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公開番号2025065126
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2025002291,2023176188
出願日2025-01-07,2023-10-11
発明の名称消火シート及びこれを備えた自動消火機能を有する装置
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A62C 3/16 20060101AFI20250410BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】優れた消火性能を長期にわたって維持し得る消火シート及びこれを備えた自動消火機能を有する装置を提供する。
【解決手段】本開示に係る消火シートは、第一の消火剤層と、第二の消火剤層とを含む積層構造を有し、第一及び第二の消火剤層は消火剤をそれぞれ含み、消火剤は潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含み、第二の消火剤層が潮解抑制成分を更に含む。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
第一の消火剤層と、第二の消火剤層とを含む積層構造を有する消火シートであって、
前記第一及び第二の消火剤層は消火剤をそれぞれ含み、
前記消火剤は潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含み、
前記第二の消火剤層が潮解抑制成分を更に含む、消火シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は消火シート及びこれを備えた自動消火機能を有する装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、テクノロジーの進歩に伴い、我々の暮らしはますます快適になっている。一方、その快適性を生むための大量のエネルギーが必要となり、それを高密度に充填し蓄える、移動する、使用する等、各々のシーンで高い安全性が必要となる。自動車を例にとると、ガソリンに代表される化石燃料を採掘するシーン、化石燃料からガソリンに精製するシーン、運搬するシーン等で、発火や火災の危険が潜んでいる。またエレクトロニクスを例にとると、電線を通じて電気エネルギーを移動させる際、変電所や変圧器にて電気エネルギーの調整を行う際、電気エネルギーを家庭や工場の電気機器にて使用する際、又は一時的に蓄電池に備える際等において、同様に発火や火災の危険が潜んでいる。
【0003】
火災による被害を最小限に抑えるという観点からは、発火から間もない段階で何らかの消火作業、すなわち初期消火が行われることが望ましい。そこで、燃焼によりエアロゾルを発生する消火剤と、バインダとを混合し、これをシート状に成形した自己消火性成形品を、発火する虞のある対象物付近に予め存在させておくという方法が考えられる。そうすることで、対象物から発火したことを人間が感知する以前に、当該自己消火性成形品により消火が完了することが期待される(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/149766号
国際公開第2018/047762号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の自己消火性成形品は、消火剤として含有するカリウム塩が潮解性を有するため、保存環境によっては経時的に消火性能が低下し得る点において改善の余地があった。本開示は上記事情に鑑みてなされたものであり、優れた消火性能を長期にわたって維持し得る消火シート及びこれを備えた自動消火機能を有する装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、組成が互いに異なる二つの消火剤層を少なくとも含む積層構造を採用するとともに、消火剤の潮解を抑制する成分(以下「潮解抑制成分」と言う。)を一方の消火剤層に比較的多く配合することにより、優れた消火性能を長期にわたって維持できることを見出し、本開示に係る以下の発明を完成させるに至った。
【0007】
本開示の一側面は消火シートに関する。この消火シートは、第一の消火剤層と、第二の消火剤層とを含む積層構造を有する消火シートであって、第一及び第二の消火剤層は消火剤をそれぞれ含み、消火剤は潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含み、第二の消火剤層が潮解抑制成分を更に含む。
【0008】
上記消火シートによれば、潮解抑制成分を含有する第二の消火剤層が第一の消火剤層の表面の少なくとも一部を覆っていることで、第一の消火剤層と空気との接触面積が減り、第一の消火剤層に含まれる消火剤の潮解を抑制できる。また、第二の消火剤層自体も消火性能を有するので、例えば、消火性能を有しないガスバリアフィルムを積層した場合と比較して優れた消火性能を発揮し得る。なお、第一の消火剤層は潮解抑制成分を含んでいても含んでいなくてもよい。第一の消火剤層が潮解抑制成分を含む場合、第一の消火剤層における当該成分の含有量は第二の消火剤層よりも十分に少なければよい。
【0009】
潮解抑制成分は、例えば、酸無水物基を有する化合物である。かかる化合物の具体例として、カルボン酸無水物基と、アルコキシシリル基とを有するシランカップリング剤が挙げられる。
【0010】
消火シートの高い性状安定性を達成する観点から、第二の消火剤層は優れた疎水性を有していることが好ましく、第二の消火剤層に対して2.0μLの水滴を滴下したとき、滴下後0.2秒経過時の接触角が75°以上であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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