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公開番号
2025062808
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023172086
出願日
2023-10-03
発明の名称
立体表示システム及び液晶シャッター装置
出願人
シャープディスプレイテクノロジー株式会社
代理人
弁理士法人イノベンティア
主分類
G02F
1/13 20060101AFI20250408BHJP(光学)
要約
【課題】表示パネルの表示タイミングに対して液晶シャッター装置による光の偏光状態の変更のタイミングが遅れるのを防止することが可能な立体表示システム及び液晶シャッター装置を提供する。
【解決手段】立体表示システム100は、表示パネル2と液晶シャッター装置1とを備える。液晶シャッター装置1は、液晶層30と、セグメント電極11と、対向電極21と、補助電極23と、絶縁層24と、駆動回路3とを含む。駆動回路3は、表示パネル2の表示の切り替えに同期してセグメント電極11に駆動電圧を印加する。また、駆動回路3は、セグメント電極11に印加する電圧に対して逆の位相を有する電圧を、補助電極23に印加する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
左眼用画像と右眼用画像とを交互に切り替えて表示する表示パネルと、
前記表示パネルから入射した光を、第1の偏光状態を有する出射光に変化させて出力する状態と、前記表示パネルから入射した光を、第2の偏光状態を有する出射光に変化させて出力する状態と、を切り替える液晶シャッター装置と、を備え、
前記液晶シャッター装置は、
第1電極と、
固定電位に接続された第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置された液晶層と、
前記出射光の偏光状態を前記第1の偏光状態に変更させる第1電圧と、前記出射光の偏光状態を前記第2の偏光状態に変更させる第2電圧とのいずれかを前記第1電極に印加する駆動回路であって、前記表示パネルによる前記左眼用画像と前記右眼用画像との表示の切り替えに同期して前記第1電極に印加する電圧を前記第1電圧と前記第2電圧とで切り替える駆動回路と、
前記第2電極のうちの前記液晶層が配置された側とは逆側に配置された第3電極と、を含み、
前記駆動回路は、前記第1電極に印加する電圧に対して逆の位相を有する第3電圧を、前記第3電極に印加する、立体表示システム。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記駆動回路は、前記第1電圧の電圧値の絶対値又は前記第2電圧の電圧値の絶対値のいずれか一方以下の電圧値の絶対値を有する前記第3電圧を、前記第3電極に印加する、請求項1に記載の立体表示システム。
【請求項3】
前記駆動回路は、前記第1電圧の電圧値の絶対値又は前記第2電圧の電圧値の絶対値をVs、前記第1電極と前記第2電極との電気容量をCL、前記第2電極と前記第3電極との電気容量をCsとした場合、以下の式(1)を満たす絶対値Vcの電圧値を有する前記第3電圧を、前記第3電極に印加する、請求項1に記載の立体表示システム。
Vc≦Vs×(CL/Cs)・・・(1)
【請求項4】
前記第3電極は、メッシュ状に形成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の立体表示システム。
【請求項5】
前記第3電極は、前記液晶シャッター装置のうちの前記液晶シャッター装置が光を出射させる領域の外側の位置に配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の立体表示システム。
【請求項6】
前記第1電極は、互いに離れて配置された複数の第1電極部分を含み、
前記第2電極は、前記複数の第1電極部分に対向して配置された複数の第2電極部分を含み、
前記第3電極は、前記複数の第2電極部分に対向して配置された複数の第3電極部分を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の立体表示システム。
【請求項7】
左眼用画像と右眼用画像とを交互に切り替えて表示する表示パネルから入射した光を、第1の偏光状態を有する出射光に変化させて出力する状態と、前記表示パネルから入射した光を、第2の偏光状態を有する出射光に変化させて出力する状態と、を切り替える液晶シャッター装置であって、
第1電極と、
固定電位に接続された第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置された液晶層と、
前記出射光の偏光状態を前記第1の偏光状態に変更させる第1電圧と、前記出射光の偏光状態を前記第2の偏光状態に変更させる第2電圧とのいずれかを前記第1電極に印加する駆動回路であって、前記表示パネルによる前記左眼用画像と前記右眼用画像との表示の切り替えに同期して前記第1電極に印加する電圧を前記第1電圧と前記第2電圧とで切り替える駆動回路と、
前記第2電極のうちの前記液晶層が配置された側とは逆側に配置された第3電極と、を備え、
前記駆動回路は、前記第1電極に印加する電圧に対して逆の位相を有する第3電圧を、前記第3電極に印加する、液晶シャッター装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、立体表示システム及び液晶シャッター装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、立体表示システム及び液晶シャッター装置が知られている。このような立体表示システムは、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1の立体表示システムは、表示パネルと、液晶シャッター装置と、偏光眼鏡とを含む。表示パネルは、左眼用映像と右眼用映像とを時分割で交互に表示する。液晶シャッター装置は、左眼用映像及び右眼用映像の表示期間に同期して表示光を左回り円偏光又は右回り円偏光に変換する。偏光眼鏡は、偏光眼鏡を掛けた観察者の左眼に対して、右眼用映像を遮光して左眼用映像のみを届け、観察者の右眼に対して、左眼用映像を遮光して右眼用映像のみを届ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-235208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のような従来の液晶シャッター装置は、液晶層と、液晶層を挟む第1電極と第2電極とを備える。そして、液晶シャッター装置は、第1電極に電圧を印加し、第2電極を固定の電位にすることにより、液晶層の両側に電位差を生じさせ、液晶層の液晶を駆動させる。
【0005】
しかしながら、従来の液晶シャッター装置は、電源から第1電極に電圧を供給するための配線の抵抗、及び、第2電極を固定電位に接続させるための配線及びコモン転移材の抵抗を有する。このため、第1電極に電圧が供給された場合に、上記の配線の抵抗及びコモン転移材の抵抗と、液晶層の電気容量とに起因して、第2電極の電位が固定電位から変化してしまい、液晶層に印加される電圧(第1電極と第2電極との電位差)の波形の時定数が大きくなってしまう。この結果、液晶シャッター装置による光の偏光状態を切り替えが、表示パネルの表示タイミングに対して遅れてしまうという問題点がある。
【0006】
そこで、本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、表示パネルの表示タイミングに対して液晶シャッター装置による光の偏光状態の変更のタイミングが遅れるのを防止することが可能な立体表示システム及び液晶シャッター装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の第1の態様に係る立体表示システムは、左眼用画像と右眼用画像とを交互に切り替えて表示する表示パネルと、前記表示パネルから入射した光を、第1の偏光状態を有する出射光に変化させて出力する状態と、前記表示パネルから入射した光を、第2の偏光状態を有する出射光に変化させて出力する状態と、を切り替える液晶シャッター装置と、を備え、前記液晶シャッター装置は、第1電極と、固定電位に接続された第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配置された液晶層と、前記出射光の偏光状態を前記第1の偏光状態に変更させる第1電圧と、前記出射光の偏光状態を前記第2の偏光状態に変更させる第2電圧とのいずれかを前記第1電極に印加する駆動回路であって、前記表示パネルによる前記左眼用画像と前記右眼用画像との表示の切り替えに同期して前記第1電極に印加する電圧を前記第1電圧と前記第2電圧とで切り替える駆動回路と、前記第2電極のうちの前記液晶層が配置された側とは逆側に配置された第3電極と、を含み、前記駆動回路は、前記第1電極に印加する電圧に対して逆の位相を有する第3電圧を、前記第3電極に印加する。
【0008】
第2の態様に係る液晶シャッター装置は、左眼用画像と右眼用画像とを交互に切り替えて表示する表示パネルから入射した光を、第1の偏光状態を有する出射光に変化させて出力する状態と、前記表示パネルから入射した光を、第2の偏光状態を有する出射光に変化させて出力する状態と、を切り替える液晶シャッター装置であって、第1電極と、固定電位に接続された第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配置された液晶層と、前記出射光の偏光状態を前記第1の偏光状態に変更させる第1電圧と、前記出射光の偏光状態を前記第2の偏光状態に変更させる第2電圧とのいずれかを前記第1電極に印加する駆動回路であって、前記表示パネルによる前記左眼用画像と前記右眼用画像との表示の切り替えに同期して前記第1電極に印加する電圧を前記第1電圧と前記第2電圧とで切り替える駆動回路と、前記第2電極のうちの前記液晶層が配置された側とは逆側に配置された第3電極と、を備え、前記駆動回路は、前記第1電極に印加する電圧に対して逆の位相を有する第3電圧を、前記第3電極に印加する。
【発明の効果】
【0009】
ここで、第1電極に第1電圧が印加されることに起因して第2電極の電位は、固定電位に対して変化する。これに対して、上記の構成によれば、第3電極に第1電極に印加する電圧に対して逆の位相を有する第3電圧が印加される。これにより、上記の第1電圧に起因する電位の変化とは逆の位相で、第2電極の電位を変化させることができる。この結果、上記の第3電圧に起因する電位の変化が、上記の第1電圧に起因する電位の変化と相殺するので、液晶層に印加される電圧の波形の時定数の増大(波形の鈍り)を防止することができる。これにより、第1電極に印加される電圧が第1電圧と第2電圧とで切り替えられるタイミングに対して、液晶シャッター装置からの出射光の偏光状態が切り替わるタイミングが遅れるのが防止される。そして、第1電極に印加される電圧が第1電圧と第2電圧とで切り替えられるタイミングは、左眼用画像と右眼用画像とが切り替えられるタイミング(表示タイミング)に同期しているので、表示パネルの表示タイミングに対して液晶シャッター装置による光の偏光状態の変更のタイミングが遅れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態における立体表示システム100の構成を示す模式図である。
図2は、第1実施形態による液晶シャッター装置1の断面図である。
図3は、第1実施形態による液晶シャッター装置1の対向電極21と配線部40との接続部分の構成を示す断面図である。
図4は、第1実施形態による液晶シャッター装置1の補助電極23と配線部40との接続部分の構成を示す断面図である。
図5は、第1実施形態による液晶シャッター装置1の平面図である。
図6は、補助電極23の平面図である。
図7は、電気容量Cs及びCLを説明するための模式図である。
図8は、セグメント電極11、対向電極21、及び補助電極23の電気的関係を模式的に示す回路図である。
図9は、各電極に印加される電圧と液晶シャッター装置1から出射する光の偏光方向との関係を説明するためのタイミング図である。
図10は、比較例による立体表示システムにおける、期間T2から期間T3に遷移する時点のセグメント電極、対向電極、及び液晶層に印加される電圧の波形を示す図である。
図11は、第1実施形態による立体表示システム100における、期間T2から期間T3に遷移する時点のセグメント電極11、対向電極21、補助電極23、及び液晶層30に印加される電圧の波形を示す図である。
図12は、第1実施例~第5実施例の各々の液晶層に印加される電圧の変化を示す図である。
図13は、第2実施形態の液晶シャッター装置301の平面視で図である。
図14は、第2実施形態の液晶シャッター装置301の断面図である。
図15は、第1実施形態及び第2実施形態の第1変形例による液晶シャッター装置401を示す図である。
図16は、第1実施形態及び第2実施形態の第2変形例による液晶シャッター装置501を示す図である。
図17は、第1実施形態及び第2実施形態の第3変形例による補助電極623を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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