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公開番号2025061032
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2025001853,2021576097
出願日2025-01-06,2020-06-19
発明の名称肺癌の可能性を判定するための方法
出願人ナショナル ユニヴァーシティー オブ シンガポール
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 33/574 20060101AFI20250403BHJP(測定;試験)
要約【課題】本開示は、対象における肺癌の存在の可能性を判定する方法に向けられる。
【解決手段】方法は、対象由来の生物学的サンプルから単離された小胞集団から、カタラーゼ(CAT)、C-X-Cモチーフケモカイン受容体4(CXCR4)、スーパーオキシドジスムターゼ3(SOD3)、及びサーファクタントタンパク質B(SFTPB)からなる群から選択されるバイオマーカーのレベルを判定する工程であって、参照と比較したバイオマーカーのレベルの変化は、対象における肺癌の存在の可能性を示す工程、を含む。好ましい実施形態において、非小細胞肺癌(NSCLC)の存在は、健常対象と比較した、血漿由来エクソソームに基づく前記マーカーのレベルの増加に基づいて判定される。本開示は、これらのバイオマーカーに基づいて、肺癌に罹患した対象の肺癌進行又は抗癌療法に対する応答性を判定する工程に更に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象由来の生物学的サンプルから単離された小胞集団から、カタラーゼ(CAT)、C-X-Cモチーフケモカイン受容体4(CXCR4)、スーパーオキシドジスムターゼ3(SOD3)、及びサーファクタントタンパク質B(SFTPB)からなる群から選択されるバイオマーカーのレベルを判定する工程であって、参照と比較したバイオマーカーのレベルの変化は、対象における肺癌の存在の可能性を示す工程、を含む、対象における肺癌の存在の可能性を判定する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、バイオテクノロジーの分野に関する。特に、本開示は、対象における肺癌の存在の可能性を判定する方法、及び対象における肺癌を治療する方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
肺癌は、2018年には米国で約234,030件の新しい症例を有して、米国において診断された2番目に多いタイプの癌である。それは、男性及び女性の両方で、癌による死亡原因の第1位である。肺癌は、約70歳の平均年齢を有して、主に高齢の人々において診断される。
【0003】
現在の肺スクリーニング選択肢は、胸部x線、喀痰細胞診、及び胸部コンピューター断層撮影(CT)を含み、各々はそれらそれぞれの重み付き長所及び制約を有する。これらの手法の中で、喀痰細胞診は非侵襲的方法であるが、非常に乏しい検出率を有する。胸部x線に関しては、それも肺癌の早期検出に対して低い感度及び特異度を示す。低線量CTは高い感度を有するにもかかわらず、それは極めて乏しい特異度を有することが実証されており、約96%の偽陽性率をもたらす。低線量CTによって検出された患者の大多数は、侵襲的生検により偽陽性肺癌と実証されている。それ故、これら費用のかかる侵襲的ツールの臨床的有用性は、一部には高い発生率の良性結節に起因して、死亡率を改善する早期肺癌検出及び介入の促進において依然として議論の余地がある且つ不満足な状態のままであり、解釈を極めて厳しくしている。
【0004】
従って、上述の困難の1つ又は複数を克服する又は改良することが一般的に望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
対象由来の生物学的サンプルから単離された小胞集団から、カタラーゼ(CAT)、C-X-Cモチーフケモカイン受容体4(CXCR4)、スーパーオキシドジスムターゼ3(SOD3)、及びサーファクタントタンパク質B(SFTPB)からなる群から選択されるバイオマーカーのレベルを判定する工程であって、参照と比較したバイオマーカーのレベルの変化は、対象における肺癌の存在の可能性を示す工程、を含む、対象における肺癌の存在の可能性を判定する方法が本明細書において開示される。
【0006】
対象由来の生物学的サンプルから単離された小胞集団から、CAT、CXCR4、SOD3、及びSFTPBからなる群から選択されるバイオマーカーのレベルを判定する工程であって、参照と比較したバイオマーカーのレベルの変化は、対象における早期ステージ及び末期ステージの肺癌の存在を区別する工程、を含む、対象における肺癌の進行を判定する方法も本明細書において開示される。
【0007】
(a)対象由来の生物学的サンプルから単離された小胞集団における、CAT、CXCR4、SOD3、及びSFTPBからなる群から選択されるバイオマーカーのレベルを判定する工程であって、参照と比較したバイオマーカーのレベルの変化は、対象における肺癌の存在を示す工程、並びに(b)対象に抗癌療法を投与する工程、を含む、対象における肺癌を検出する及び治療する方法も本明細書において開示される。
【0008】
対象由来の生物学的サンプルから単離された小胞集団における、CAT、CXCR4、SOD3、及びSFTPBからなる群から選択されるバイオマーカーのレベルを判定する工程であって、(a)参照と比較したバイオマーカーのレベルの増加又は変化がないことは、対象が抗癌療法に非応答性であることを示し、(b)参照と比較したバイオマーカーのレベルの減少は、対象が抗癌療法に応答性であることを示す工程、を含む、肺癌に罹患した対象の抗癌療法に対する応答性をモニターする方法も本明細書において開示される。
【0009】
本発明の実施形態は、添付の図面を参照して、単なる非限定的な例として以下に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
エクソソームバイオマーカー発見ワークフローの図である。
超遠心分離(UC)及びtotal exosome isolation kit(Invitrogen社)により単離されたヒト血漿(200μl)由来のエクソソームの特徴付けの図である。(A)プールされた健常ドナー(n=33)から富化された血漿エクソソームについてのそれぞれの電子顕微鏡写真、低倍率(80,000×、スケールバー=500nm)。挿入は、顕微鏡写真の拡大部を示している(200,000×、スケールバー=200nm)。(B)プールされた健常ドナー由来のそれぞれのエクソソーム富化調製物についての、NTAによる濃度(粒子/ml)及びサイズ分布(nm)プロファイル。(C)4種の陽性(+)エクソソームマーカー及び2種の陰性(-)エクソソームマーカーに対する、プールされた血漿エクソソーム及びプールされたエクソソーム枯渇血漿についてのそれぞれの免疫ブロット解析。トランスフェリン(TF)は、ローディング対照として働いた。健常、n=33;NSCLC早期、n=13;NSCLC末期、n=60。
定量的MSデータ品質の査定の図である。(A)3つのTMT技術的複製において定量化された重複タンパク質のベン図。
定量的MSデータ品質の査定の図である。(B)定量的データセット間の相関査定。三つ組の間の各タンパク質に対する測定された比のlog2散布図。
図4。血漿エクソソームの免疫ブロット検証のグラフである。箱ひげ図で示される、早期ステージNSCLC(n=14);末期ステージNSCLC(n=14);及び健常個体(n=14)における、6種の候補エクソソームバイオマーカーの正規化された平均デンシトメトリー値(log2)。線は中央値を表し、箱は25~75パーセンタイルを表し、ひげは最大及び最小域を表し、点は個々の値を表す。対照及びNSCLC表現型の間の一元配置ANOVA比較。デンシトメトリー値は、トランスフェリン(ローディング対照)に対して正規化されている。略語:
**
、p<0.01;
***
、p<0.001;
****
、p<0.0001。
図4の続き。
図4の続き。
受信者動作特性曲線(ROC)である。(A)NSCLC表現型と健常対象とを見分けるためのエクソソームタンパク質候補及び臨床的に使用中のマーカーについてのROC解析。(健常、n=167;早期NSCLC、n=64;全NSCLC、n=357)。
受信者動作特性曲線(ROC)である。(B)癌表現型と健常対象とを見分けるためのエクソソームタンパク質候補及び臨床的に使用中のマーカーについてのROC解析。(健常、n=167;乳房、n=113;結腸直腸、n=144;鼻咽頭、n=101)。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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