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公開番号
2025065210
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2025015153,2023188160
出願日
2025-01-31,2023-11-02
発明の名称
ポリエステル樹脂及びポリエステル樹脂の製造方法
出願人
ユニチカ株式会社
,
日本エステル株式会社
,
ユニチカトレーディング株式会社
代理人
主分類
C08G
63/183 20060101AFI20250410BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレートを原料に用い、重合工程中に発生する熱劣化物の少ないポリエステル樹脂の製造方法を提供する。
【解決手段】ビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレートを用いて重合したポリエステル樹脂であり、全グリコール成分の合計量を100モル%とするとき、ジエチレングリコールの含有量が4.0モル%以下である。異物量が5,000個/m
2
以下であることを特徴とするポリエステル樹脂。当該樹脂の製造方法は下記(1)、(2)の工程を含む。
(1)エチレンテレフタレートオリゴマーとエチレングリコールとを含む混合物に、ビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレートを添加し、200~280℃の熱処理条件下でエステル化反応を行うことにより反応生成物を得る工程
(2)前記反応生成物に重合触媒を添加し、温度260~285℃及び1.0hPa以下の減圧下で重縮合反応を行う工程
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレートを用いて重合したポリエステル樹脂であり、全グリコール成分の合計量を100モル%とするとき、ジエチレングリコールの含有量が4.0モル%以下であり、異物量が5,000個/m
2
以下であることを特徴とするポリエステル樹脂。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のポリエステル樹脂を製造する方法であって、下記(1)および(2)の工程を含むことを特徴とする、製造方法。
(1)エチレンテレフタレートオリゴマーとエチレングリコールとを含む混合物に、ビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレートを添加し、200~280℃の熱処理条件下でエステル化反応を行うことにより反応生成物を得る工程
(2)前記反応生成物に重合触媒を添加し、温度260~285℃及び1.0hPa以下の減圧下で重縮合反応を行う工程
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、出発原料としてビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレートを用いた、ポリエステル樹脂及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレート(PET)に代表されるポリエステル樹脂は、高融点で耐薬品性があり、また比較的低コストであるため、繊維、フィルム、ペットボトル等の成形品等に幅広く用いられている。そして、出発原料としてビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)を重合し、PETを得ることが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2005/035621号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のように、BHETのみを用いて重合したポリエステル樹脂においては、副生成物であるジエチレングリコールの生成量が多くなり、熱安定性や機械的特性に劣るという問題がある。また、ポリエステル樹脂においては、得られる成形品のヘーズや各種特性、または紡糸工程又は製膜工程における加工操業性の点から、重合中に発生する熱劣化物等の異物量が十分に低減されることも求められている。
【0005】
従って、本発明の目的は、上記の問題点を解決し、出発原料としてBHETを重合させて得られ、樹脂中に含有される異物量とジエチレングリコールの量が少なく、各種の形態のポリエステル製品の製造に好適に利用できるポリエステル樹脂を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、ビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)を用いて重合したポリエステル樹脂において、特定のエステル化反応や重縮合反応を経ることで、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、下記のポリエステル樹脂及びその製造方法に係る。
(I)ビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレートを用いて重合したポリエステル樹脂であり、全グリコール成分の合計量を100モル%とするとき、ジエチレングリコールの含有量が4.0モル%以下であり、異物量が5,000個/m
2
以下であることを特徴とするポリエステル樹脂。
(II)(I)のポリエステル樹脂を製造する方法であって、下記(1)および(2)の工程を含むことを特徴とする、製造方法。
(1)エチレンテレフタレートオリゴマーとエチレングリコールとを含む混合物に、ビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレートを添加し、200~280℃の熱処理条件下でエステル化反応を行うことにより反応生成物を得る工程
(2)前記反応生成物に重合触媒を添加し、温度260~285℃及び1.0hPa以下の減圧下で重縮合反応を行う工程
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレートを用い、重合中に発生する熱劣化物等の異物量と副生成物であるジエチレングリコールの量が少ない、ポリエステル樹脂を得ることができる。
本発明のポリエステル樹脂により得られる製品(繊維、シート、フィルム、ボトル等)は、ヘーズや機械的特性、紡糸工程又は製膜工程における加工操業性に優れ、バージンポリエステル樹脂を用いたものと同様の優れた品質を発揮することができる。
【0009】
本発明のポリエステル樹脂の製造方法によれば、上記したような異物量とジエチレングリコール含有量が少ないポリエステル樹脂を、効率良くかつ確実に製造することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のポリエステル樹脂は、ビスー2ーヒドロキシエチルテレフタレートを用いて重合されたものであり、異物量が5,000個/m
2
以下である。
本発明における「異物」とは、エステル化反応時や重縮合時の熱劣化により発生するものをいう。
(【0011】以降は省略されています)
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