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公開番号2025095062
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023210844
出願日2023-12-14
発明の名称真空スプリンクラーシステム
出願人有限会社K&G
代理人個人
主分類A62C 37/00 20060101AFI20250619BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】真空スプリンクラーシステムにおいて、火災発生時に二次側配管内の圧力を監視する圧力センサが圧力変化信号を発する所定の値まで上昇するのを待たずに、すぐに消火活動が行われていることの報知や消火放水動作を可能とする。
【解決手段】一次側配管32と、二次側配管34と、火災感知器40と、二次側配管内を常態で負圧にする負圧装置(54、48、52)と、二次側配管内の圧力を検知する圧力センサ42と、火災感知器40及び圧力センサ42からの信号を受信し、且つ負圧装置の動作を制御する制御部50と、を有する負圧スプリンクラーシステムにおいて、制御部50は火災感知器40からの火災感知信号を受信したときに負圧装置の作動を停止して二次側配管34内の圧力の上昇を許容する状態とし、所定時間毎の圧力値の増加分(増加率)を算出し、増加率が所定の値を超えた場合に一次側配管32から二次側配管34への送水を許容する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
各階に跨って上下方向に伸長し、消火用水槽から消火水の供給を受ける一次側配管と、
該一次側配管から前記各階で分岐され消火放水を行うためのスプリンクラーヘッドまで配管された二次側配管と、
前記各階に配置され火災の発生を感知し火災感知信号を発信する火災感知器と、
前記二次側配管内を常態で負圧にする負圧装置と、
前記二次側配管内の圧力を検知する圧力センサと、
前記火災感知器及び前記圧力センサからの信号を受信し、前記一次側配管から前記二次側配管への前記消火水の送水及び前記負圧装置の動作を制御する制御部と、を有する負圧スプリンクラーシステムにおいて、
前記制御部は、
前記火災感知器からの火災感知信号を受信したときに前記負圧装置の作動を停止して前記二次側配管内の圧力の上昇を許容する状態とし、
該負圧装置の作動の停止動作後の前記圧力センサからの信号に基づき前記二次側配管内の圧力値の所定時間毎の圧力値の増加率を算出し、該増加率が所定の値を超えた場合に、前記一次側配管から前記二次側配管への送水を許容することを特徴とする真空スプリンクラ―システム。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記所定時間は、3~5秒であることを特徴とする請求項1に記載の真空スプリンクラーシステム。
【請求項3】
前記所定の増加率は、前記負圧装置の作動の停止時の前記二次側配管内の初期圧力値により変化させて設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の真空スプリンクラーシステム。
【請求項4】
前記所定の増加率の設定は、前記初期圧力値が高いほど小さく、低いほど大きく設定することを特徴とする請求項3に記載の真空スプリンクラーシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、真空スプリンクラーシステム、特に、火災感知器の火災感知信号と二次側配管内の圧力センサの圧力変化信号の2つの信号によって消火放水を開始する真空スプリンクラーシステムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
スプリンクラーシステムは、常態で二次側配管内に水が充填されるか否かで湿式と乾式に分かれ、また常態で二次側配管内を負圧にするか加圧にするかで真空式と加圧式に分かれ、種々のタイプのスプリンクラーシステムが存在する。その中でもスプリンクラーヘッドの誤作動等による水損の問題を解決した真空湿式スプリンクラーシステム(特許文献1参照)や真空乾式スプリンクラーシステム(特許文献2参照)が注目されている。
【0003】
真空湿式スプリンクラーシステム及び真空乾式スプリンクラーシステム(これらを真空スプリンクラーシステムと称する)においては、火災が発生すると火災感知器が火災を感知し火災感知信号を制御部に送信し、制御部は、二次側配管内の負圧装置の作動を停止し二次側配管内の圧力の上昇を許容する状態とする。その後、スプリンクラーヘッドが熱により溶融するため二次側配管内の圧力が上昇する。圧力センサ(スイッチ)は、二次側配管内の圧力が所定の圧力に到達した時に、圧力変化信号を制御部に送信する。制御部は、上記の火災感知信号と圧力変化信号の2つの信号を受信すると消火放水を開始、例えば送水ポンプを稼働するように構成されている。
【0004】
火災感知信号と圧力変化信号の2つの信号を用いる方式をダブルアクション方式と称する。ここで、火災感知器の火災感知信号だけで消火放水を開始することも可能であるが、火災感知器は誤動作が多く、火災感知器だけで消火放水を行うことはリスクが高い。また、二次側配管内の圧力変化信号だけで消火放水を開始することも可能であるが、この場合は、スプリクラーヘッドの故障と実際の火災との区別が付かない。
【0005】
これまで、初期圧力値に応じて圧力センサ(スイッチ)が圧力変化信号を発信する圧力値が定められていた。初期圧力値が低い場合は、圧力変化の曲線は急峻であるの対して、初期圧力値が高い場合は、圧力変化の曲線は緩やかである。
【0006】
なお、送水ポンプが稼働し、一次側配管から二次側配管に開閉弁を介して所定の時間水が流れた場合には、例えば流水検知装置により消火活動が行われていることの報知(火災報知)が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第3264939号公報
特許第5054789号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
真空スプリンクラーシステムにおいて、制御部が消火放水を開始するためには、火災感知信号と圧力変化信号の2つの信号を受信する必要がある(ダブルアクション方式)。火災感知信号は火災が発生するとすぐに火災感知信号を送信することができるが、圧力変化信号は、二次側配管内の圧力が初期値から所定の圧力まで上昇した時に発せられる。この所定の圧力は、誤動作を防ぐために初期値から誤差の影響を受けない値に設定されている。
【0009】
したがって、二次側配管内の圧力が所定の圧力値に到達するまで長い時間を要しており、このため、消火活動が行われていることを報知(火災報知)するまでの時間や消火放水の開始までの時間が長く掛かるといった問題があった。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、真空プリンクラーシステムにおいて、火災発生時に二次側配管内の圧力を監視する圧力センサが圧力変化信号を発する所定の値まで上昇するのを待たずに、すぐに消火活動が行われていることの報知(火災報知)や消火放水動作の開始が可能な真空スプリンクラーシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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