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公開番号
2025078888
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-21
出願番号
2022012061
出願日
2022-01-28
発明の名称
グルタミナーゼ阻害剤
出願人
国立大学法人富山大学
,
協和発酵バイオ株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C07K
5/00 20060101AFI20250514BHJP(有機化学)
要約
【課題】本発明は、がん、炎症性疾患、神経系疾患、老化および肥満の予防、改善又は治療に有効なグルタミナーゼ阻害剤の提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、ペプチド、L-カルニチン、N
2
-(1-オキソプロピル)-L-グルタミン、N
2
-(1-オキソブチル)-L-グルタミン、シアル酸、ユーコミン酸、4-イミダゾール酢酸塩酸塩からなる群より選択される少なくとも1またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、グルタミナーゼ阻害剤に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ペプチド、L-カルニチン、N
2
-(1-オキソプロピル)-L-グルタミン、N
2
-(1-オキソブチル)-L-グルタミン、シアル酸、ユーコミン酸、4-イミダゾール酢酸塩酸塩からなる群より選択される少なくとも1またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、グルタミナーゼ阻害剤。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記ペプチドがオリゴペプチドである、請求項1に記載のグルタミナーゼ阻害剤。
【請求項3】
前記ペプチドがトリペプチドまたはジペプチドである、請求項1または2に記載のグルタミナーゼ阻害剤。
【請求項4】
前記ペプチドがグルタミン酸およびシステインを含むペプチドである、請求項1~3のいずれか1項に記載のグルタミナーゼ阻害剤。
【請求項5】
前記ペプチドがγ-グルタミルシステインを含むペプチドである、請求項1~4のいずれか1項に記載のグルタミナーゼ阻害剤。
【請求項6】
前記ペプチドがホモグルタチオン、N-アセチル酸化型グルタチオン、還元型グルタチオン、酸化型グルタチオンからなる群より選択される少なくとも1のペプチドである、請求項1~5のいずれか1項に記載のグルタミナーゼ阻害剤。
【請求項7】
前記グルタミナーゼが腎臓型グルタミナーゼおよび肝臓型グルタミナーゼの少なくとも一方である、請求項1~6のいずれか1項に記載のグルタミナーゼ阻害剤。
【請求項8】
前記グルタミナーゼが腎臓型グルタミナーゼである、請求項1~7のいずれか1項に記載のグルタミナーゼ阻害剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グルタミナーゼ阻害剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
グルタミナーゼ(グルタミナーゼI、L-グルタミナーゼ、グルタミンアミノヒドロラーゼ)は、グルタミンからグルタミン酸を生成させるアミド加水分解酵素である。グルタミナーゼには組織特異的アイソザイムが存在することが報告されている。
【0003】
哺乳類組織は、グルタミナーゼの2つの主なアイソザイムとして肝臓型グルタミナーゼ(LGA)と腎臓型グルタミナーゼ(KGA)を有する(非特許文献1)。非特許文献1には、LGAをコードする遺伝子の発現は肝臓、脳、膵臓、乳がん細胞などで見られ、増殖性の高い細胞で発現していることが示唆されている。また、KGAをコードする遺伝子の発現は肝臓を除くすべての組織で見られ、特に腎臓と脳で強く発現しており、分化した細胞や非増殖性の細胞で発現が増加することが示唆されている。
【0004】
グルタミナーゼ阻害剤はグルタミナーゼ活性を阻害する機能を有する化合物の総称である。グルタミンはがん細胞の重要なエネルギー源であり、グルタミナーゼはグルタミンの代謝で重要な役割を果たすことから、グルタミナーゼ阻害剤は主に抗がん剤としての開発が進められてきた(特許文献1)。
【0005】
近年ではグルタミナーゼ阻害剤は抗がん作用以外にも様々な機能を有することが明らかにされており、内臓脂肪及び皮下脂肪の増加抑制作用を有するグルタミナーゼ阻害剤(特許文献2)、炎症に由来する疾患の改善等の作用を有する抗炎症剤(特許文献3)、ミクログリアにおけるグルタミン酸の産生阻害作用を有する神経細胞の細胞死阻害剤(特許文献4)、老化細胞除去剤(特許文献5)など、様々な機能が報告されている。
【0006】
これまでに知られているグルタミナーゼ阻害剤としては、例えば、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン[(S)-2-アミノ-6-ジアゾ-5-オキソカプロン酸又はその塩(DON)]、CB-839、ビス-2-(5-フェニルアセトアミド-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)エチルスルフィド(BPTES)、エブセレン(Ebselen)、Compound 968、GlutaDON(登録商標)(PEG-PGA+DON)(New Medical Enzymes AG社製)、GlutaChemo(PEG-PGA+理想的候補)(New Medical Enzymes AG社製)などが挙げられる(特許文献2、3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-163290号公報
特開2020-28239号公報
特開2020-29412号公報
国際公開第2007/088712号
国際公開第2020/095971号
【非特許文献】
【0008】
Neurochem Int., 2009 Jul-Aug; 55(1-3):71-5. doi: 10.1016/j.neuint.2009.01.008. Epub 2009 Feb
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述したように、グルタミナーゼ阻害剤の開発がなされているが、がん、炎症性疾患、神経系疾患、老化および肥満に関する疾患および症状の予防、改善及び/又は治療のために、優れたグルタミナーゼ阻害活性を示すグルタミナーゼ阻害剤が求められている。
【0010】
したがって、本発明は、優れたグルタミナーゼ阻害活性を示すグルタミナーゼ阻害剤の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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