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公開番号2025069400
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2025017880,2021118556
出願日2025-02-05,2021-07-19
発明の名称ゲノムデータ用個人情報保護管理システム
出願人国立研究開発法人情報通信研究機構
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G06F 21/62 20130101AFI20250422BHJP(計算;計数)
要約【課題】 機密情報の漏洩を防止することが可能なゲノムデータ用個人情報保護管理システムを提供する。
【解決手段】 一以上の入力側装置と複数の出力先装置とがネットワークを介して通信可能に接続されるゲノムデータ用個人情報保護管理システムを含むゲノムデータ利用システムにおいて、ゲノムデータ保護送信装置30は、ゲノムデータが記憶されるデータ記憶部20と、ゲノムデータから出力不可な部位を除去するためのフィルタリングの内容であるロールとデータ出力先のIDとが関連付けて記憶されるロール記憶部31と、ロールに基づいてゲノムデータをフィルタリングするフィルタ部35と、フィルタリングされたゲノムデータをデータ出力先へ出力するデータ出力部36と、を備える。フィルタ部35は、データ出力先から送信されたデータ要求信号を取得し、データ要求信号に含まれるIDに関連付けられたロールに基づいてゲノムデータをフィルタリングする。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
ゲノムデータが記憶されるデータ記憶部と、
前記ゲノムデータから出力不可な部位を除去するためのフィルタリングの内容であるロールと、データ出力先のIDと、が関連付けて記憶されるロール記憶部と、
記憶された前記ロールに基づいて、記憶された前記ゲノムデータをフィルタリングするフィルタ部と、
フィルタリングされた前記ゲノムデータを前記データ出力先へ出力するデータ出力部と、
を備え、
前記フィルタ部は、前記データ出力先から送信されたデータ要求信号を取得し、取得された前記データ要求信号に含まれる前記IDに関連付けられた前記ロールに基づいて、前記ゲノムデータをフィルタリングする
ことを特徴とするゲノムデータ用個人情報保護管理システム。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記データ記憶部は、量子暗号ネットワークによって接続された複数のサーバによって構成されており、
複数の前記サーバには、前記ゲノムデータが秘密分散法によって秘密分散して記憶されており、
秘密分散された前記ゲノムデータを結合して復号するデータ復号部を備え、
前記フィルタ部は、記憶された前記ロールに基づいて、復号された前記ゲノムデータをフィルタリングする
ことを特徴とする請求項1に記載のゲノムデータ用個人情報保護管理システム。
【請求項3】
複数の前記サーバには、前記ゲノムデータがクオリティスコア及び配列情報を含むFASTQ形式として記憶されており、
復号された前記ゲノムデータを、変異が生じている部位の配列情報及び当該変異の場所情報を含むVCF形式に変換し、VCF形式に変換された前記ゲノムデータを前記フィルタ部へ出力するデータ変換部を備える
ことを特徴とする請求項2に記載のゲノムデータ用個人情報保護管理システム。
【請求項4】
前記データ出力先及び前記データ出力部は、認証を用いて互いに通信可能に接続され、
前記データ出力部は、フィルタリングされた前記ゲノムデータを量子暗号化するとともに、量子暗号化された前記ゲノムデータを復号するための量子鍵を生成し、量子暗号化された前記ゲノムデータ及び前記量子鍵を認証された前記データ出力先へ送信する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のゲノムデータ用個人情報保護管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、個人情報を保護しながらゲノムデータを利用する技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
現在、ゲノム解析では、専用のハードウェアを用いた高速実装が広く用いられている。かかるハードウェアにおいて、ゲノムデータは、クオリティスコア及び配列情報を含むFASTQ形式で記憶される。また、ゲノムデータは、一例として、配列情報における変異及び当該変異の場所情報を含むVCF(Variant Call Format)形式に変換され、インターネット回線等を介して、VCF形式で解析装置等に提供される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
https://jp.illumina.com/products/by-type/informatics-products/basespace-sequence-hub/apps/dragen-germline.html 検索日令和3年6月22日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
VCF形式に変換されたゲノムデータは、解析対象外の変位情報等も含んでいる。ゲノムデータのうち、解析対象外のデータに関しては、機密情報として保守すべき個人情報であり、かかる情報の漏洩を防止することが望まれている。
【0005】
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、機密情報の漏洩を防止することが可能なゲノムデータ用個人情報保護管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した課題を解決するために、本発明のゲノムデータ用個人情報保護管理システムは、ゲノムデータが記憶されるデータ記憶部と、前記ゲノムデータから出力不可な部位を除去するためのフィルタリングの内容であるロールと、データ出力先のIDと、が関連付けて記憶されるロール記憶部と、記憶された前記ロールに基づいて、記憶された前記ゲノムデータをフィルタリングするフィルタ部と、フィルタリングされた前記ゲノムデータを前記データ出力先へ出力するデータ出力部と、を備え、前記フィルタ部は、データ出力先から送信されたデータ要求信号を取得し、取得された前記データ要求信号に含まれる前記IDに関連付けられた前記ロールに基づいて、前記ゲノムデータをフィルタリングする構成とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、データ送信先に応じてゲノムデータをフィルタリングすることによって、個人情報を保護した状態でのゲノムデータの送信を可能とし、機密情報の漏洩を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係るゲノムデータ利用システムを模式的に示すブロック図である。
図1の入力側装置を模式的に示すブロック図である。
図1のデータ記憶部を模式的に示すブロック図である。
図1のゲノムデータ保護送信装置を模式的に示すブロック図である。
図1の出力先装置を模式的に示すブロック図である。
本発明の実施形態に係るゲノムデータ利用システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
本発明の実施形態に係るゲノムデータ利用システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
図1に示すように、本発明の実施形態に係るゲノムデータ利用システム1は、一以上の入力側装置10と、複数の出力先装置40と、これらとネットワークNWを介して通信可能に接続されるゲノムデータ用個人情報保護管理システム2と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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