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公開番号
2025065784
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175213
出願日
2023-10-10
発明の名称
ダンパ装置
出願人
空研工業株式会社
,
空調技研工業株式会社
代理人
個人
主分類
A62C
2/12 20060101AFI20250415BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】 高温に晒されてダンパ羽根に変形が生じる状況でも、ダンパの開口面積に関わりなく、ダンパ羽根を閉鎖状態に移行させられ、防火性能を確保できる、ダンパ装置を提供する。
【解決手段】 ダンパ本体10内部に傾動可能に配設されるダンパ羽根20を、二つの凸条部11、12の間に配置し、凸条部11、12とダンパ羽根20の位置関係を適切にして、温度変化に伴う変形がダンパ本体10とダンパ羽根20で同様に生じない場合でも、閉鎖状態に対応するダンパ羽根20の傾動後の位置で、ダンパ羽根20の変形の向きが凸条部11、12に相対的に近付くようにすることで、温度変化に伴う変形を経てから、閉鎖状態でダンパ羽根20と凸条部11、12との間の隙間が広がる事態を回避でき、閉鎖状態で適切にダンパ羽根20を凸条部11、12に当接させて、ダンパ羽根20でダンパ本体10内を確実に閉鎖することができる。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
気体を流通させる所定のダクト経路内に配設される円筒状のダンパ本体と、当該ダンパ本体の内側に所定の軸部を中心として傾動可能として配設される板状のダンパ羽根と、前記ダンパ本体の外側から前記軸部を介して前記ダンパ羽根を動かす駆動部とを少なくとも備え、前記ダンパ本体内で温度が急激に上昇すると、前記駆動部が前記ダンパ羽根を傾動させ、開放状態にあったダンパ本体内側をダンパ羽根で閉塞状態とする、防火用のダンパ装置において、
前記軸部が、前記ダンパ本体の円筒中心軸と直交する向きとなる軸線上に配置され、
前記ダンパ本体が、内周のうちダンパ本体の円筒中心軸を含む平面で分割される二つの略半周領域の一方における、前記軸部に近い所定部位を、内方に突出させて半環状の一の凸条部を形成されると共に、前記略半周領域の他方における、前記軸部近くで且つ前記一の凸条部からダンパ本体の円筒中心軸と平行な向きに所定距離離れた別の所定部位を、内方に突出させて半環状の他の凸条部を形成され、
前記ダンパ本体の一の凸条部と他の凸条部が、ダンパ本体の円筒中心軸と平行な向きに少なくとも前記ダンパ羽根の厚さ以上離して形成され、
前記ダンパ羽根が、前記閉塞状態で、前記一の凸条部におけるダンパ本体の円筒中心軸と平行な向きの端部のうち前記他の凸条部寄りとなる端部に、ダンパ羽根の一方の面を当接させると共に、前記他の凸条部におけるダンパ本体の円筒中心軸と平行な向きの端部のうち前記一の凸条部寄りとなる端部に、ダンパ羽根の他方の面を当接させることを
特徴とするダンパ装置。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記請求項1に記載のダンパ装置において、
前記ダンパ羽根が、前記軸部近傍で折り曲げられ、前記一の凸条部に接触可能な第一部分と、前記他の凸条部に接触可能な第二部分とを、前記第一部分における前記一方の面と前記第二部分における前記他方の面とが平行で、且つ、ダンパ本体の円筒中心軸と平行な向きにおける一の凸条部と他の凸条部との間隔に一致する配置として形成されることを
特徴とするダンパ装置。
【請求項3】
前記請求項1に記載のダンパ装置において、
前記ダンパ羽根が、前記軸部を、軸部の軸方向に互いに離れた複数箇所でのねじ止めにより一体化されることを
特徴とするダンパ装置。
【請求項4】
前記請求項1に記載のダンパ装置において、
前記駆動部が、前記ダンパ本体の外側面に取り付けられる略箱状の筐体部に収められて、前記ダンパ羽根の側方に配設され、
前記ダンパ本体の筐体部に覆われる部分にダンパ本体内部に通じる開口が設けられ、
前記駆動部の筐体部が、少なくとも前記ダンパ本体の開口に対向する一部を開閉可能とされ、当該一部の開放状態で前記ダンパ本体の開口を通じてダンパ本体内部を見通せる検査口を兼ねるものとされ、
前記筐体部の開閉可能とされる一部が、前記ダンパ本体の円筒中心軸と平行な向きに連続させて配置され、筐体部における前記ダンパ本体の円筒中心軸と平行な向きの端部の少なくとも一部にわたる大きさとされることを
特徴とするダンパ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和用のダクト経路内に配設され、火災時にダクトを閉鎖してダクトを通じた火災の拡大を防止する防火ダンパ装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
建物の火災時などに空気調和用ダクトを通じて火炎が伝播し、火災が広がることを防止するため、防火ダンパが用いられている。防火ダンパは、換気用や空気調和用のダクトが防火区画を貫通する場合に、こうしたダクトの貫通部分に設けられる。火災に伴う火炎等により、ダクトに通じる防火ダンパ内の温度が急激に上昇した場合に、防火ダンパはダンパ羽根を動かしてダクトを自動的に閉鎖することで、ダクトを通じた火炎の伝播を防ぐ仕組みである。
このような従来の防火ダンパに用いられるダンパ構造の一例として、実公平7-3231号公報に開示されるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公平7-3231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のダンパ装置は前記特許文献に示されるように、円形ダクトの内周面全周に内側へ膨出する環状の凸条を形成し、それに傾動させた羽根の周縁部を圧接させることで閉鎖状態を得る仕組みとなっていた。
【0005】
こうしたダンパ構造が適用される防火ダンパは、火災時などダクト内の温度が上昇した危険な状況では、軸の回転で羽根を開放状態から閉鎖状態としてダクトを閉鎖し、炎がダクトの下流側に向かうことを防止することが求められている。
【0006】
防火ダンパの羽根を動かす駆動機構としては、一般的に、温度ヒューズにより作動する自動閉鎖装置が採用され、温度ヒューズの溶断温度(例えば、72℃)に達すると羽根が自動的に動く仕組みとなっている。このような防火ダンパでは、羽根の開放状態でダンパ各部がその作動温度に近い高温に晒される時間がある程度生じることが避けられないが、そうした時期を経ても、羽根の閉鎖に係る作動が問題なく行える必要がある。
【0007】
前記特許文献に示されるダンパ構造を用いた丸型(円筒形状)の防火ダンパについては、一定時間以上高温に晒されると、温度変化に伴う変形の影響が増大し、ダンパ各部で作動に影響が及ぶような変形を生じるおそれがあった。特に羽根においては、この羽根の当接対象となる円形ダクト内側の環状凸条が、膨出形成された一種のリブとなっており、変形しにくいのに対し、羽根を閉鎖位置で仮に停止させたとすると、羽根は温度上昇に伴って変形するため、羽根各部の伸長によって凸条に対し離れる向きに変位して、隙間を生じさせることとなる。
【0008】
仮に羽根にそうした変形が生じた場合でも、羽根の閉鎖に係る作動で、羽根の一部が凸条に当接してからも駆動力が継続して加えられて羽根の傾動が続けば、羽根を凸条に密接する状態にできることもある。すなわち、駆動力として加わった力で羽根が弾性変形して撓むことで、凸条に接触する範囲を広げ、羽根と凸条との間の隙間を減らすことができる。
【0009】
しかし、ダンパ装置が小口径の場合、羽根が小径となる分、相対的に羽根の剛性が高くなり、駆動力による羽根の弾性変形が生じにくくなることから、駆動力で羽根を傾動させ続けても軸付近で羽根が凸条に接触できず、気密を保てないおそれがある。この場合、羽根と凸条の間に隙間が生じるなど適切な閉鎖状態を維持できないことで、防火性能を満たせなくなる。
【0010】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、火事等で高温に晒されてダンパ羽根に変形が生じる状況でも、ダンパの開口面積に関わりなく、ダンパ羽根を閉鎖状態に移行させられ、防火性能を確保できる、ダンパ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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