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公開番号
2025074016
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2024181828
出願日
2024-10-17
発明の名称
ポリ乳酸繊維用染料組成物及び染色方法
出願人
日本化薬株式会社
,
上海化耀国際貿易有限公司
,
ハイケム株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09B
67/46 20060101AFI20250502BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】黄色系分散染料、赤色系分散染料、及び青色系分散染料のそれぞれの染色吸尽性が優れており、各色の染色時の染め足が揃っており再現性に優れ、且つ、耐光堅牢度にも優れたポリ乳酸繊維用染料組成物と、それを用いた染色物及び染色方法とを提供する。
【解決手段】本発明のポリ乳酸繊維用染料組成物は、式(1)及び/又は式(2)で表される化合物(DISPERSE ORANGE 61、DISPERSE ORANGE 155)である黄色系分散染料と、式(3)で表される化合物(DISPERSE RED 167、DISPERSE RED 167.1)である赤色系分散染料と、式(4)で表される化合物(DISPERSE BLUE 79、DISPERSE BLUE 79.1)及び/又は式(5)で表される2種の異性体混合物(DISPERSE BLUE 54)である青色系分散染料とを含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)及び/又は下記式(2)で表される化合物である黄色系分散染料と、
下記式(3)で表される化合物である赤色系分散染料と、
下記式(4)で表される化合物及び/又は下記式(5)で表される2種の異性体混合物である青色系分散染料と
を含有するポリ乳酸繊維用染料組成物。
TIFF
2025074016000016.tif
36
134
TIFF
2025074016000017.tif
46
134
TIFF
2025074016000018.tif
36
134
(式中、R
1
は、メチル基又はエチル基を示す。)
TIFF
2025074016000019.tif
45
134
(式中、R
2
は、メチル基又はエチル基を示す。)
TIFF
2025074016000020.tif
49
134
(式中、X
1
及びX
2
は、一方がNO
2
、他方がOHを示す。)
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
下記式(6)で表される2種の色素化合物の混合物をさらに含有し、
該混合物の含有量が、前記黄色系分散染料、前記赤色系分散染料、及び前記青色系分散染料の合計量を100質量部としたとき、5質量部未満である、請求項1に記載のポリ乳酸繊維用染料組成物。
TIFF
2025074016000021.tif
41
134
(式中、R
3
は、メチル基又はメトキシエチル基を示す。)
【請求項3】
前記黄色系分散染料、前記赤色系分散染料、及び前記青色系分散染料が、分散剤によって分散化されている、請求項1に記載のポリ乳酸繊維用染料組成物。
【請求項4】
前記分散剤が、ナフタレンスルホン酸とアルキルベンゼンスルホン酸のホルマリン縮合物、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸のホルマリン縮合物、クレゾールと2-ナフトール-6-スルホン酸のホルマリン縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸のホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのブロック共重合物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、及びポリスチレン化フェノールのエチレンオキサイド付加物からなる群より選択される1種以上の化合物である、請求項3に記載のポリ乳酸繊維用染料組成物。
【請求項5】
前記分散剤由来の不純物として含まれるキノリンの含有率が1000ppm未満である、請求項3に記載のポリ乳酸系繊維用染料組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のポリ乳酸繊維用染料組成物を用いて染色されたポリ乳酸系繊維染色物。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載のポリ乳酸繊維用染料組成物を希釈して染色分散液を調製する工程と、
前記染色分散液にポリ乳酸繊維を浸漬する工程と
を含むポリ乳酸繊維の染色方法。
【請求項8】
前記浸漬する工程において、前記染色分散液の温度を110~120℃にする、請求項7に記載のポリ乳酸繊維の染色方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分散染料を用いるポリ乳酸繊維の染色方法に関する。より詳しくは、黄色系分散染料、赤色系分散染料、及び青色系分散染料を含有する染料組成物、並びにそれを用いるポリ乳酸繊維等の染色方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリ乳酸繊維は、最近の環境問題を背景に、非石油系生分解性繊維として注目されている。ポリ乳酸繊維は、従来のプラスチックの原料である石油とは異なり、トウモロコシのような再生可能な植物資源から毎年収穫することができるため、サステナブル社会の実現に貢献する材料として期待されている。(例えば、非特許文献1)。
【0003】
ポリ乳酸繊維のような植物由来の合成繊維は、生態系内の炭酸ガスを固定化して得られた繊維であることから、燃焼あるいは微生物による生分解により発生する炭酸ガスは、元々生態系内にあったものが元に戻るだけで地球上の炭酸ガスには寄与しない、すなわちカーボン・ニュートラルな素材である。
【0004】
ポリ乳酸繊維の特徴として、生分解といった機能以外にも、柔らかな風合い、軽量性、吸汗・速乾、おだやかな抗菌性、肌に優しい弱酸性等の従来の合成繊維には見られない快適性という新しい魅力をもっており、ポリエスエルに代わる汎用繊維として大いに期待されている。(例えば、非特許文献2)。
【0005】
ポリ乳酸繊維は、分散染料で染色する方法が最適であることが分かっているが、染料吸尽率は染料によって異なり、色合わせが難しく再現性もあまり良くない。また、ポリ乳酸繊維は、ポリエステル繊維と比較して耐熱性が劣ることから、熱処理によって風合いが固くなることや、高温(60℃以上)高湿度条件下では加水分解が生じる問題がある。
【0006】
特許文献1~3等に記載の従来の分散染料組成物は、ポリ乳酸繊維に対して染色できる分散染料ではあるが、再現性に優れる三原色染料としては満足しない。三原色染料を使用して染色する場合、三原色の染着速度をほぼ等しくすることで、再現性がよくなり、実験室と現場での色違いの問題や再現性不良の問題を解消し、生産性の向上につながる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第4346611号公報
特許第4424466号公報
特開2006-8871号公報
【非特許文献】
【0008】
繊維機械学会誌、2003年、第56巻、第3号、p.133-136
繊維学会誌、2003年、第59巻、第10号、p.329-332
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
これらの問題点を解決するために、黄色系分散染料、赤色系分散染料、及び青色系分散染料のそれぞれの染色吸尽性が優れており、各色の染色時の染め足が揃っており再現性に優れ、且つ、耐光堅牢度にも優れたポリ乳酸繊維用染料組成物と、それを用いた染色物及び染色方法とを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、黄色系分散染料、赤色系分散染料、及び青色系分散染料を組み合わせることにより、ポリ乳酸繊維に対して優れた染色吸尽性を有し、且つ、染色時の染色特性が揃い、耐光堅牢度に優れた染料組成物が得られること見出し、本発明を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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