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公開番号
2025061650
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2024215117,2023103361
出願日
2024-12-10,2018-09-21
発明の名称
A33抗体組成物および放射性免疫療法におけるその使用方法
出願人
メモリアル スローン ケタリング キャンサー センター
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
16/30 20060101AFI20250403BHJP(有機化学)
要約
【課題】本技術は概して、A33タンパク質の活性に結合しこれを中和することができる免疫グロブリン関連構成物(例えば抗体またはその抗原結合フラグメント)に関する。本技術の抗体は、A33陽性癌をその必要がある対象動物で検出および治療する方法で有用である。
【解決手段】本開示は概して免疫グロブリン関連構成物(例えば抗体またはその抗原結合フラグメント)を提供する。前記構成物は、A33ポリペプチドの生物学的活性と特異的に結合してこれを中和することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
重鎖免疫グロブリン可変ドメイン(V
H
)および軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン(V
L
)を含む、抗体またはその抗原結合フラグメントであって、
(a)V
H
が、
FTFSTYDMS(配列番号:37)のV
H
-CDR1配列、TISSGGSYTYYLDSVKG(配列番号:38)のV
H
-CDR2配列、およびTTVVPFAY(配列番号:39)のV
H
-CDR3配列を含み、および/または
(b)V
L
が、
KASQNVRTVVA(配列番号:40)、LASNRHT(配列番号:41)およびQYWSYPLT(配列番号:42);
KASQNVRTVVA(配列番号:40)、LASDRHT(配列番号:43)およびQYWSYPLT(配列番号:42);
KASQNVRTLVA(配列番号:44)、LASNRHT(配列番号:41)およびQHWSYPLT(配列番号:45);
並びに
KASQNVRTLVA(配列番号:44)、LASNRHT(配列番号:41)およびQYWSYPLT(配列番号:42)、
から成る群から選択される、V
L
-CDR1配列、V
L
-CDR2配列およびV
L
-CDR3配列を含む、
前記抗体またはその抗原結合フラグメント。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
さらにまた、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgM、IgDおよびIgEから成る群から選択されるアイソタイプのFcドメインを含む、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項3】
N297AおよびK322Aから成る群から選択される1つ以上のアミノ酸置換を含むIgG1定常領域を含む、請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
S228P変異を含むIgG4定常領域を含む、請求項2に記載の抗体。
【請求項5】
Fab、F(ab’)
2
、Fab’、scFvおよびFvから成る群から選択される、請求項1に記載の抗原結合フラグメント。
【請求項6】
配列番号:57の連続する少なくとも5から8アミノ酸残基を含むA33タンパク質のエピトープに結合する、請求項1-5のいずれか1項に記載の抗体または抗原結合フラグメント
【請求項7】
モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、または二重特異性抗体である、請求項1-4または6のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項8】
配列番号:5、配列番号:6、配列番号:15、配列番号:19、配列番号:23、配列番号:25、配列番号:27、配列番号:29、配列番号:31、配列番号:33、配列番号:35、配列番号:58、配列番号:62を含む重鎖(HC)アミノ酸配列または1つ以上の保存的アミノ酸置換を有する前記配列の変種、および/または配列番号:9、配列番号:10、配列番号:17、配列番号:21、配列番号:24、配列番号:26、配列番号:28、配列番号:30、配列番号:32、配列番号:34、配列番号:36、配列番号:60、配列番号:63を含む軽鎖(LC)アミノ酸配列または1つ以上の保存的アミノ酸置換を有する前記配列の変種を含む、抗体。
【請求項9】
以下から成る群から選択されるHCアミノ酸配列およびLCアミノ酸配列をそれぞれ含む、請求項8に記載の抗体:
配列番号:5および配列番号:9(3A3-H1/L1);
配列番号:5および配列番号:10(3A3-H1/L2);
配列番号:6および配列番号:9(3A3-H2/L1);
配列番号:6および配列番号:10(3A3-H2/L2);
配列番号:15および配列番号:17(huA33-IgG1(H2L2));
配列番号:19および配列番号:21(huA33-BsAb);
配列番号:23および配列番号:24(クローン31);
配列番号:25および配列番号:26(クローン32);
配列番号:27および配列番号:28(クローン48);
配列番号:29および配列番号:30(クローン49);
配列番号:31および配列番号:32(クローン53);
配列番号:33および配列番号:34(クローン56);
配列番号:35および配列番号:36(クローン57);
配列番号:58および配列番号:60(huA33-huC825);並びに
配列番号:62および配列番号:63(huA33-mC825)。
【請求項10】
以下を含む、抗体:
(a)配列番号:9、10、17、21、24、26、28、30、32、34、36、60または63のいずれか1つに存在する軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列と少なくとも95%同一である軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列;および/または
(b)配列番号:5、6、15、19、23、25、27、29、31、33、35、58または62のいずれか1つに存在する重鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列と少なくとも95%同一である重鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互引用)
本出願は、米国仮特許出願No.62/562,373(2017年9月23日出願)および米国仮特許出願No.62/562,374(2017年9月23日出願)(それらの内容は参照によってその全体が本明細書に含まれる)の利益並びに優先権を主張する。
(技術分野)
本技術は概して、A33タンパク質に特異的に結合する免疫グロブリン関連構成物(例えば抗体またはその抗原結合フラグメント)の調製およびその使用に関する。特に、本技術は、A33中和抗体の調製並びにA33関連癌の検出および治療におけるそれらの使用に関する。
続きを表示(約 8,200 文字)
【背景技術】
【0002】
本技術の背景に関する以下の記述は、単純に本技術の理解の助けとして提供され、本技術の先行技術を記載したものでもまたは先行技術を構成するものでもない。
結腸直腸癌(CRC)は、米国で3番目に多い癌の死亡原因を構成し(Siegel RL, Miller KD, Jemal A, CA: A Cancer Journal for Clinicians 67:7-30, 2017)、全世界の全ての癌の男性で10%、女性で9.2%を占める(Ferlay J, Soerjomataram I, Dikshit R, et al., International Journal of Cancer 136:E359-E386, 2015)。2004年から2013年まで毎年3%の着実な減少傾向があるものの、2017年には米国単独で135,000の新規症例が予想される。限局化および局所性疾患は治癒可能であるが、転移CRC(mCRC)の予後は不良であり、5年生存率はわずか14%である(Siegel RL, Miller KD, Jemal A, CA: A Cancer Journal for Clinicians 67:7-30, 2017)。
mCRCの標準治療は、腫瘍シグナリングまたは脈管形成を遮断するモノクローナル抗体を併用した化学療法から成る。現在のところCRC治療には4つのモノクローナル抗体薬がFDA承認されている。ベバシズマブおよびラムシルマブはVEGF-VEGFR脈管形成経路を標的とし、一方、セツキシマブおよびパニツムマブはEGFR経路を標的とする。しかしながら、セツキシマブおよびパニツムマブは、RAS変異を有するmCRCには臨床的利益を提供せず(Van Cutsem E, Cervantes A, Adam R, et al., Annals of Oncology 27:1386-1422, 2016)、RAS変異は全mCRCの40%で見出される(Bencsikova B, Bortlicek Z, Halamkova J, et al., BMC Gastroenterology 15:37, 2015)。さらにまた、これらの抗体による生存の改善は概して控えめであり(Peeters M et al., Journal of Clinical Oncology 28:4706-4713, 2010;Cutsem EV et al., Journal of Clinical Oncology 29:2011-2019, 2011;Saltz LB et al., Journal of Clinical Oncology 26:2013-2019, 2008)、かつ重篤な副作用を伴い得る。免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の利点は、マイクロサテライト不安定性(MSI)を有するCRC患者の一部集団に限定されている。しかしながら、mCRCの患者の大半はマイクロサテライト安定性(MSS)であり、したがってICI単独療法の利点は期待されない。これまでのところ、腫瘍に毒素を誘導する抗体の使用(例えば直接的複合体化抗体を用いる放射性免疫療法)は限定的成功を有するだけで、それは部分的には最適に達しない腫瘍線量指数および治療指数に起因する。さらにまた、正常組織バイスタンダー毒性のために、用量の段階的拡大は実行可能ではなく、したがってそのような治療方法は限定的な抗腫瘍効果を生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本技術は概して、A33タンパク質の活性に結合しこれを中和することができる免疫グロブリン関連構成物(例えば抗体またはその抗原結合フラグメント)を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ある特徴では、本開示は、重鎖免疫グロブリン可変ドメイン(V
H
)および軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン(V
L
)を含む抗体またはその抗原結合フラグメントを提供し、ここで、(a)V
H
は、FTFSTYDMS(配列番号:37)のV
H
-CDR1配列、TISSGGSYTYYLDSVKG(配列番号:38)のV
H
-CDR2配列、およびTTVVPFAY(配列番号:39)のVH-CDR3配列を含み、および/または(b)V
L
は、KASQNVRTVVA(配列番号:40)、LASNRHT(配列番号:41)およびQYWSYPLT(配列番号:42);KASQNVRTVVA(配列番号:40)、LASDRHT(配列番号:43)およびQYWSYPLT(配列番号:42);KASQNVRTLVA(配列番号:44)、LASNRHT(配列番号:41)およびQHWSYPLT(配列番号:45);並びにKASQNVRTLVA(配列番号:44)、LASNRHT(配列番号:41)およびQYWSYPLT(配列番号:42)から成る群から選択される、V
L
-CDR1配列、V
L
-CDR2配列およびV
L
-CDR3配列を含む。
抗体はさらにまた、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgM、IgDおよびIgEから成る群から選択されるアイソタイプのFcドメインを含むことができる。いくつかの実施態様では、抗体は、N297AおよびK322Aから成る群から選択される1つ以上のアミノ酸置換を含むIgG1定常領域を含む。加えて或いはまた別に、いくつかの実施態様では、抗体はS228P変異を含むIgG4定常領域を含む。ある種の実施態様では、抗原結合フラグメントは、Fab、F(ab’)
2
、Fab’、scFvおよびFvから成る群から選択される。いくつかの実施態様では、抗体は、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、または二重特異性抗体である。ある種の実施態様では、抗体または抗原結合フラグメントは、配列番号:57の連続する少なくとも5から8アミノ酸残基を含むA33タンパク質のエピトープに結合する。いくつかの実施態様では、エピトープは立体構造エピトープである。
【0005】
別の特徴では、本開示は抗体を提供し、前記抗体は、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:15、配列番号:19、配列番号:23、配列番号:25、配列番号:27、配列番号:29、配列番号:31、配列番号:33、配列番号:35、配列番号:58、配列番号:62を含む重鎖(HC)アミノ酸配列または1つ以上の保存的アミノ酸置換を有する前記の変種、および/または配列番号:9、配列番号:10、配列番号:17、配列番号:21、配列番号:24、配列番号:26、配列番号:28、配列番号:30、配列番号:32、配列番号:34、配列番号:36、配列番号:60、配列番号:63を含む軽鎖(LC)アミノ酸配列または1つ以上の保存的アミノ酸置換を有する前記の変種を含む。ある種の実施態様では、抗体は、配列番号:5および配列番号:9(3A3-H1/L1);配列番号:5および配列番号:10(3A3-H1/L2);配列番号:6および配列番号:9(3A3-H2/L1);配列番号:6および配列番号:10(3A3-H2/L2);配列番号:15および配列番号:17(huA33-IgG1(H2L2));配列番号:19および配列番号:21(huA33-BsAb);配列番号:23および配列番号:24(クローン31);配列番号:25および配列番号:26(クローン32);配列番号:27および配列番号:28(クローン48);配列番号:29および配列番号:30(クローン49);配列番号:31および配列番号:32(クローン53);配列番号:33および配列番号:34(クローン56);配列番号:35および配列番号:36(クローン57);配列番号:58および配列番号:60(huA33-huC825);および配列番号:62および配列番号:63(huA33-mC825)から成る群から選択される、HCアミノ酸配列およびLCアミノ酸配列をそれぞれ含む。
【0006】
ある特徴では、本開示は抗体を提供し、前記抗体は、(a)配列番号:9、10、17、21、24、26、28、30、32、34、36、60または63のいずれか1つに存在する軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一である軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列;および/または(b)配列番号:5、6、15、19、23、25、27、29、31、33、35、58または62のいずれか1つに存在する重鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一である重鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列を含む。
別の特徴では、本開示は抗体を提供し、前記抗体は、(a)配列番号:9、10、17、21、24、26、28、30、32、34、36、60または63のいずれか1つに存在するLC配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるLC配列;および/または(b)配列番号:5、6、15、19、23、25、27、29、31、33、35、58または62のいずれか1つに存在するHC配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも99%同一であるHC配列を含む。
上記実施態様のいずれにおいても、抗体はキメラ抗体、ヒト化抗体または二重特異性抗体である。加えて或いはまた別に、いくつかの実施態様では、抗体は、N297AおよびK322Aから成る群から選択される1つ以上のアミノ酸置換を含むIgG1定常領域を含む。ある種の実施態様では、本技術の抗体は、S228P変異を含むIgG4定常領域を含む。上記実施態様のいずれにおいても、抗体は、配列番号:57の連続する少なくとも5から8アミノ酸残基を含むA33タンパク質のエピトープに結合する。いくつかの実施態様では、エピトープは立体構造エピトープである。加えて或いはまた別に、いくつかの実施態様では、本技術の抗体はα-1,6-フコース改変を欠く。
【0007】
ある特徴では、本開示は、本明細書に記載する抗体のいずれかをコードする組換え核酸配列を提供する。いくつかの実施態様では、組換え核酸配列は、配列番号:7、8、11、12、16、18、20、22、59および61から成る群から選択される。
別の特徴では、本開示は、本明細書に開示する組換え核酸配列のいずれかを含む宿主細胞またはベクターを提供する。
ある特徴では、本開示は、本技術の抗体または抗原結合フラグメントおよび医薬的に許容できる担体を含む組成物を提供し、前記抗体または抗原結合フラグメントは、場合によって、同位体、色素、色原体、造影剤、薬物、毒素、サイトカイン、酵素、酵素阻害剤、ホルモン、ホルモン拮抗剤、増殖因子、放射性核種、金属、リポソーム、ナノ粒子、RNA、DNAまたは前記の任意の組合せから成る群から選択される薬剤と複合体化される。
本技術の二重特異性抗体のいくつかの実施態様では、二重特異性抗体は、T細胞、B細胞、骨髄細胞、形質細胞、またはマスト細胞に結合する。加えて或いはまた別に、いくつかの実施態様では、二重特異性抗体は、CD3、CD4、CD8、CD20、CD19、CD21、CD23、CD46、CD80、HLA-DR、CD74、CD22、CD14、CD15、CD16、CD123、TCRガンマ/デルタ、NKp46、KIR、または小分子DOTAハプテンに結合する。小分子DOTAハプテンは以下から成る群から選択できる:DOTA、DOTA-Bn、DOTA-デスフェリオキサミン、DOTA-Phe-Lys(HSG)-D-Tyr-Lys(HSG)-NH
2
、Ac-Lys(HSG)D-Tyr-Lys(HSG)-Lys(Tscg-Cys)-NH
2
、DOTA-D-Asp-D-Lys(HSG)-D-Asp-D-Lys(HSG)-NH
2
;DOTA-D-Glu-D-Lys(HSG)-D-Glu-D-Lys(HSG)-NH
2
、DOTA-D-Tyr-D-Lys(HSG)-D-Glu-D-Lys(HSG)-NH
2
、DOTA-D-Ala-D-Lys(HSG)-D-Glu-D-Lys(HSG)-NH
2
、DOTA-D-Phe-D-Lys(HSG)-D-Tyr-D-Lys(HSG)-NH
2
、Ac-D-Phe-D-Lys(DOTA)-D-Tyr-D-Lys(DOTA)-NH
2
、Ac-D-Phe-D-Lys(DTPA)-D-Tyr-D-Lys(DTPA)-NH
2
、Ac-D-Phe-D-Lys(Bz-DTPA)-D-Tyr-D-Lys(Bz-DTPA)-NH
2
、Ac-D-Lys(HSG)-D-Tyr-D-Lys(HSG)-D-Lys(Tscg-Cys)-NH
2
、DOTA-D-Phe-D-Lys(HSG)-D-Tyr-D-Lys(HSG)-D-Lys(Tscg-Cys)-NH
2
、(Tscg-Cys)-D-Phe-D-Lys(HSG)-D-Tyr-D-Lys(HSG)-D-Lys(DOTA)-NH
2
、Tscg-D-Cys-D-Glu-D-Lys(HSG)-D-Glu-D-Lys(HSG)-NH
2
、(Tscg-Cys)-D-Glu-D-Lys(HSG)-D-Glu-D-Lys(HSG)-NH
2
、Ac-D-Cys-D-Lys(DOTA)-D-Tyr-D-Ala-D-Lys(DOTA)-D-Cys-NH
2
、Ac-D-Cys-D-Lys(DTPA)-D-Tyr-D-Lys(DTPA)-NH
2
、Ac-D-Lys(DTPA)-D-Tyr-D-Lys(DTPA)-D-Lys(Tscg-Cys)-NH
2
、およびAc-D-Lys(DOTA)-D-Tyr-D-Lys(DOTA)-D-Lys(Tscg-Cys)-NH
2
。
【0008】
別の特徴では、本開示は、A33関連癌をその必要がある対象動物で治療する方法を提供し、前記方法は、本明細書に開示する抗体のいずれか1つの有効量を対象動物に投与する工程を含む。ある種の実施態様では、抗体は、配列番号:5および配列番号:9(3A3-H1/L1);配列番号:5および配列番号:10(3A3-H1/L2);配列番号:6および配列番号:9(3A3-H2/L1);配列番号:6および配列番号:10(3A3-H2/L2);配列番号:15および配列番号:17(huA33-IgG1(H2L2));配列番号:19および配列番号:21(huA33-BsAb);配列番号:23および配列番号:24(クローン31);配列番号:25および配列番号:26(クローン32);配列番号:27および配列番号:28(クローン48);配列番号:29および配列番号:30(クローン49);配列番号:31および配列番号:32(クローン53);配列番号:33および配列番号:34(クローン56);配列番号:35および配列番号:36(クローン57);配列番号:58および配列番号:60(huA33-huC825);並びに配列番号:62および配列番号:63(huA33-mC825)から成る群から選択されるHCアミノ酸配列およびLCアミノ酸配列をそれぞれ含み、前記抗体はA33活性に特異的に結合しこれを中和する。
いくつかの実施態様では、A33関連癌は、結腸直腸癌、腹膜偽性粘液腫、虫垂癌、膵臓癌または胃癌である。A33関連癌は、MSI遺伝子型またはMSS遺伝子型を有する結腸直腸癌であり得る。加えて或いはまた別に、いくつかの実施態様では、結腸直腸癌はKRAS G12D変異またはp53変異を伴う。
【0009】
加えて或いはまた別に、当該方法のいくつかの実施態様では、抗体は、追加の治療薬剤と別々に、逐次的に、または同時に対象動物に投与される。追加の治療薬剤の例には以下の1つ以上が含まれる:アルキル化剤、白金剤、タキサン、ビンカ剤、抗エストロゲン薬、アロマターゼ阻害剤、卵巣抑制剤、VEGF/VEGFR阻害剤、EGF/EGFR阻害剤、PARP阻害剤、細胞増殖抑制アルカロイド、細胞傷害性抗生物質、抗代謝剤、内分泌/ホルモン剤、ビスホスホネート治療剤。
別の特徴では、本開示は対象動物の腫瘍をin vivoで検出する方法を提供し、前記方法は以下を含む:(a)本技術の抗体の有効量を対象動物に投与する工程(前記抗体はA33を発現する腫瘍に局在するように構成され、かつ放射性同位体で標識される);および(b)抗体により放射される、参照値よりも高い放射能レベルを検出することによって、対象動物で腫瘍の存在を検出する工程。いくつかの実施態様では、対象動物は、癌と診断されるかまたは癌を有する疑いがある。抗体によって放射される放射能レベルは、陽電子放射断層撮影法または単光子放射コンピュータ断層撮影法を用いて検出できる。
加えて或いはまた別に、いくつかの実施態様では、当該方法はさらにまた、放射性核種と複合体化された本技術の抗体を含む免疫複合体の有効量を対象動物に投与する工程を含む。いくつかの実施態様では、放射性核種は、アルファ粒子放射同位体、ベータ粒子放射同位体、オージェ-エミッター、または前記の任意の組合せである。ベータ粒子放射同位体の例には、
86
Y、
90
Y、
89
Sr、
165
Dy、
186
Re、
188
Re、
177
Lu、および
67
Cuが含まれる。当該方法のいくつかの実施態様では、正常組織における非特異性FcR依存結合は除去または軽減される(例えばFc領域のN297A変異による(前記変異は非グリコシル化をもたらす))。
【0010】
A33関連癌の検出および/または治療用キットもまた本明細書で開示され、前記キットは、本技術の少なくとも1つの免疫グロブリン関連構成物(例えば本明細書に記載する任意の抗体または抗原結合フラグメント)、またはその機能的変種(例えば置換変種)および使用のための指示書を含む。ある種の実施態様では、免疫グロブリン関連構成物は1つ以上の検出可能な標識と結合される。ある実施態様では、1つ以上の検出可能標識は、放射性標識、蛍光標識、または発色性標識を含む。
加えて或いはまた別に、いくつかの実施態様では、キットはさらにまた、本明細書に記載する抗A33免疫グロブリン関連構成物と特異的に結合する二次抗体を含む。いくつかの実施態様では、二次抗体は、放射性標識、蛍光標識または発色性標識から成る群から選択される少なくとも1つの検出可能標識と結合される。
(【0011】以降は省略されています)
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