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公開番号
2025068907
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2023179019
出願日
2023-10-17
発明の名称
含窒素シラン化合物およびその製造方法
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
C07F
7/18 20060101AFI20250422BHJP(有機化学)
要約
【課題】官能基導入による高分子化合物の特性向上をより効果的に図ることを可能にする、高分子変性剤として有用な化合物を提供すること。
【解決手段】一般式(1)で示される含窒素シラン化合物。
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[R
1
は、水素原子または非置換1価炭化水素基を表し;R
2
およびR
3
は、独立して非置換1価炭化水素基または-OR
5
(R
5
は、非置換1価炭化水素基を表す)を表し;R
4
は、非置換2価炭化水素基を表し;Aは、一般式(3)で示される基等を表す。
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(R
6
およびR
7
は、ヘテロ原子が介在してもよい1価炭化水素基またはトリオルガノシリル基を表し、互いに結合してこれらが結合する窒素原子と共に環を形成してもよい。)]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で示される含窒素シラン化合物。
TIFF
2025068907000010.tif
24
73
[式中、R
1
は、水素原子または非置換の炭素数1~20の1価炭化水素基を表し、
R
2
およびR
3
は、それぞれ独立して非置換の炭素数1~20の1価炭化水素基または下記一般式(2)で示される基を表し、
-OR
5
(2)
(式中、R
5
は、炭素数1~20の非置換の1価炭化水素基を表す。)
R
4
は、非置換の炭素数1~20の2価炭化水素基を表し、
Aは、下記一般式(3)で示される基または下記一般式(4)で示される基を表す。
TIFF
2025068907000011.tif
20
26
(式中、R
6
およびR
7
は、ヘテロ原子が介在してもよい炭素数1~20の1価炭化水素基またはトリオルガノシリル基を表し、互いに結合してこれらが結合する窒素原子と共に炭素数2~20の環を形成してもよい。)
TIFF
2025068907000012.tif
19
48
(式中、R
8
は、非置換の炭素数1~20の1価炭化水素基またはトリオルガノシリル基を表し、R
9
およびR
10
は、それぞれ独立して炭素数1~20の2価炭化水素基を表し、R
11
は、C-Hまたは窒素原子を表す。)]
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
下記一般式(5)
TIFF
2025068907000013.tif
20
66
(式中、R
2
~R
4
およびAは、前記と同じ意味を表し、R
12
は、非置換の炭素数1~20の1価炭化水素基を表す。)
で示される含窒素シラン化合物と、下記一般式(6)
TIFF
2025068907000014.tif
20
55
(式中、R
1
は、前記と同じ意味を表し、Xは、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。)
で示されるグリニャール試薬を反応させる請求項1記載の含窒素シラン化合物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な含窒素シラン化合物およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から高分子化合物の特性を向上させるために様々な試みがなされており、その一つの例として、高分子化合物に官能基を導入する方法が知られている。
【0003】
上記官能基導入法の1つとして、二重結合と官能基の両方を有する化合物とモノマーを反応させて、高分子化合物に官能基を導入する方法が知られている。例えば、特許文献1では、1-[{N,N-ビス(トリメチルシリルアミン)}ジメチルシリル}-2-{(4-ビニルフェニル)ジメチルシリル}エタンを用いる方法が提案され、特許文献2では、6-(N,N-ビストリメチルシリルアミノ)ミルセンを用いる方法が提案されている。
このように官能基が導入された高分子化合物をタイヤ用ゴム組成物に用いた場合、ゴム組成物中の主な充填剤であるシリカとの相互作用が向上することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2018-513897号公報
特表2022-519481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の方法では、高分子化合物に高い反応性を有するSi-N結合を導入して、シリカ表面のシラノール基とのシロキサン結合を介して結合することにより、高分子とシリカの親和性を向上させているが、シリカの分散性については更なる改良の余地がある。
一方、特許文献2の方法では、導入される官能基がアミノ基であるため、アミノ基が有する水素結合により、シリカを分散させることができると同時に、アミノ基が有する高極性によりシリカ自体との相互作用も大きくなるため、官能基導入効果は高いが、二重結合部分が置換された共役ジエン構造となるため、官能基導入時の反応性が低くなり、十分に高分子化合物に官能基を導入できない可能性がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、官能基導入による高分子化合物の特性向上をより効果的に図ることを可能にする、高分子変性剤として有用な新規含窒素シラン化合物およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、特定の含窒素シラン化合物が、シリカと高分子化合物の相互作用の向上、シリカの分散性の向上をより効果的に図ることができる変性剤として有用であることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、
1. 下記一般式(1)で示される含窒素シラン化合物、
TIFF
2025068907000001.tif
24
73
[式中、R
1
は、水素原子または非置換の炭素数1~20の1価炭化水素基を表し、
R
2
およびR
3
は、それぞれ独立して非置換の炭素数1~20の1価炭化水素基または下記一般式(2)で示される基を表し、
-OR
5
(2)
(式中、R
5
は、炭素数1~20の非置換の1価炭化水素基を表す。)
R
4
は、非置換の炭素数1~20の2価炭化水素基を表し、
Aは、下記一般式(3)で示される基または下記一般式(4)で示される基を表す。
TIFF
2025068907000002.tif
20
26
(式中、R
6
およびR
7
は、ヘテロ原子が介在してもよい炭素数1~20の1価炭化水素基またはトリオルガノシリル基を表し、互いに結合してこれらが結合する窒素原子と共に炭素数2~20の環を形成してもよい。)
TIFF
2025068907000003.tif
19
48
(式中、R
8
は、非置換の炭素数1~20の1価炭化水素基またはトリオルガノシリル基を表し、R
9
およびR
10
は、それぞれ独立して炭素数1~20の2価炭化水素基を表し、R
11
は、C-Hまたは窒素原子を表す。)]
2. 下記一般式(5)
TIFF
2025068907000004.tif
20
66
(式中、R
2
~R
4
およびAは、前記と同じ意味を表し、R
12
は、非置換の炭素数1~20の1価炭化水素基を表す。)
で示される含窒素シラン化合物と、下記一般式(6)
TIFF
2025068907000005.tif
20
55
(式中、R
1
は、前記と同じ意味を表し、Xは、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。)
で示されるグリニャール試薬を反応させる請求項1記載の含窒素シラン化合物の製造方法
を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の含窒素シラン化合物は、シリカと高分子の相互作用の向上、シリカの分散性の向上をより効果的に図ることができるため、高分子変性剤等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1で得られた4-[(3-ジエチルアミノプロピル)ジメトキシシリル]スチレンの
1
H-NMRスペクトルである。
実施例1で得られた4-[(3-ジエチルアミノプロピル)ジメトキシシリル]スチレンのIRスペクトルである。
実施例2で得られた4-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル]ジメトキシシリル]スチレンの
1
H-NMRスペクトルである。
実施例2で得られた4-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル]ジメトキシシリル]スチレンのIRスペクトルである。
実施例3で得られた1-[4-[(3-ジエチルアミノプロピル)ジメトキシシリル]]フェニル-1-フェニルエチレンの
1
H-NMRスペクトルである。
実施例3で得られた1-[4-[(3-ジエチルアミノプロピル)ジメトキシシリル]]フェニル-1-フェニルエチレンのIRスペクトルである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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