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公開番号2025073056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2024076315
出願日2024-05-09
発明の名称ハードディスクドライブ用インターポーズスエージ
出願人ウェスタン デジタル テクノロジーズ インコーポレーテッド
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類G11B 21/21 20060101AFI20250501BHJP(情報記憶)
要約【課題】ハードディスクドライブ用ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)を提供する
【解決手段】HGAは、スエージ加工穴を有するキャリッジアーム132、2のリードサスペンション110c、2のサスペンションがそれぞれ結合されるそれぞれの2のスエージプレート200とを含む。各スエージプレートは、ベースプレートから延在するそれぞれの一連の断続的なスエージボス206を含み、各スエージプレートのスエージボスは、キャリッジアームのそれぞれの側からスエージ加工穴132a内に延在して相対的に位置付けられ、一方の一連のスエージボスのそれぞれが他方の一連のスエージボスに介在する。両方の一連の介在するスエージボスが同じスエージ加工穴高さを占有することにより、各スエージボスの高さを効果的に2倍にすることができ、より薄いアーム先端及びより短い対応するスエージ穴を考慮しても、スエージ結合のより高い保持トルクが可能になる。
【選択図】図2B
特許請求の範囲【請求項1】
ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)であって、
スエージ加工穴を備えるアームと、
第1のサスペンションアセンブリと、
前記第1のサスペンションアセンブリが結合される第1のスエージプレートであって、前記第1のサスペンションアセンブリを前記アームの第1の側に結合し、第1のベースプレートから前記第1のベースプレート内の貫通孔の周りに延在する第1の一連の断続的なスエージボス構造を備える、第1のスエージプレートと、
第2のサスペンションアセンブリと、
前記第2のサスペンションアセンブリが結合される第2のスエージプレートであって、前記第2のスエージプレートは、前記第2のサスペンションアセンブリを前記アームの第2の反対側に結合し、第2のベースプレートから前記第2のベースプレート内の貫通孔の周りに延在する第2の一連の断続的なスエージボス構造を備える、第2のスエージプレートと、を備え、
前記第1の一連の断続的なスエージボス構造の各断続的なスエージボス構造は、前記第2の一連の断続的なスエージボス構造の隣接する断続的なスエージボス構造間に位置付けられた、ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第1のスエージプレートは、前記アームの前記スエージ加工穴の中へ一方向に延在する前記第1の一連の断続的なスエージボス構造を介して、前記第1のサスペンションアセンブリを前記アームの前記第1の側に結合し、
前記第2のスエージプレートは、前記アームの前記スエージ加工穴の中へ反対方向に延在する前記第2の一連の断続的なスエージボス構造を介して、前記第2のサスペンションアセンブリを前記アームの前記第2の側に結合し、前記第2の一連の断続的なスエージボス構造が前記第1の一連の断続的なスエージボス構造と干渉しないようにする、請求項1に記載のHGA。
【請求項3】
前記アームの前記スエージ加工穴の中へ一方向に延在する、前記第1の一連の断続的なスエージボス構造の前記スエージボス構造の高さは、前記アームの前記スエージ加工穴の中へ反対方向に延在する、前記第2の一連の断続的なスエージボス構造の前記スエージボス構造の高さと実質的に等しい、前記項1に記載のHGA。
【請求項4】
前記第1の一連の断続的なスエージボス構造の前記スエージボス構造は等距離である、請求項1に記載のHGA。
【請求項5】
前記第1の一連の断続的なスエージボス構造の前記スエージボス構造は等距離ではない、請求項1に記載のHGA。
【請求項6】
前記第1の一連の断続的なスエージボス構造の前記スエージボス構造の各々は、実質的に等しい円周方向スパンを有する、請求項1に記載のHGA。
【請求項7】
前記第1の一連の断続的なスエージボス構造の前記スエージボス構造のうちの少なくとも2つは、等しくない円周方向スパンを有する、請求項1に記載のHGA。
【請求項8】
請求項1に記載のHGAを含む、ハードディスクドライブ。
【請求項9】
ハードディスクドライブ(HDD)であって、
スピンドル上に回転可能に装着された複数の記録ディスク媒体と、
前記複数の記録ディスク媒体のうちの第1の記録ディスク媒体に対して書き込み及び読み取りを行うための手段と、
前記書き込み及び読み取りを行うための手段を動かして前記第1の記録ディスク媒体の部分にアクセスするように構成されたボイスコイルアクチュエータと、
前記ボイスコイルアクチュエータに結合されたヘッドジンバルアセンブリ(HGA)とを備え、前記HGAは、
スエージ加工穴を有するキャリッジアームと、
ロードビーム及びフレクシャを含む第1のサスペンションアセンブリと、
前記第1のサスペンションアセンブリが結合される第1のスエージプレートであって、前記第1のスエージプレートは、前記第1のサスペンションアセンブリを前記キャリッジアームの第1の側に結合し、第1のベースプレートから前記第1のベースプレート内の貫通孔の周りに延在する第1の一連の断続的なスエージボス構造を備える、第1のスエージプレートと、
ロードビーム及びフレクシャを含む第2のサスペンションアセンブリと、
前記第2のサスペンションアセンブリが結合される第2のスエージプレートであって、前記第2のスエージプレートは、前記第2のサスペンションアセンブリを前記キャリッジアームの第2の側に結合し、第2のベースプレートから前記第2のベースプレート内の貫通孔の周りに延在する第2の一連の断続的なスエージボス構造を備える、第2のスエージプレートと、を備え、
前記第1の一連の断続的なスエージボス構造の各断続的なスエージボス構造は、前記第2の一連の断続的なスエージボス構造の隣接する断続的なスエージボス構造間に位置付けられた、ハードディスクドライブ(HDD)。
【請求項10】
前記HGAの前記第1のスエージプレートは、前記キャリッジアームの前記スエージ加工穴の中へ一方向に延在する前記第1の一連の断続的なスエージボス構造を介して、前記第1のサスペンションアセンブリを前記キャリッジアームの前記第1の側に結合し、
前記HGAの前記第2のスエージプレートは、前記キャリッジアームの前記スエージ加工穴の中へ反対方向に延在する前記第2の一連の断続的なスエージボス構造を介して、前記第2のサスペンションアセンブリを前記キャリッジアームの前記第2の側に結合し、前記第2の一連の断続的なスエージボス構造が前記第1の一連の断続的なスエージボス構造と干渉しないようにする、請求項9に記載のHDD。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、概して、ハードディスクドライブに関し、特にインターポーズスエージボスの手法に関し得る。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)は、保護エンクロージャ内に収容され、磁気表面を有する1つ以上の円形ディスク上にデジタル符号化データを記憶する、不揮発性記憶デバイスである。HDDが動作中のとき、各磁気記録ディスクは、スピンドルシステムによって急速に回転される。データは、アクチュエータによってディスクの特定の場所の上に位置付けられた読み取り-書き込みヘッド(又は「トランスデューサ」)を使用して磁気記録ディスクから読み取られ、磁気記録ディスクに書き込まれる。読み取り-書き込みヘッドは、磁場を使用して、磁気記録ディスクの表面にデータを書き込み、この表面からデータを読み取る。書き込みヘッドは、書き込みヘッドのコイルを通って流れる電流を使用して磁場を生成することによって機能する。異なるパターンの正及び負の電流を伴って、書き込みヘッドに電気パルスが送られる。書き込みヘッドのコイル内の電流は、ヘッドと磁気ディスクとの間の間隙にわたる局所的な磁場を生成し、次いで、この磁場は、記録媒体上の小領域を磁化する。
【0003】
HDDは、読み書きトランスデューサ(又は「読み書きヘッド」)及びサスペンションを収容するスライダを一般に含む少なくとも1つのヘッドジンバルアセンブリ(HGA)を含む。各スライダはサスペンションの自由端に取り付けられ、次いでサスペンションはアクチュエータの剛性アームから片持ち支持される。いくつかのアクチュエータアームを組み合わせて、単一の可動ユニット、通常は回転ピボット軸受システムを有するヘッドスタックアセンブリ(HSA)を形成することができる。従来のHDDのサスペンションは、典型的には、そのベース端部にマウントプレートを有する比較的剛性のロードビームを含み、マウントプレートはアクチュエータアームに取り付けられ、その自由端部は、スライダ及びその読み取り書き込みヘッドを担持するフレクシャを搭載する。マウントプレートとロードビームの機能端との間には、垂直曲げ方向(ディスク表面に対して垂直)にコンプライアントな「ヒンジ」が位置付けられている。ヒンジは、ロードビームが、回転するディスク表面に向かってスライダ及び読み書きヘッドを吊り下げ、ロードすることを可能にする。次に、フレクシャの機能は、スライダがその向きを調整するために前後左右に揺れることができるように、スライダにジンバル支持を提供することである。
【0004】
本セクションに説明され得るいずれの手法も、追求され得る手法であるが、必ずしも以前に考案又は追求されている手法ではない。したがって、別段の指示がない限り、本セクションに記載された手法のいずれも、それらが本セクションに含まれることによって単に先行技術として適格であると仮定されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
実施形態は、添付図面の図において、限定としてではなく、例として示されており、同様の参照番号は類似の要素を指す。
実施形態によるハードディスクドライブを示す平面図である。
スエージプレートを示す斜視図である。
図2Aのスエージプレートを利用したスエージ加工されたサスペンションアームアセンブリを示す側断面図である。
従来のスエージボスを示す分解斜視図である。
一実施形態による例示的なインターポーズスエージボスを示す分解斜視図である。
一実施形態による、別の例示的なインターポーズスエージボスを示す分解斜視図である。
一実施形態による、ヘッドジンバルアセンブリを製造する方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
一般に、ハードディスクドライブ(HDD)においてインターポーズスエージボスを採用することによって、薄いキャリッジアーム先端を可能にする手法が説明される。以下の明細書では、説明を目的として、本明細書に記載された本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本明細書に記載された本発明の実施形態は、これらの具体的な詳細なしで実施され得ることは明らかであろう。他の例では、本明細書に説明された本発明の実施形態を不必要に不明瞭にすることを回避するために、周知の構造及びデバイスがブロック図の形態で表され得る。
【0007】
導入
用語
本明細書における「実施形態」、「一実施形態」などへの言及は、記載されている特定の特徴、構造、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することが意図される。しかしながら、そのような語句の実例は、必ずしも全てが同じ実施形態を指すとは限らない。
【0008】
「実質的に」という用語は、大部分又はほぼ構造化された、構成された、寸法決めされたなどの特徴を記載していることが理解されるであろうが、その製造公差などは、実際には、構造、構成、寸法などが、常には又は必ずしも正確に述べられない状況を結果として生じ得る。例えば、「実質的に垂直な」として構造を記載するとすれば、側壁は全ての実用上の目的で垂直であるが、正確に90度ではない場合があるように、その用語にはその明白な意味が割り当てられる。
【0009】
「最適な」、「最適化する」、「最小の」、「最小化する」、「最大の」、「最大化する」などの用語は、それと関連付けられた特定の値を有しない場合があるが、そのような用語が本明細書で使用される場合、当業者であれば、そのような用語が、本開示の全体と一致する有益な方向に、値、パラメータ、メトリックなどに影響を及ぼすことを含むと理解することが意図される。例えば、何かの値を「最小」として記載することは、値が実際に理論上の最小値(例えば、ゼロ)に等しいことを必要としないが、対応する目標が理論上の最小値に向かって有益な方向に値を移動させることになるという点で、実際的な意味で理解されるべきである。
【0010】
コンテキスト
ハードディスクドライブ(HDD)の記憶容量を増加させることは、HDD技術進化の現在進行中の目標の1つである。一形態では、この目標は、所与のHDD内に実装されるディスクの数を増加させることに現れる。しかしながら、多くの場合、顧客の要求は、HDDのz高さによって部分的に特徴付けられるような標準フォームファクタを維持することを要求する。これは、隣接するディスク間に介在するヘッドジンバルアセンブリ(HGA)に対してz高さ方向に高密度の機械的構造を必要とすることなどによって、より多くのディスクを所与のHDDに適合させることに関して本質的に難題をもたらす。より詳細には、顧客仕様及び/又は共通設計並びに動作制約は、動作衝撃(又は「op-shock」)要件を含み、これは一般に、機械的衝撃事象に対するHDDの動作抵抗又は動作公差に関連する。HDDのサスペンションは、典型的には、そのベース端にマウントプレートを有する比較的剛性のロードビームを含み、マウントプレートはアクチュエータアームに取り付けられ、その自由端は、スライダ及びその読み書きヘッドを担持するフレクシャを搭載することを想起されたい。したがって、標準的なフォームファクタを維持しながらディスクの数を増加させ、それによってディスクスタックの各ディスク間の距離を減少させ、同時に動作衝撃要件を確実に満たすことが依然として課題である。特に、ディスクスタック内のディスクとともに介在する各サスペンションの動作位置決めに対するような、HGAに関連する制限された機械的クリアランスは、そのような要件を満たすための課題を提起する。別の言い方をすれば、ディスク間の間隔が小さくなると、論理的には、典型的に構成されたHGAのコンテキストにおいて、動作衝撃性能が低下し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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