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公開番号
2025074956
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2024184229
出願日
2024-10-18
発明の名称
尿検査装置
出願人
アークレイ株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
G01N
35/04 20060101AFI20250507BHJP(測定;試験)
要約
【課題】既存の装置の大きな改造を必要としない簡易な構成で、試験紙における湿気による試薬部の劣化を防止することができる尿検査装置を提供する。
【解決手段】尿検査装置1は、複数の試験紙Cを収容可能な収容室45と、収容室45から試験紙Cを取り出す取出し部46と試験紙を排出する排出部とを有し試験紙Cを排出部49から排出する供給機構40と、供給機構40から試験紙Cを受け取り、検体が点着される点着位置Paの近傍へと搬送する第一搬送機構10と、供給機構40の休止時に排出部49を覆い、収容室45及び取出し部46を外気に対して密閉するカバー70と、を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
試薬部が設けられた試験紙を搬送する搬送機構を備えた尿検査装置であって、
複数の試験紙を収容可能な収容室と、前記収容室から前記試験紙を取り出す取出し部と、前記試験紙を排出する排出部と、を有し、前記排出部から前記試験紙を排出することにより前記搬送機構に前記試験紙を順次供給する供給機構と、
前記供給機構から前記試験紙を受け取り、検体が点着される点着位置又はその近傍へと前記試験紙を搬送する前記搬送機構と、
前記排出部を覆い、前記収容室及び前記取出し部を外気に対して密閉するカバーと、を備える尿検査装置。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記カバーは、前記供給機構の休止時において、前記排出部及び前記搬送機構の一部によって挟まれることにより前記排出部に密着する、請求項1に記載の尿検査装置。
【請求項3】
前記搬送機構を含む装置本体を備え、
前記供給機構は、前記装置本体に取り付けられると共に、前記排出部が前記搬送機構に対向する稼働位置と、前記稼働位置に比して前記排出部が前記搬送機構から離間するメンテナンス位置との間で移動可能であり、
前記カバーは、前記供給機構が前記メンテナンス位置に位置するときに前記排出部に装着される、請求項2に記載の尿検査装置。
【請求項4】
前記カバーは、前記供給機構が前記メンテナンス位置に位置するときに前記排出部に仮保持され、前記供給機構が前記稼働位置に移動させられ前記装置本体へセットされるセット動作に伴って前記排出部に密着し固定される、請求項3に記載の尿検査装置。
【請求項5】
前記供給機構は、前記排出部の近傍に取り付けられると共に、前記試験紙の排出時のみ前記排出部を開放し、排出時以外において前記排出部を覆うシャッタを有し、
前記カバーは、前記シャッタを利用して前記排出部に取り付けられる、請求項1~4の何れか一項に記載の尿検査装置。
【請求項6】
前記尿検査装置における動作を制御するコントローラが設けられ、
前記コントローラは、前記排出部に取り付けられた前記カバーの存在を検出した場合に、前記尿検査装置の動作を禁止する動作禁止制御を行う、請求項1~4の何れか一項に記載の尿検査装置。
【請求項7】
前記カバーの存在を検出可能なセンサ、
をさらに有し、
前記コントローラは、前記尿検査装置の稼働開始時に前記センサにより前記カバーの存在が検出された場合、警告を出力する、
請求項6に記載の尿検査装置。
【請求項8】
前記シャッタは、ばね部材を有し、
前記カバーは、前記ばね部材の付勢力によって前記排出部に取り付けられる、
請求項5に記載の尿検査装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、尿検査装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
尿検査装置は、試験紙(又は試験片等とも呼ばれる)の表面に設けられた試薬部と検体としての尿との反応により試薬部を発色させ、その発色の有無や程度等を検出することによって検体を検査する装置である。この検査により、例えば、尿の物理的性状、又は尿中の特定成分の有無若しくは濃度等が測定される。従来、特許文献1に記載されるように、円筒状の回転可能なドラム内に複数の試験紙が収納され、ドラムの排出口から一枚の試験紙が排出される。ドラムから排出(供給)された一枚の試験紙は、ソータラック機構によって送り出される。
【0003】
一方、試験紙上の試薬部が大気中の水分を吸う(すなわち吸湿する)ことにより、試薬部が劣化するおそれがあることが知られている。特許文献2及び3に記載されるように、試薬部の劣化に対する種々の対応策が検討されている。特許文献2に記載された装置では、試験紙上に設けた劣化検知用試薬部に光を照射し、その反射光に基づいて劣化の程度を判断している。特許文献3に記載された装置では、円筒状の容器内に複数の試験紙が収納される。容器の側部に取り付けられた回転可能な扉部材を介して、一枚の試験紙が排出される。扉部材を備えた機構では、容器内に通じる2つの開口部が同時に開放されず開口部の何れか一方が常に閉鎖された状態が保たれる。これにより、容器内への外気の進入が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-264540号公報
特開平5-5736号公報
特開2023-72560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、従来、試薬部の劣化に対する対応策が検討されているが、何れの対応策も、特別な試験紙を用意したり特別な機構又は部材を装置に組み込んだりする必要がある。このような対応策は、装置を複雑化させる可能性やコストの増大を招く可能性がある。
【0006】
本開示は、簡易な構成で、試験紙における湿気による試薬部の劣化を防止することができる尿検査装置を説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本開示の一態様は、試薬部が設けられた試験紙を搬送する搬送機構を備えた尿検査装置であって、複数の試験紙を収容可能な収容室と、収容室から試験紙を取り出す取出し部と、試験紙を排出する排出部と、を有し、排出部から試験紙を排出することにより搬送機構に試験紙を順次供給する供給機構と、供給機構から試験紙を受け取り、検体が点着される点着位置又はその近傍へと試験紙を搬送する搬送機構と、排出部を覆い、前記収容室及び前記取出し部を外気に対して密閉するカバーと、を備える。
【0008】
[1]の尿検査装置によれば、供給機構が稼働している間、その排出部から、試験紙が排出される。試験紙は、搬送機構によって点着位置又はその近傍へと搬送される。試験紙の試薬部に検体(すなわち尿)が点着された後、当該検体に関する検査が行われる。供給機構の休止時、例えば多数の検体の検査を終了してしばらく装置を稼働させないとき等には、カバーによって排出部を覆うことができる。カバーは、収容室及び取出し部を外気に対して密閉するので、収容室に一枚又は多数の試験紙が収容された状態でも、湿気の浸入を防止し、試薬部の劣化を防止することができる。カバーは排出部等の形状に合わせて設計すればよいので、既存の装置の大きな改造等は不要である。よって、この尿検査装置によれば、簡易な構成で、試験紙における湿気による試薬部の劣化を防止することができる。カバーを備えない従来の装置であれば、湿気による試薬部の劣化を防止するためには、収容室に残存するすべての試験紙を取り出して別途保管しておく等の対処が必要である。この尿検査装置では、カバーにより供給機構の内部が密閉されるので、そのような特別の対処は不要になっている。
【0009】
[2]上記[1]に記載の尿検査装置において、カバーは、供給機構の休止時において、排出部及び搬送機構の一部によって挟まれることにより排出部に密着してもよい。排出部と搬送機構の間には本来何らかの空間が存在する。この空間にカバーを配置し、両者から受ける押圧力を利用すれば、排出部に対する密着(供給機構の密閉)のための別途の押圧機構等は不要である。
【0010】
[3]上記[2]に記載の尿検査装置が、搬送機構を含む装置本体を備えてもよい。供給機構は、装置本体に取り付けられると共に、排出部が搬送機構に対向する稼働位置と、稼働位置に比して排出部が搬送機構から離間するメンテナンス位置との間で移動可能であり、カバーは、供給機構がメンテナンス位置に位置するときに排出部に装着されてもよい。供給機構の休止時(検査の終了時等)には、供給機構をメンテナンス位置に移動させることが多い。この構成によれば、メンテナンス作業の機会又は時間を利用して、カバーを装着することができる。またメンテナンス作業が実施されない場合でも、供給機構を移動させるだけで排出部を露出させることができ、カバーを容易に装着することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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