された弾性波を解析することによって電池の内部状態を検出する内部状態検出装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2011/001471
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の内部状態検出装置を用いて電池の内部状態を検出する場合は、電池内部から発生する弾性波の検出精度を良くするために、弾性膜及び非金属板を電池の外側に取り付ける必要がある。そのため、電池の重量及び体積が大きくなってしまうおそれがある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、電池の重量及び体積の増大を抑えて電池の内部状態を精度良く検出できる電池内部状態検出装置及び電池内部状態検出方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1AEセンサを用いて蓄電要素の集電体に電気的に接続される電極端子部の第1AE信号を検出し、第2AEセンサを用いて電極端子部以外の部材の第2AE信号を検出し、第1AE信号と第2AE信号との差分信号に基づいて電池の内部状態を検出することによって上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電池の重量及び体積の増大を抑えて電池の内部状態を精度良く検出できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
電池の断面図及び電池の内部状態を検出する電池内部状態検出装置の構成を示す図である。
電池内部状態検出装置の第1AEセンサの取り付け箇所の別例を示す図である。
電池内部状態検出装置が取得する第1AE信号、第2AE信号及び差分信号の例を示すグラフである。
電池内部状態検出装置が実行する電池内部状態検出方法の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1に示すように、本実施形態に係る電池内部状態検出装置100は、電池200の内部状態を検出する。電池内部状態検出装置100は、分析装置10、第1AEセンサ11、第2AEセンサ12及び出力装置13を有する。分析装置10と第1AEセンサ11及び第2AEセンサ12とは有線又は無線によって接続される。第1AEセンサ11及び第2AEセンサ12は、電池200に取り付けられる。また、第1AEセンサ11及び第2AEセンサ12は、10kHz~1MHzの弾性波を検出する。なお、図1に示す例では、第1AEセンサ11は2つ設けられており、第2AEセンサ12は1つ設けられているが、これに限定されず、第1AEセンサ11は1つ又は3つ以上設けられていてもよく、第2AEセンサ12は複数設けられていてもよい。また、出力装置13も分析装置10と有線又は無線によって接続される。出力装置13は、例えば、ディスプレイ、音声出力装置又はプリンタである。
【0010】
図1に示すように、電池200は、ラミネートフィルム等の電池外装部22の内側に封止された蓄電要素21を有する。蓄電要素21は、集電体23と電極活物質を含む電極合剤層24との積層構造を有する。具体的には、図1に示す例において、蓄電要素21は、積層方向Lに沿って交互に配置された複数の負極25及び複数の正極26を有する。負極25は、負極側集電体23aと、負極側集電体23aの両側面又は片側面に設けられた負極側電極合剤層24aを有する。また、正極26は、正極側集電体23bと、正極側集電体23bの両側面又は片側面に設けられた正極側電極合剤層24bを有する。すなわち、集電体23(負極側集電体23a及び正極側集電体23b)と電極合剤層24(負極側電極合剤層24a及び正極側電極合剤層24b)とは、積層方向Lに沿って積層されている。
(【0011】以降は省略されています)

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