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公開番号2025070978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2024159734
出願日2024-09-17
発明の名称保護装置、曲げ機械及び曲げ機械の動作方法
出願人フィースラー・エレクトロニク・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B30B 15/00 20060101AFI20250424BHJP(プレス)
要約【課題】塑性加工機器1の作業間隙14を確保する保護装置51を提供する。
【解決手段】作業間隙14内に光ビーム56を供給する光源52と、この光源52に対向して配置されたビーム56の光線を受光する受光器54と、この受光器54のセンサー信号を冗長的に処理する安全性を指向する形態の光電スイッチ制御部71と、機械フレーム又は塑性加工機器1の上部工具21に取り付けられた、光源52及び受光器54に対する直線的な動きを提供する調整機器28であって、駆動部26,27と、ストロークセンサー及びストロークセンサー用の管理部を有する安全性を指向する形態に構成されたストローク測定システム58,59,60とを備えた調整機器28と、ストロークセンサーのセンサー信号と管理部の信号を評価して、駆動部26,27を制御して駆動するように、この調整機器28と接続された安全性を指向する形態に構成された調整制御部83とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
塑性加工機器(1)の作業間隙(14)を確保する保護装置(51)であって、
この作業間隙(14)内に光ビーム(56)を供給するように構成された光源(52)と、
この光源(52)に対向して配置された、光ビーム(56)の光線を受光するように構成された受光器(54)と、
この受光器(54)のセンサー信号を冗長的に処理するように構成され、安全性を指向する形態に構成された光電スイッチ制御部(71)と、
機械フレーム又は塑性加工機器(1)の上部工具(21)に取り付けられて、光源(52)及び受光器(54)に対する直線的な動きを提供するように構成された調整機器(28)であって、駆動部(26,27)と、ストロークセンサー及びストロークセンサー用の管理部を有する安全性を指向する形態に構成されたストローク測定システム(58,59,60)とを備えた調整機器(28)と、
この調整機器(28)と接続され、ストロークセンサーのセンサー信号と管理部の信号を評価して、駆動部(26,27)を制御して駆動するように構成され、安全性を指向する形態に構成された調整制御部(83)と、
を備えた保護装置。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の保護装置(51)において、
前記の調整制御部(83)が通信インタフェース(86)を有し、このインタフェースが、機械制御部(12)の制御情報を受信して、機械制御部(12)、光電スイッチ制御部(71)及び安全制御部(81)の中の一つ以上に安全情報を出力するように構成されていることを特徴とする保護装置。
【請求項3】
工作物(41)を設置するために構成された工作物設置面(4)を有する機械テーブル(3)が形成された機械台(2)と、
運動軸(24)に沿って直線的に動けるように機械台(2)に支持され、駆動機器(17)を割り付けられた、機械テーブル(3)に対して大きさを変更可能な作業間隙(14)を決める上部工具(21)と、
この駆動機器(17)に駆動エネルギーを供給する機械制御部(12)と、
この駆動機器(17)の駆動運動を停止する安全制御部(81)と、
この作業間隙(14)を確保する保護装置(51)であって、光ビーム(56)を供給する光源(52)と、この光源(52)に対向して配置された、光ビーム(56)の光線を受光する受光器(54)と、この受光器(54)のセンサー信号を冗長的に処理する安全性を指向する形態に構成された光電スイッチ制御部(71)とを有する保護装置と、
を備えた曲げ機械(1)であって、
この保護装置(51)が、機械台(2)又は上部工具(21)に取り付けられ、運動軸(24)に沿った光源(52)と受光器(54)の直線的な動きを供給するように構成された調整機器(28)を備え、
この調整機器(28)が、駆動部(26,27)と、ストロークセンサー及びこのストロークセンサー用の管理部を有する、安全性を指向する形態に構成されたストローク測定システム(59,60)とを備え、
この保護装置(51)が、安全性を指向する形態に構成された調整制御部(83)を備え、この調整制御部が、ストロークセンサーと管理部のセンサー信号を処理して、特に、冗長的に処理して、駆動部(26,27)を制御して駆動するように構成されており、
この調整制御部(83)が、制御信号を受信するために機械制御部(12)と電気的に接続されている、
曲げ機械。
【請求項4】
請求項3に記載の曲げ機械において、
前記の調整制御部(83)が、光電スイッチ制御部(71)に統合されていることを特徴とする曲げ機械。
【請求項5】
請求項3に記載の曲げ機械において、
前記の調整制御部(83)が通信インタフェース(86)を有し、このインタフェースが、機械制御部(12)の制御情報を受信して、光電スイッチ制御部(71)及び/又は別個に構成された安全制御部(81)に安全情報を出力するように構成されていることを特徴とする曲げ機械。
【請求項6】
請求項3、4又は5に記載の曲げ機械において、
前記の光源(52)用と受光器(54)用の調整機器(28)が、それぞれ個別に割り付けられた駆動部(26,27)を有することを特徴とする曲げ機械。
【請求項7】
曲げ機械(1)の動作方法であって、
曲げ機械(1)の機械制御(12)から、曲げ機械(1)に割り付けられた、調整機器(28)の安全性を指向する形態に構成された調整制御部(83)に、曲げ機械(1)の上部工具(21)の工具の高さに関する情報を供給する工程と、
上部工具(21)の下縁(23)に対する工具の高さから計算された所与の位置に隣接して置かれた基準位置への直線的な調整運動によって、光源(52)から供給される光ビーム(56)と、光源(52)に対向して配置された受光器(54)とを変位させるために、調整制御部(83)によって、調整機器(28)の駆動部(26,27)を駆動する工程と、
この上部工具(21)に対する光源(52)と受光器(54)の直線的な調整運動中に位置検出を実行する工程であって、この位置検出が、調整機器(28)のストロークセンサー(59,60)のストローク信号と調整機器(28)の管理部のコントロール信号の処理、特に、冗長的な処理を実行する調整制御部(83)によって実施される工程と、
を有する方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において、
前記の調整制御部(83)は、基準位置への光源(52)と受光器(54)の変位の前に、所与の位置に対する最大限の間隔への光源(52)と受光器(54)の変位を行った後に、基準位置への光源(52)と受光器(54)の変位を実行するように、調整機器(28)を駆動することを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の方法において、
前記の調整制御部(83)は、基準位置と上部工具(21)の所与の位置の間の間隔(22)の方向に光源(52)と受光器(54)を変位させるように、基準位置を出発点として調整機器(28)を駆動することを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法において、
前記の調整制御部は、基準位置と所与の位置の間の間隔(22)の方向への光源(52)と受光器(54)の変位中に、光源(52)から供給される光ビーム(56)を遮断すること無く基準位置に対する所与の最大限の間隔に到達した場合に、エラー信号を出力することと、
前記の調整制御部(83)は、基準位置と所与の位置の間の間隔(22)の方向への光源(52)と受光器(54)の変位中に、基準位置に対する所与の最大限の間隔に到達する前に、光源(52)から供給される光ビーム(56)の遮断が発生した場合に、調整機器(28)の動きを停止することと、
を特徴とする方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、保護装置、曲げ機械及び曲げ機械の動作方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、第一の機械部分が第二の機械部分に対して加工運動を実行する、角付けプレス機、剪断機、押抜き機などの機械のための保護装置を開示しており、それらの二つの機械部分の間には、光線が加工運動の方向に対して垂直に延びる第一の光アイソレーター、特に、レーザー光電スイッチが、その光線が一方の機械部分に対して安全な間隔を有するように、その機械部分に対して位置決め可能であり、その光線が遮断された場合に加工運動を停止する停止機器が配備されており、その光線が他方の機械部分によって遮断される直前に、スイッチオフ機器が停止機器をスイッチオフしている。安全な間隔を調整する役割を担う第二の光電スイッチが安全機器に取り付けられており、その安全機器は、第一の光電スイッチと共に、加工運動の方向に調整可能な形で一方の機械部分に配置され、その第二の光電スイッチの光線が、第一の光電スイッチの光線と一方の機械部分の間をその光線に対して平行に進み、二つの光線の間の間隔がほぼ安全な間隔に一致している。
【0003】
特許文献2は、第一の機械部分が第二の機械部分に対して加工運動を実行する角付けプレス機、剪断機、押抜き機又はそれらと同等の機械などのための保護装置を記載しており、少なくとも一つの光電スイッチが、それらの二つの機械部分の間において、その光線が光電スイッチを搭載した安全機器によって調整可能である一方の機械部分に対して安全な間隔を有するように、その機械部分に対して位置決め可能であり、光線が遮断された場合に、停止機器が加工運動を停止している。更に、光線が安全機器を搭載した機械部分によって遮断されるまで安全機器の第一の動きを実行するとともに、その反対方向への安全機器の第二の動きを実行する手段が設けられており、安全な間隔を規定する第二の動きの行程は、電気測定機器及び/又は制御機器によって予め与えることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
ドイツ特許公開第19717299号明細書
ドイツ特許公開第10123562号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、改善された安全水準を達成できる保護装置、曲げ機械及び曲げ機械の動作方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の観点では、本課題は、塑性加工機器の作業間隙を確保する保護装置によって解決される。そのために、本保護装置は、作業間隙内に光ビームを供給するように構成された光源と、光源に対向して配置された、光源の光を受光するように構成された受光器と、受光器のセンサー信号を冗長的に処理するように構成され、安全性を指向する形態に構成された光電スイッチ制御部と、機械フレーム又は塑性加工機器の上部工具に取り付けられて、光源と受光器に関する直線的な動きを提供するように構成された調整機器とを備え、この調整機器が、駆動部と、ストロークセンサー及びストロークセンサー用の管理部を有する、安全性を指向する形態に構成されたストローク測定システムと、安全性を指向する形態に構成された調整制御部とを備え、この調整制御部は、調整機器と接続されて、ストロークセンサーのセンサー信号と管理部の信号を評価して、この駆動部を制御して駆動するように構成されている。
【0007】
本保護装置の課題は、例えば、角付けプレス機又は折り畳み曲げ機械であるとすることができる塑性加工機器の大きさを変更可能な作業間隙を確保することである。この確保は、塑性加工プロセスを実施する工具を作業間隙内に手動で挿入するか、或いは塑性加工プロセスを実施する直前に手動で方向調整する塑性加工機器の操作員を、特に、操作員の指に対して生じる挫傷の危険性から保護することを目指している。
【0008】
この挫傷の危険性は、例えば、角付けプレス機の場合、角付けプロセスを実施するために、上部工具が、加工物用の加工物設置面を形成する下部工具に近付けられ、それにより作業間隙が減少し、そのため、操作員の指、手又は前腕が、上部工具と下部工具の間又は上部工具と作業間隙内に挿入された加工物の間の作業間隙内に挟まれるリスクが生じるとの結果になる。
【0009】
折り畳み曲げ機械の場合、作業隙間は、加工物用の押下げホルダーと加工物設置面又は加工物設置面上に置かれた加工物とによって境界を画定されており、この押付けホルダーは、後続の折り畳み曲げプロセスのために加工物を固定するために、作業隙間を減少させつつ、加工物設置面に近付けられる。ここでも、押下げホルダーが加工物設置面に近付く際の作業間隙の減少のために、操作員の指、手又は前腕が作業間隙内に挟まれるリスクが生じる。
【0010】
それに対応して、本保護装置の課題は、作業隙間内への操作員の介入が行われて、作業隙間が、既に操作員に対する危険性を生じさせる形で減少している限り、下部工具又は加工物設置面に対して上部工具を近付けるプロセスを停止して、作業隙間を確保することである。
(【0011】以降は省略されています)

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