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公開番号2025062356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171364
出願日2023-10-02
発明の名称二酸化炭素施用装置
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類A01G 9/18 20060101AFI20250407BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】農業用ハウス内に二酸化炭素を施用するように構成された二酸化炭素施用装置において、環境負荷を低減しつつ、装置を小型化できるようにする。
【解決手段】農業用ハウス用の二酸化炭素施用装置は、燃焼部と、浄化部と、空気導入部と、を備える。燃焼部は、木質燃料を燃焼させるように構成される。浄化部は、アルカリ性溶液を貯留し、燃焼部にて生じた燃焼排ガスがアルカリ性溶液を通過するように構成される。空気導入部は、燃焼部から浄化部までの燃焼排ガスの流路を構成する配管に設けられ、燃焼排ガスを希釈するための空気を導入するように構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
農業用ハウス用の二酸化炭素施用装置であって、
木質燃料を燃焼させるように構成された燃焼部と、
アルカリ性溶液を貯留し、前記燃焼部にて生じた燃焼排ガスが前記アルカリ性溶液を通過するように構成された浄化部と、
前記燃焼部から前記浄化部までの前記燃焼排ガスの流路を構成する配管に設けられ、前記燃焼排ガスを希釈するための空気を導入するように構成された空気導入部と、
を備える二酸化炭素施用装置。
続きを表示（約 670 文字）【請求項２】
請求項１に記載の二酸化炭素施用装置であって、
前記燃焼部は、
木質燃料を燃焼させるように構成された一次燃焼部と、
二次燃焼用の空気が供給されるように構成された二次空気供給部と、
を備え、
前記一次燃焼部での未燃焼ガスを前記二次空気供給部にて供給される空気を用いて二次燃焼させる
ように構成された二酸化炭素施用装置。
【請求項３】
請求項１又は請求項２に記載の二酸化炭素施用装置であって、
前記燃焼部から前記浄化部を経由して農業用ハウスまでの前記燃焼排ガスの流路を構成する配管、
をさらに備える二酸化炭素施用装置。
【請求項４】
請求項３に記載の二酸化炭素施用装置であって、
前記配管における前記浄化部と前記農業用ハウスとの間に配置され、前記燃焼部にて生じた前記燃焼排ガスを前記農業用ハウスに送出するように構成されたブロア、
をさらに備える二酸化炭素施用装置。
【請求項５】
請求項３に記載の二酸化炭素施用装置であって、
前記配管は、前記燃焼部から前記浄化部の間において、曲げられた部位である複数の曲管部を備える
二酸化炭素施用装置。
【請求項６】
請求項１又は請求項２に記載の二酸化炭素施用装置であって、
前記空気導入部は、前記燃焼排ガスを希釈するための空気として、前記農業用ハウス外の空気を導入する
ように構成された二酸化炭素施用装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、農業用ハウス内に二酸化炭素を施用する技術に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、下記特許文献１には、重油等の化石燃料を燃焼することで発生した二酸化炭素を農業用ハウス内に施用する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６２６６９８９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記特許文献１の技術では、化石燃料を燃焼させるため環境負荷が大きい、という課題が見出された。また、二酸化炭素を施用する技術では、装置を小型化することが求められている。
【０００５】
本開示の１つの局面は、農業用ハウス内に二酸化炭素を施用するように構成された二酸化炭素施用装置において、環境負荷を低減しつつ、装置を小型化できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の一態様は、農業用ハウス用の二酸化炭素施用装置であって、燃焼部と、浄化部と、空気導入部と、を備える。燃焼部は、木質燃料を燃焼させるように構成される。浄化部は、アルカリ性溶液を貯留し、燃焼部にて生じた燃焼排ガスがアルカリ性溶液を通過するように構成される。空気導入部は、燃焼部から浄化部までの燃焼排ガスの流路を構成する配管に設けられ、燃焼排ガスを希釈するための空気を導入するように構成される。
このような構成によれば、燃焼排ガスは、空気導入部から導入された空気によって希釈されてから浄化部に導入されるので、浄化部が燃焼排ガスを浄化する際の負荷が抑制される。よって、アルカリ性溶液の容積を小さくすることができるので、二酸化炭素施用装置を小型化することができる。
【０００７】
本開示の一態様では、燃焼部は、一次燃焼部と、二次空気供給部と、を備えてもよい。一次燃焼部は、木質燃料を燃焼させるように構成される。二次空気供給部は、二次燃焼用の空気が供給されるように構成される。燃焼部は、一次燃焼部での未燃焼ガスを二次空気供給部にて供給される空気を用いて二次燃焼させてもよい。
このような構成によれば、不完全燃焼をしやすい木質系燃料を、二次燃焼によって完全燃焼させることができる。よって、燃焼部における燃焼状態を良好に維持することができる。
【０００８】
本開示の一態様では、配管は、燃焼部から浄化部を経由して農業用ハウスまでの燃焼排ガスの流路を構成してもよい。
このような構成によれば、燃焼排ガスは農業用ハウスに施用される。よって、二酸化炭素を貯留するタンクが不要であるため、燃焼排ガスの温度を貯留に適した温度に調整する必要がない。したがって、二酸化炭素施用装置を簡素化することができる。
【０００９】
本開示の一態様は、配管における浄化部と農業用ハウスとの間に配置され、燃焼部にて生じた燃焼排ガスを農業用ハウスに送出するように構成されたブロア、をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、ブロアを用いて農業用ハウスに施用する二酸化炭素の量を良好に調整することができる。
【００１０】
本開示の一態様では、配管は、燃焼部から浄化部の間において、曲げられた部位である複数の曲管部を備えてもよい。
このような構成によれば、配管が曲げられているので、配管長を長くすることができる。このため、燃焼排ガスと配管の周囲の空気との熱交換を促進することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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