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公開番号
2025070487
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180844
出願日
2023-10-20
発明の名称
混構造建築物における木土台の耐火被覆構造
出願人
住友林業株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
E04B
1/94 20060101AFI20250424BHJP(建築物)
要約
【課題】RC造の下階構造物の上に、木造の上階構造物を接合して形成される混構造建築物における、木土台とRC造の上面との間にパッキンを介在させた納まりに、防火的処置を施すための木土台の耐火被覆構造を提供する。
【解決手段】下階構造物21における上部鉄筋コンクリート部21aの上面21cとの接合部に設置されて、木造の上階構造物22の土台部分を構成する、木土台を耐火被覆するための耐火被覆構造10であって、木土台11は、下階構造物21の上部鉄筋コンクリート部21aの上面21cとの接合部において、パッキン12を介在させて当該上面21cに載置されていると共に、外側の側面11aが耐火被覆用壁材14によって覆われている。耐火パテ13が、耐火被覆用壁材14の下端面14aと、上部鉄筋コンクリート部21aの上端面21cと、パッキン12の側面12aとによって囲まれるコの字状凹部16に充填されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
上部鉄筋コンクリート部が上端部分に設けられた下階構造物の上に、木造の上階構造物を接合して形成される混構造建築物において、前記下階構造物の上部鉄筋コンクリート部の上面との接合部に設置されて、前記上階構造物の土台部分を構成する木土台を、耐火被覆するための混構造建築物における木土台の耐火被覆構造であって、
前記木土台は、前記下階構造物の上部鉄筋コンクリート部の上面との接合部において、パッキンを介在させて当該上面に載置されていると共に、外側の側面が耐火被覆用壁材によって覆われており、且つ該耐火被覆用壁材の下端面と、前記下階構造物の上部鉄筋コンクリート部の上面と、前記パッキンの側面とによって囲まれるコの字状凹部に、耐火パテが充填されている混構造建築物における木土台の耐火被覆構造。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記耐火被覆用壁材の外側面の下端縁部、前記耐火被覆用壁材の下端面、及び充填された前記耐火パテの側面を連続して覆い得る断面形状を備える、金属プレートによる折曲り板金が、前記木土台の長さ方向に延設して取り付けられている請求項1記載の混構造建築物における木土台の耐火被覆構造。
【請求項3】
前記耐火被覆用壁材の外側面の下端縁部を覆う断熱用木材が、前記木土台の長さ方向に延設して取り付けられている請求項1記載の混構造建築物における木土台の耐火被覆構造。
【請求項4】
前記木土台を介して前記上階構造物が接合される前記下階構造物の上面が、前記上部鉄筋コンクリート部の外周部分に設けられる立上り壁の上端面である請求項1~3のいずれか1項記載の混構造建築物における木土台の耐火被覆構造。
【請求項5】
前記上階構造物が1~4階建ての構造物であり、前記混構造建築物が2~9階建てである請求項1~3のいずれか1項記載の混構造建築物における木土台の耐火被覆構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、上部鉄筋コンクリート部が上端部分に設けられた下階構造物の上に、木造の上階構造物を接合して形成される、混構造建築物における木土台の耐火被覆構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
木造建築物においては、好ましくは床下部分の換気を図るために、地盤面から立ち上って形成されて建築物を支持する鉄筋コンクリート造の基礎の上に、基礎パッキンを介在させて、木製の角材からなる土台(木土台)を設置し、設置した木土台から、骨組みとなる柱を立設させて、1階部分の構造物を構築するようになっているものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。また特許文献1の断熱構造では、基礎パッキンにおける断熱性の向上を図るために、例えば基礎パッキンの屋外側の側面を覆って、断熱材を配置するようになっている。
【0003】
一方、防火構造や準防火性能を有する外壁に求められる防耐火性能は、隣棟の火災時に外壁が容易に壊れないこと(非損傷性)、及び外壁の裏面に延焼するような熱を伝えないこと(遮熱性)である。また、外壁の開口部(準防火地域において延焼のおそれのある部分等)に求められる防耐火性能(防火設備等)は、隣棟の火災時に容易に火炎を貫通しないこと(遮炎性)である。これらは、隣棟の火災に対して、一定時間(防火構造は30分、準防火性能及び防火設備は20分)、当該建物内への延焼を抑制することを目的としている。
【0004】
また、地盤面から立ち上って形成された鉄筋コンクリート造の基礎と木土台との間の基礎パッキンによる隙間は、隣棟の火災時に延焼経路とならないよう配慮することが重要であると考えられるが、隣棟の火災時に、建築物の最下部に位置する基礎部分が受ける加熱は、これよりも上方部分の外壁が受ける加熱に比べて小さいこと(形態係数が小さくなる)、基礎の内部には、建物の内部へ延焼した際に急激な燃焼拡大を引き起こすような収納可燃物(家具や内装など)がほとんどないこと、既往の木造3階建ての共同住宅での実大火災実験(平成8年、建設省建築研究所が実施)では、基礎部分の開口からの延焼がなかったことなどを考慮すると、地盤面に近い基礎部分については、外壁や外壁の開口部に準じた特別な防火的な措置がなくても、隣棟の火災時における弱点となる可能性は小さいとされている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-165448号公報
【非特許文献】
【0006】
日本建築学会 防火委員会、2012年4月 「住宅部材の防耐火性能に関するQ&A」第9頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これに対して、近年、木材利用の観点から、好ましくは3~9階程度の高さの中高層の建築物を構築する際に、混構造建築物として、例えば鉄筋コンクリート造(RC造)の下階構造物の上に、木造の上階構造物を接合して形成される建築物が種々計画されている。このような上端部分にRC造の上部鉄筋コンクリート部として例えばスラブ部が設けられている下階構造物の上に、木造の上階構造物を接合して建築物を構築する場合、好ましくは下階構造物の上端部分のRC造のスラブ部の周囲から立設する立上り壁の上端面に、パッキンを介在させて設置される木土台は、建築物の高さ方向の中間部分に位置することになるため、隣棟の火災時における弱点となりうる可能性が高くなると考えられる。
【0008】
すなわち、上端部分にRC造の上部鉄筋コンクリート部が設けられた下階構造物の上に、木造の上階構造物を接合して形成される混構造建築物では、木土台とRC造の上部鉄筋コンクリート部との間にパッキンを介在させる納まりは、2階の床レベル以上の、地盤面から離れた高さ位置での納まりになるため、防火的処置を施さなくても良いとされていた、建築物の最下部での納まりとはならないことから、防耐火処置を施すことが望ましい一方で、このような防火的処置に関する具体的な対策は、十分に検討されていないのが現状である。
【0009】
また、2階の床レベル以上の地盤面から離れた高さ位置における、木土台とRC造の上部鉄筋コンクリート部との間にパッキンを介在させる納まりは、RC造の基礎と木土台との間に基礎パッキンを介在させた、従来からの最下部での既存の一般的な納まりに対して大きな変更を加えると、設計上の検討箇所が増えることになるため、できるだけ既存の納まりのまま設計を行なえるようにすることが得策である。
【0010】
本発明は、上端部分にRC造の上部鉄筋コンクリート部が設けられた下階構造物の上に、木造の上階構造物を接合して形成される混構造建築物において、木土台と上部鉄筋コンクリート部との間にパッキンを介在させた、地盤面から離れた高さで位置での納まりに、簡易な構成によって、効果的な防火的処置を施すことのできる混構造建築物における木土台の耐火被覆構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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