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公開番号2025065541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2025023496,2021085616
出願日2025-02-17,2021-05-20
発明の名称加熱膨張シート
出願人ニッカン工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09J 7/35 20180101AFI20250410BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】加熱膨張することによって、隙間を挟んで向かい合う2つの被着面を十分に接着しながらも、樹脂フローの発生を抑えることができる加熱膨張シートを提供する。
【解決手段】2つの面によって形成される隙間の内部に配置されて、加熱されることによって膨張して前記2つの面を接着する加熱膨張シートであって、基材と、前記基材上に形成された熱硬化性樹脂を含有する接着層である第1樹脂層及び第2樹脂層と、を備え、前記第1樹脂層の昇温速度が、加熱時の条件によって、前記第2樹脂層の昇温速度よりも大きく、加熱前の前記第1樹脂層の厚みが前記第2樹脂層の厚みよりも小さいことを特徴とする加熱膨張シートとした。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
2つの面によって形成される隙間の内部に配置されて、加熱されることによって膨張して前記2つの面を接着する加熱膨張シートであって、
基材と、
前記基材上に形成された熱硬化性樹脂を含有する接着層である第1樹脂層及び第2樹脂層と、を備え、
加熱前の前記第1樹脂層の厚みが前記第2樹脂層の厚みよりも小さく、
使用時に前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層をどの向きで配置すれば良いかを分かりやすくする目印を備えたことを特徴とする加熱膨張シート。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とが、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との間でこれらの昇温速度を制御する昇温速度制御層を挟んで配置されている、請求項1に記載の加熱膨張シート。
【請求項3】
前記基材が、前記昇温速度制御層として機能している、請求項2に記載の加熱膨張シート。
【請求項4】
加熱時に、前記第1樹脂層が、前記第2樹脂層よりも熱を受けやすい位置に配置されるものである、請求項1~3の何れか一項に記載の加熱膨張シート。
【請求項5】
前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との合計厚みが90μm以下であり、かつ以下の式(1)を満たす請求項1~4の何れか一項に記載の加熱膨張シート。
(前記隙間の最小寸法-前記基材の厚み)/(前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との合計厚み)≦2・・・(1)
【請求項6】
前記第1樹脂層及び/又は前記第2樹脂層が、エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂と熱膨張剤とを含有する、請求項1~5の何れか一項に記載の加熱膨張シート。
【請求項7】
前記熱可塑性樹脂が、熱可塑性エラストマーを含み、
前記熱可塑性エラストマーの含有量が、前記第1樹脂層及び/又は前記第2樹脂層の全質量に対して3~30質量%である、請求項6に記載の加熱膨張シート。
【請求項8】
前記熱可塑性樹脂が、Tgが100~120℃の範囲にある熱可塑性エラストマーを含む、請求項6又は7に記載の加熱膨張シート。
【請求項9】
前記熱膨張剤がマイクロカプセル型発泡剤である、請求項6~8の何れか一項に記載の加熱膨張シート。
【請求項10】
前記第1樹脂層及び/又は前記第2樹脂層の最低粘度温度が、前記第1樹脂層及び/又は前記第2樹脂層が膨張を開始する温度である発泡開始温度より高く、前記第1樹脂層及び/又は前記第2樹脂層が含有する熱硬化性樹脂の硬化反応が活性化する硬化活性温度より低い、請求項9に記載の加熱膨張シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱膨張シートに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
プレス等による外圧をかけることなく、被着面を接着する方法としては特許文献1に記載されているように、接着シートの接着層に加熱することによって膨張する膨張剤を含有させ、この接着シートを加熱することによって、接着層内に発生する膨張圧を利用するものが考えられている。
【0003】
このような加熱膨張シートを用いて、狭い空間(隙間)を挟んで向かい合う2つの被着面を接着する場合には、これらの間に加熱膨張シートを挿入してから加熱し、膨張させることによって、2つの被着体の間の隙間を埋める又は減少させる方法が考えられる。
【0004】
しかしながら、この方法においては、隙間の内部で膨張した接着層が隙間の外部に溢れ出す、樹脂フローという現象が発生してしまう場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-106963
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前述した課題に鑑みてなされたものであり、加熱膨張することによって、隙間を挟んで向かい合う2つの被着面を十分に接着しながらも、樹脂フローの発生を抑えることができる加熱膨張シートを提供することを目的とする。
本発明者らが、この課題を解決するために鋭意検討した結果、樹脂フローの発生は、加熱膨張時における樹脂の粘度低下がその要因であり、接着層に熱硬化性樹脂を含有する樹脂層を用いた場合には、昇温速度が大きくなると粘度の低下が顕著になり、一方昇温速度が小さくなると樹脂の粘度低下が抑えられることを見出した。
本発明は、前述したような、本発明者らの新しい知見に基づいてなされたものであり、以下のような特徴を有するものである。
【0007】
すなわち、本発明に係る加熱膨張シートは、2つの被着面によって形成される隙間の内部に配置されて、加熱されることによって膨張して前記2つの面を接着する加熱膨張シートであって、基材と、前記基材上に形成された熱硬化性樹脂を含有する接着層である第1樹脂層及び第2樹脂層と、を備え、前記第1樹脂層の昇温速度が、加熱時の条件によって、前記第2樹脂層の昇温速度よりも大きく、加熱前の前記第1樹脂層の厚みが前記第2樹脂層の厚みよりも小さいことを特徴とする。
【0008】
このように構成した加熱膨張シートによれば、昇温速度がより大きく粘度低下が起こりやすい第1樹脂層の厚みを第2樹脂層よりも小さくしているので、従来よりも樹脂フローの発生をできるだけ抑えることができる。
【0009】
前記第2樹脂層の昇温速度を前記第1樹脂層の昇温速度よりも小さくするためには、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とが、第1樹脂層と第2樹脂層との間でこれらの昇温速度を制御する昇温速度制御層を挟んで配置されていることが好ましい。例えば、前記基材を、前記昇温速度制御層として用いることもできる。
【0010】
加熱時に、前記第1樹脂層が、前記第2樹脂層よりも熱を受けやすい位置に配置されることによって、第1樹脂層と第2樹脂層との昇温速度が異なるものとしても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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