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公開番号2025071519
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181745
出願日2023-10-23
発明の名称基板、分析方法、装置および製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 21/64 20060101AFI20250428BHJP(測定;試験)
要約【課題】 蛍光信号のS/Nを向上させることを目的とする。
【解決手段】 金属を含む複数の凸部を備えた基板であって、前記複数の凸部のうちの第1凸部の上に、金、銀、白金、銅、パラジウムのうち少なくとも1つを有する金属を含む第1金属部が設けられ、前記複数の凸部のうちの前記第1凸部と異なる第2凸部の上に、金、銀、白金、銅、パラジウムのうち少なくとも1つを有する金属を含む第2金属部が設けられ、前記第1凸部と前記第1金属部との間、および前記第2凸部と前記第2金属部との間に、誘電体部を備え、前記第1金属部と前記第2金属部との間には、間隙が設けられており、前記第1金属部と前記第2金属部との距離は50nm以下であり、前記第1金属部および前記第2金属部に、前記第1金属部および前記第2金属部に吸着または結合可能な官能基を有することを特徴とする基板。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
金属を含む複数の凸部を備えた基板であって、
前記複数の凸部のうちの第1凸部の上に、金、銀、白金、銅、パラジウムのうち少なくとも1つを有する金属を含む第1金属部が設けられ、
前記複数の凸部のうちの前記第1凸部と異なる第2凸部の上に、金、銀、白金、銅、パラジウムのうち少なくとも1つを有する金属を含む第2金属部が設けられ、
前記第1凸部と前記第1金属部との間、および前記第2凸部と前記第2金属部との間に、誘電体部を備え、
前記第1金属部と前記第2金属部との間には、間隙が設けられており、前記第1金属部と前記第2金属部との距離は50nm以下であり、
前記第1金属部および前記第2金属部に、前記第1金属部および前記第2金属部に吸着または結合可能な官能基を有することを特徴とする基板。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記第1金属部と前記第2金属部との距離は、10nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項3】
前記誘電体部は、前記第1金属部および前記第2金属部と界面をなすことを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項4】
前記誘電体部は、アルミナを含むことを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項5】
前記誘電体部のうち前記複数の凸部とは反対側の面は、前記凸部に沿う形状であることを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項6】
前記第2凸部は、前記複数の凸部のうちの前記第1凸部に隣接する凸部であることを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項7】
前記第1金属部と前記第2金属部とは、不連続であることを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項8】
前記複数の凸部の各々は、ニッケル、クロム、亜鉛のうち少なくとも1つを有する金属を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項9】
前記複数の凸部と、前記複数の凸部の間の凹部と、を含む凹凸構造を有し、前記凹凸構造の高低差は、100nm以上1000nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の基板。
【請求項10】
前記凹部には、前記誘電体部が設けられることを特徴とする請求項9に記載の基板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基板に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
金属に光が当たると、金属の表面ではプラズマ共鳴が発生し、この共鳴により電場増強効果を奏する(局在プラズモン共鳴現象)。電場増強効果を利用したセンサデバイスやラマン分光用デバイス、蛍光用デバイス等の電場増強デバイスの開発が進んでいる。微量の物質を検知するために、局在プラズモン共鳴によって増強された光電場を利用した表面増強蛍光法が知られている。
【0003】
たとえば特許文献1では、微細凹凸構造を構成する光学基材と、微細凹凸構造の表面に形成された金属膜からなる形態が開示されている。特許文献2では、リガンドならびに自己組織化単分子膜に被覆された複数の金属突起を有する基板からなるプラズモン励起センサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-240361号公報
特開2010-256161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1や2で開示されている基板では、物質が微量であるときや夾雑物が多いときに、蛍光増強効果が小さくなる、また、基材からのバックグラウンド信号が大きくなることがあり、信号のS/Nに改善の余地がある。そこで本発明は、蛍光増強デバイスにおいて、蛍光信号のS/Nを向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための第1の手段は、金属を含む複数の凸部を備えた基板であって、前記複数の凸部のうちの第1凸部の上に、金、銀、白金、銅、パラジウムのうち少なくとも1つを有する金属を含む第1金属部が設けられ、前記複数の凸部のうちの前記第1凸部と異なる第2凸部の上に、金、銀、白金、銅、パラジウムのうち少なくとも1つを有する金属を含む第2金属部が設けられ、前記第1凸部と前記第1金属部との間、および前記第2凸部と前記第2金属部との間に、誘電体部を備え、前記第1金属部と前記第2金属部との間には、間隙が設けられており、前記第1金属部と前記第2金属部との距離は50nm以下であり、前記第1金属部および前記第2金属部に、前記第1金属部および前記第2金属部に吸着または結合可能な官能基を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
蛍光信号のS/Nを向上させる上で有利な技術を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(a)は本実施形態に係る基板の模式図であり、(b)は(a)の要部の拡大図であり、(c)は本実施形態に係る基板の変形例を示した模式図である。
本実施形態に係る基板の模式図である。
本実施形態に係る基板の製造方法を示す模式図。
本実施形態に係る基板を搭載した装置の一例を示す模式図。
第2実施形態に係る基板の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。ただし、以下に説明する形態は、発明の1つの実施形態であって、これに限定されるものではない。そして、共通する構成を複数の図面を相互に参照して説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。同じ名称で別々の事項については、それぞれ、第一の事項、第二の事項というように、「第〇」を付けて区別することができる。
【0010】
<第1実施形態>
図1を用いて、本実施形態に係る基板10について説明する。図1(a)は本実施形態の基板10の模式図であり、図1(b)は図1(a)の金属部2の拡大図であり、図1(c)は本実施形態の基板10の変形例である。基板10は、構造体1、構造体1の表面に設けられた誘電体部3、誘電体部3と界面をなす金属部2、さらに金属部2の上に吸着あるいは結合できる官能基710を有する分子層70を備える。構造体1は凹凸構造を有しており、金属部2、誘電体部3はそれぞれ凹凸構造の凸部41、凸部42を含む複数の凸部4の上に設けられている。誘電体部3は、構造体1と金属部2との間に設けられており、構造体1と金属部2のどちらとも界面をなす構造であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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