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公開番号
2025065542
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2025023549,2020137956
出願日
2025-02-17,2020-08-18
発明の名称
車載レーダー装置用レドーム及び車載レーダー構造
出願人
三恵技研工業株式会社
代理人
個人
主分類
G01S
7/40 20060101AFI20250410BHJP(測定;試験)
要約
【課題】車載レーダー装置が照射する電磁波の減衰を許容範囲内に抑制しつつ、車載レーダー装置用レドームとして実用的な融雪機能を発揮することができる。
【解決手段】電磁波透過性の基材3と、基材3の内面側に積層配置されて基材3の面方向に配線されるヒーター線41を備える基体2を有し、基材3の電磁波照射領域Rにおいてヒーター線41の直線部411が基材3の面方向に間隔を開けて並設され、基材3の電磁波照射領域Rにおけるヒーター線41の直線部411の面占有率が1%以上24%以下に設定されている車載レーダー装置用レドーム1。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電磁波透過性の基材と、車両の中心側に配置される車載レーダー装置の前方となる車両の中心側である前記基材の内面側に積層配置されて前記基材の面方向に配線されるヒーター線を備える基体を有し、
前記基材の電磁波照射領域において前記ヒーター線の直線部が前記基材の面方向に間隔を開けて並設され、
前記ヒーター線の直線部が、前記車載レーダー装置が照射する直線偏波の電磁波の偏波面に対して略垂直に延びるようにして並設され、
前記基材の電磁波照射領域における前記ヒーター線の直線部の面占有率が1%以上24%以下に設定されていると共に、
前記ヒーター線と電磁波透過性の絶縁フィルムとでヒーターシートが構成され、
前記ヒーターシートを前記基材の内面側に積層配置して固着することにより前記ヒーター線が配線され、
前記基材の複素誘電率に基づき定義される屈折率と前記絶縁フィルムの複素誘電率に基づき定義される屈折率とが相互に整合する若しくは近接し、
前記絶縁フィルムの前記基材側の面を前記基材に溶着して前記絶縁フィルムが前記基材に固着されていることを特徴とする車載レーダー装置用レドーム。
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【請求項2】
前記基材の電磁波照射領域における前記ヒーター線の直線部の面占有率が3%以上20%以下に設定されていることを特徴とする請求項1記載の車載レーダー装置用レドーム。
【請求項3】
電磁波透過性の基材と、車両の中心側に配置される車載レーダー装置の前方となる車両の中心側である前記基材の内面側に積層配置されて前記基材の面方向に配線されるヒーター線を備える基体を有し、
前記基材の電磁波照射領域において前記ヒーター線の直線部が前記基材の面方向に間隔を開けて並設され、
前記ヒーター線の直線部が、車載レーダー装置が照射する直線偏波の電磁波の偏波面に対して略平行に延びるようにして並設され、
前記基材の電磁波照射領域における前記ヒーター線の直線部の面占有率が1%以上16%以下に設定されていると共に、
前記ヒーター線と電磁波透過性の絶縁フィルムとでヒーターシートが構成され、
前記ヒーターシートを前記基材の内面側に積層配置して固着することにより前記ヒーター線が配線され、
前記基材の複素誘電率に基づき定義される屈折率と前記絶縁フィルムの複素誘電率に基づき定義される屈折率とが相互に整合する若しくは近接し、
前記絶縁フィルムの前記基材側の面を前記基材に溶着して前記絶縁フィルムが前記基材に固着されていることを特徴とする車載レーダー装置用レドーム。
【請求項4】
前記基材の電磁波照射領域における前記ヒーター線の直線部の面占有率が3%以上13%以下に設定されていることを特徴とする請求項3記載の車載レーダー装置用レドーム。
【請求項5】
前記絶縁フィルムが、前記車載レーダー装置の電磁波照射方向に貫通する貫通部を有しない面状であることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の車載レーダー装置用レドーム。
【請求項6】
前記基材の内面側に配置される電磁波透過性の後基材が前記ヒーターシートの前記絶縁フィルムに固着されて構成されていることを特徴とする請求項5記載の車載レーダー装置用レドーム。
【請求項7】
請求項1~6の何れかに記載の車載レーダー装置用レドームと、
直線偏波の電磁波を前記車載レーダー装置用レドームに照射する車載レーダー装置を備えることを特徴とする車載レーダー構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載レーダー装置の前側に設けられる車載レーダー装置用レドームに係り、特に融雪機能を有する車載レーダー装置用レドーム及びこのレドームを備える車載レーダー構造に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、融雪機能を有する車載レーダー装置用レドームとして、融雪機能を発揮しつつ、ミリ波が透過する際の減衰を抑制できる特許文献1、2のレドームがある。このレドームは、ミリ波透過性を有する装飾本体部と、線状のヒーター線を備え、ヒーター線は、互いに平行に延びる複数の直線部を有し、隣り合う直線部の端部同士を円弧状の折り返し部で繋いで構成されている。ヒーター線は、その一部の複数の直線部がミリ波照射領域内に配置され、ミリ波の減衰量の許容値2.5dB以下となるように、ミリ波照射領域内における全ての直線部のミリ波照射領域に占める面積比率が10%以下となるように設定されている。
【0003】
更に、特許文献1、2には、ヒーター線の直線部をミリ波の偏波面に対して平行にすると、ミリ波がヒーター線の直線部に面接触する場合があり、透過が妨げられてミリ波が減衰されること、ヒーター線の直線部をミリ波の偏波面に対して直交した状態で配置することにより、ミリ波がヒーター線の直線部と接触する面積を最小にし、透過が妨げられるミリ波の量を最も少なくしてミリ波の減衰量を最小にできることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-66705号公報
特開2018-66706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1、2のレドームでは、ヒーター線の直線部のミリ波照射領域に占める面積比率を10%以下に設定して、ミリ波の減衰量を抑制することは可能である。しかしながら、車載レーダー装置用レドームとして実用的な融雪機能を発揮するために必要なヒーター線の設置量については示されていないため、ヒーター線の直線部のミリ波照射領域に占める面積比率を10%以下の任意の面積比率に設定すると、実用的な融雪機能を発揮することができない場合が生ずる。そのため、車載レーダー装置が照射する電磁波の減衰を抑制しつつ、車載レーダー装置用レドームとして実用的な融雪機能を発揮することができる構造のレドームが望まれている。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、車載レーダー装置が照射する電磁波の減衰を許容範囲内に抑制しつつ、車載レーダー装置用レドームとして実用的な融雪機能を発揮することができる車載レーダー装置用レドーム及び車載レーダー構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の車載レーダー装置用レドームは、電磁波透過性の基材と、前記基材の内面側に積層配置されて前記基材の面方向に配線されるヒーター線を備える基体を有し、前記基材の電磁波照射領域において前記ヒーター線の直線部が前記基材の面方向に間隔を開けて並設され、前記基材の電磁波照射領域における前記ヒーター線の直線部の面占有率が1%以上24%以下に設定されていることを特徴とする。更に、本発明の車載レーダー装置用レドームは、電磁波透過性の基材と、車両の中心側に配置される車載レーダー装置の前方となる車両の中心側である前記基材の内面側に積層配置されて前記基材の面方向に配線されるヒーター線を備える基体を有し、前記基材の電磁波照射領域において前記ヒーター線の直線部が前記基材の面方向に間隔を開けて並設され、前記ヒーター線の直線部が、前記車載レーダー装置が照射する直線偏波の電磁波の偏波面に対して略垂直に延びるようにして並設され、前記基材の電磁波照射領域における前記ヒーター線の直線部の面占有率が1%以上24%以下に設定されていると共に、前記ヒーター線と電磁波透過性の絶縁フィルムとでヒーターシートが構成され、前記ヒーターシートを前記基材の内面側に積層配置して固着することにより前記ヒーター線が配線され、前記基材の複素誘電率に基づき定義される屈折率と前記絶縁フィルムの複素誘電率に基づき定義される屈折率とが相互に整合する若しくは近接し、前記絶縁フィルムの前記基材側の面を前記基材に溶着して前記絶縁フィルムが前記基材に固着されていることを特徴とする。また、本発明の車載レーダー装置用レドームは、電磁波透過性の基材と、車両の中心側に配置される車載レーダー装置の前方となる車両の中心側である前記基材の内面側に積層配置されて前記基材の面方向に配線されるヒーター線を備える基体を有し、前記基材の電磁波照射領域において前記ヒーター線の直線部が前記基材の面方向に間隔を開けて並設され、前記ヒーター線の直線部が、前記車載レーダー装置が照射する直線偏波の電磁波の偏波面に対して略垂直に延びるようにして並設され、前記基材の電磁波照射領域における前記ヒーター線の直線部の面占有率が1%以上24%以下に設定されていると共に、前記ヒーター線と電磁波透過性の絶縁フィルムとでヒーターシートが構成され、前記ヒーターシートを前記基材の内面側に積層配置して固着することにより前記ヒーター線が配線され、前記基材の複素誘電率に基づき定義される屈折率と前記絶縁フィルムの複素誘電率に基づき定義される屈折率とが相互に整合する若しくは近接し、前記基材及び前記絶縁フィルムと複素誘電率に基づき定義される屈折率が相互に整合する若しくは近接する接着層を介して前記絶縁フィルムが前記基材に固着されていることを特徴とする。
これによれば、基材の電磁波照射領域におけるヒーター線の直線部の面占有率を1%以上に設定することにより、環境温度が-5℃で車両が時速100km/hで走行した場合にも、基材の外面の温度を0℃超の状態にすることができる。従って、車載レーダー装置が照射する電磁波の減衰を所要の許容範囲内に抑制しつつ、車載レーダー装置用レドームとして実用的な融雪機能を発揮することができる。
【0008】
本発明の車載レーダー装置用レドームは、前記ヒーター線の直線部が、車載レーダー装置が照射する直線偏波の電磁波の偏波面に対して略垂直に延びるようにして並設され、前記基材の電磁波照射領域における前記ヒーター線の直線部の面占有率が1%以上24%以下に設定されていることを特徴とする。
これによれば、車載レーダー装置用レドームとして実用的な融雪機能を発揮することができると共に、車載レーダー装置が照射する電磁波に対する基体の透過率を-1.5dB以上に担保することができ、電磁波の減衰を実用上十分な高いレベルの許容範囲内に抑制することができる。
【0009】
本発明の車載レーダー装置用レドームは、前記ヒーター線の直線部が、車載レーダー装置が照射する直線偏波の電磁波の偏波面に対して略垂直に延びるようにして並設され、前記基材の電磁波照射領域における前記ヒーター線の直線部の面占有率が3%以上20%以下に設定されていることを特徴とする。
これによれば、環境温度が-15℃で車両が時速100km/hで走行した場合にも、基材の外面の温度を0℃超の状態にすることができ、より苛酷な寒冷環境においても車載レーダー装置用レドームの確実な融雪を行うことができる。また、車載レーダー装置が照射する電磁波に対する基体の透過率を-1.0dB以上に担保することができ、電磁波の減衰を実用上十分な非常に高いレベルの許容範囲内に抑制することができる。
尚、ヒーター線の直線部が、車載レーダー装置が照射する直線偏波の電磁波の偏波面に対して略垂直に延びるようにして並設され、基材の電磁波照射領域におけるヒーター線の直線部の面占有率が1%以上20%以下に設定される構成のレドームとしても良好であり、又、ヒーター線の直線部が、車載レーダー装置が照射する直線偏波の電磁波の偏波面に対して略垂直に延びるようにして並設され、基材の電磁波照射領域におけるヒーター線の直線部の面占有率が3%以上24%以下に設定される構成のレドームとしても良好である。
【0010】
本発明の車載レーダー装置用レドームは、前記ヒーター線の直線部が、車載レーダー装置が照射する直線偏波の電磁波の偏波面に対して略垂直に延びるようにして並設され、前記基材の電磁波照射領域における前記ヒーター線の直線部の面占有率が3%以上7.5%以下に設定されていることを特徴とする。
これによれば、環境温度が-15℃で車両が時速100km/hで走行した場合にも、基材の外面の温度を0℃超の状態にすることができ、より苛酷な寒冷環境においても車載レーダー装置用レドームの確実な融雪を行うことができる。また、車載レーダー装置が照射する電磁波に対する基体の透過率を-0.35dB以上に担保することができ、非常に高い電磁波透過率を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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