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公開番号
2025068986
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2023179137
出願日
2023-10-17
発明の名称
衝突検出装置及び衝突検出方法
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類
B60R
21/0136 20060101AFI20250422BHJP(車両一般)
要約
【課題】フロントフードが閉じることに伴う衝撃に起因して前面衝突が誤検出されることを抑制する。
【解決手段】フードロックを車両前端中央部に有する車両に適用された衝突検出装置は、車両前端中央部に配置された第1加速度センサと、第1加速度センサより車両後方に配置された第2加速度センサと、フード開閉センサと、第1加速度センサにより検出される第1加速度が第1衝突判定閾値より高く且つ第2加速度センサにより検出される第2加速度が第2衝突判定閾値より高いという条件が満たされた場合に前面衝突が生じたと判定する1又は複数のプロセッサと、を備える。1又は複数のプロセッサは、フロントフードが開いたことの検出に応じて第1衝突判定閾値を基本値から基本値より大きな補正値に変更する閾値上昇処理と、フロントフードが閉じたことの検出からの所定時間の経過に応じて第1衝突判定閾値を基本値に戻す処理と、を実行する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
フロントフードをロックするフードロックを車両前端且つ車両左右方向の中央に位置する車両前端中央部に有する車両の前面衝突を検出する衝突検出装置であって、
前記車両前端中央部に配置された第1加速度センサと、
前記第1加速度センサより車両後方に配置された第2加速度センサと、
前記フロントフードの開閉を検出するフード開閉センサと、
前記第1加速度センサにより検出される第1加速度が第1衝突判定閾値より高く、且つ前記第2加速度センサにより検出される第2加速度が第2衝突判定閾値より高いという条件が満たされた場合に、前記前面衝突が生じたと判定する1又は複数のプロセッサと、
を備え、
前記1又は複数のプロセッサは、
前記フード開閉センサによる前記フロントフードが開いたことの検出に応じて、前記第1衝突判定閾値を基本値から前記基本値より大きな補正値に変更する閾値上昇処理と、
前記フード開閉センサによる前記フロントフードが閉じたことの検出からの所定時間の経過に応じて、前記第1衝突判定閾値を前記基本値に戻す処理と、
を実行する
ことを特徴とする衝突検出装置。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記1又は複数のプロセッサは、前記車両の速度がゼロであることを条件として、前記閾値上昇処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の衝突検出装置。
【請求項3】
前記所定時間は、前記フロントフードが閉じることに伴う衝撃が前記車両前端中央部に作用する期間を含むように決定されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の衝突検出装置。
【請求項4】
前記補正値は、前記フロントフードが閉じることに伴う衝撃により生じる前記第1加速度の想定最大値よりも大きくなるように決定されている。
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の衝突検出装置。
【請求項5】
フロントフードをロックするフードロックを車両前端且つ車両左右方向の中央に位置する車両前端中央部に有する車両の前面衝突を検出する衝突検出方法であって、
前記車両前端中央部に配置された第1加速度センサにより検出される第1加速度が第1衝突判定閾値より高く、且つ前記第1加速度センサより車両後方に配置された第2加速度センサにより検出される第2加速度が第2衝突判定閾値より高いという条件が満たされた場合に、前記前面衝突が生じたと判定することと、
前記フロントフードの開閉を検出するフード開閉センサによる前記フロントフードが開いたことの検出に応じて、前記第1衝突判定閾値を基本値から前記基本値より大きな補正値に変更する閾値上昇処理を実行することと、
前記フード開閉センサによる前記フロントフードが閉じたことの検出からの所定時間の経過に応じて、前記第1衝突判定閾値を前記基本値に戻す処理を実行することと、
を含む
ことを特徴とする衝突検出方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の前面衝突を検出する技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車両用乗員保護システムを開示している。このシステムでは、エアバッグ等の乗員保護装置の作動判断のために、第1及び第2加速度センサを用いた衝突判定が行われる。第1加速度センサは車両の前部に設けられており、第2加速度センサは車両の車体の中央部に設けられている。第1加速度センサのみの出力を用いることによる乗員保護装置の誤作動を防止するために、当該システムでは、第1及び第2加速度センサにより検出された加速度のそれぞれが判定閾値を超えたことを条件として、乗員保護装置の作動が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-326822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献に記載の車両のように、車両前端中央部に配置された第1加速度センサと第1加速度センサより車両後方に配置された第2加速度センサとが車両の前面衝突の検出のために用いられる車両には、次の課題がある。すなわち、フロントフードをロックするフードロックが第1加速度センサの近くに配置されていると、フロントフードが閉じることに伴う衝撃(説明の便宜上、衝撃I)によって第1加速度センサが高い加速度を検出し易くなる。
【0005】
上記の衝撃Iが大きなものであっても、第2加速度センサが高い加速度を検出しなければ、衝撃Iに応じて前面衝突が誤検出されることはない。しかしながら、第1加速度センサへの衝撃Iの印加と同じ時期にノイズ発生等の偶発的な要因によって第2加速度センサが高い加速度を検出した場合には、衝撃Iに起因して前面衝突が誤検出される可能性がある。
【0006】
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、フロントフードが閉じることに伴う衝撃に起因して前面衝突が誤検出されることを抑制可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る衝突検出装置は、フロントフードをロックするフードロックを車両前端且つ車両左右方向の中央に位置する車両前端中央部に有する車両の前面衝突を検出するように構成されている。衝突検出装置は、第1加速度センサと、第2加速度センサと、フード開閉センサと、1又は複数のプロセッサと、を備える。第1加速度センサは、車両前端中央部に配置されている。第2加速度センサは、第1加速度センサより車両後方に配置されている。フード開閉センサは、フロントフードの開閉を検出する。1又は複数のプロセッサは、第1加速度センサにより検出される第1加速度が第1衝突判定閾値より高く且つ第2加速度センサにより検出される第2加速度が第2衝突判定閾値より高いという条件が満たされた場合に、前面衝突が生じたと判定する。そして、1又は複数のプロセッサは、フード開閉センサによるフロントフードが開いたことの検出に応じて第1衝突判定閾値を基本値から基本値より大きな補正値に変更する閾値上昇処理と、フード開閉センサによるフロントフードが閉じたことの検出からの所定時間の経過に応じて第1衝突判定閾値を基本値に戻す処理と、を実行する。
【0008】
本開示に係る衝突検出方法は、フロントフードをロックするフードロックを車両前端且つ車両左右方向の中央に位置する車両前端中央部に有する車両の前面衝突を検出する方法である。衝突検出方法は、車両前端中央部に配置された第1加速度センサにより検出される第1加速度が第1衝突判定閾値より高く且つ第1加速度センサより車両後方に配置された第2加速度センサにより検出される第2加速度が第2衝突判定閾値より高いという条件が満たされた場合に前面衝突が生じたと判定することと、フロントフードの開閉を検出するフード開閉センサによるフロントフードが開いたことの検出に応じて第1衝突判定閾値を基本値から基本値より大きな補正値に変更する閾値上昇処理を実行することと、フード開閉センサによるフロントフードが閉じたことの検出からの所定時間の経過に応じて第1衝突判定閾値を基本値に戻す処理を実行することと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、フロントフードの開閉に応じて第1衝突判定閾値を上述のように変更することにより、フロントフードが閉じることに伴う衝撃に起因して前面衝突が誤検出されることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態に係る衝突検出装置を搭載する車両の構成の一例を示す図である。
実施の形態に係る前面衝突検出に関する基本的な処理を示すフローチャートである。
第1及び第2加速度センサを用いた前面衝突検出の課題を説明するための図である。
第1及び第2加速度センサを用いた前面衝突検出の課題を説明するための図である。
図2中の第1衝突判定閾値TH1の切り替えに関する処理を示すフローチャートである。
第1衝突判定閾値TH1の基本値TH1bと補正値TH1cとの関係を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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