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公開番号2025059930
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170339
出願日2023-09-29
発明の名称検体分析装置及び洗浄方法
出願人富士レビオ株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G01N 35/10 20060101AFI20250403BHJP(測定;試験)
要約【課題】検体分析装置において、B/F分離度を向上させると共にキャリーオーバーを低減させる。
【解決手段】並列洗浄サブシステム74は、洗浄ノズルセット75、洗浄ノズルセット75を搬送する搬送機構、及び、ノズル洗浄設備103を有する。洗浄ノズルセット75は、B/F洗浄を交互に実行する2つの洗浄ノズル76,78により構成される。最初の並列洗浄工程において、洗浄ノズル76によるB/F洗浄と洗浄ノズル78に対するノズル洗浄とが同時に実行される。次の並列洗浄工程において、洗浄ノズル76に対するノズル洗浄と洗浄ノズル78によるB/F洗浄とが同時に実行される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
検体容器列を保持し、B/F洗浄位置が定められた可動テーブルと、
前記B/F洗浄位置において順番に使用されるn個(但しnは2以上の整数)の洗浄ノズルからなる洗浄ノズルセットと、
前記洗浄ノズルセットを洗浄するためのノズル洗浄設備と、
1番目の並列洗浄工程からn番目の並列洗浄工程までのn個の並列洗浄工程からなる並列洗浄過程が繰り返し実行されるように、前記洗浄ノズルセットの動作を制御する制御部と、
を含み、
i番目(但し、i=1,・・・,n)の並列洗浄工程では、前記B/F洗浄位置でi番目の洗浄ノズルによるB/F洗浄が実行され、且つ、前記ノズル洗浄設備が用いられて前記i番目の洗浄ノズル以外の少なくとも1つの他の洗浄ノズルに対するノズル洗浄が実行される、
ことを特徴とする検体分析装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1記載の検体分析装置において、
当該検体分析装置は、基本的な時間単位であるサイクルタイムに従って動作し、
前記n個の並列洗浄工程は、n個のサイクルタイムに相当する、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項3】
請求項1記載の検体分析装置において、
前記B/F洗浄では、複数のノズル動作を含むB/F洗浄シーケンスが実行され、
前記ノズル洗浄では、複数のノズル動作を含むノズル洗浄シーケンスが実行され、
前記B/F洗浄シーケンスと前記ノズル洗浄シーケンスが同期している、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項4】
請求項3記載の検体分析装置において、
前記B/F洗浄シーケンスに含まれる複数の吸引動作と前記ノズル洗浄シーケンスに含まれる複数の吸引動作が時間軸上において揃っている、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項5】
請求項3記載の検体分析装置において、
前記B/F洗浄シーケンスに含まれる複数の吸引動作と前記ノズル洗浄シーケンスに含まれる複数の吸引動作が時間軸上においてずれている、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項6】
請求項1記載の検体分析装置において、
前記n個の洗浄ノズルに対してn個の吸引用チューブを介して接続されたマニホールドと、
前記マニホールドに接続された吸引ポンプと、
を含むことを特徴とする検体分析装置。
【請求項7】
請求項6記載の検体分析装置において、
前記n個の吸引チューブの途中には前記制御部によって制御されるn個の弁が設けられている、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項8】
請求項1記載の検体分析装置において、
前記洗浄ノズルセットを構成する前記n個の洗浄ノズルの配列を維持しつつ前記洗浄ノズルセットそれ全体を水平方向及び垂直方向に搬送する搬送機構を含む、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項9】
請求項8記載の検体分析装置において、
前記n個の洗浄ノズルは、垂直軸である旋回軸の周りに配置されており、
前記搬送機構は、前記旋回軸の周りで前記洗浄ノズルセットを旋回させる旋回機構を含み、
前記ノズル洗浄設備は、前記i番目の洗浄ノズル以外のn-1個の他の洗浄ノズルを洗浄するための複数のノズル洗浄槽を含む、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項10】
請求項8記載の検体分析装置において、
前記n個の洗浄ノズルは、上方から見て前記検体容器列を横切るスライド方向に沿って配置されており、
前記搬送機構は、前記スライド方向に前記洗浄ノズルセットを運動させるスライド機構を含み、
前記ノズル洗浄設備は、前記i番目の洗浄ノズル以外のn-1個の他の洗浄ノズルを洗浄するための複数のノズル洗浄槽であって、前記検体容器列の一方側に設けられた少なくとも1つのノズル洗浄槽と前記検体容器列の他方側に設けられた少なくとも1つのノズル洗浄槽とを含む複数のノズル洗浄槽を有する、
ことを特徴とする検体分析装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は検体分析装置及び洗浄方法に関し、特に、B/F分離のための技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
検体分析装置は、被検者から採取された血液、尿等の検体を分析する装置である。検体分析装置として、免疫測定装置が知られている。免疫測定装置は、免疫反応(抗原抗体反応)を利用して検体中の目的物質を測定する装置である。免疫測定装置においては、免疫反応後においてB/F分離のための洗浄(以下、B/F洗浄という。)が行われる。
【0003】
より詳しくは、B/F分離は、免疫反応後において、固相に結合した物質(Bound)と、固相に結合しなかった物質(Free)と、を分離する処理である。それらの分離の程度はB/F分離度とも言い得る。B/F分離度が高まるように、B/F洗浄を実行する必要がある。
【0004】
一般に、上記の固相として磁性粒子が用いられる。各磁性粒子の表面に抗体(又は抗原)が固定されており、その抗体(又は抗原)に対して、検体中の抗原(又は抗体)が結合する。これにより免疫複合体が構成される。B/F洗浄に際しては、磁力により磁性粒子(つまり免疫複合体)が反応容器内に捕獲されている状態で、反応容器内へ洗浄液が注入された上で反応容器内から洗浄液が吸引され、これにより未反応の物質が反応容器外に取り出される。つまり未反応の物質だけが洗い流される。
【0005】
免疫測定装置において、B/F洗浄を実行するのが洗浄ノズルを備えたB/F洗浄システムである。典型的な洗浄ノズルは、吐出ノズル及び吸引ノズルにより構成される。B/F洗浄システムは、使用後の洗浄ノズルを洗浄するノズル洗浄設備を有する。
【0006】
免疫測定装置は、基本的な時間単位であるサイクルタイムに従って動作する。典型的な免疫測定装置では、1つのサイクルタイム内に、B/F洗浄工程とそれに続く(又はそれに先行する)ノズル洗浄工程が設定される。B/F洗浄工程が実行されている期間においてノズル洗浄設備は機能していない。ノズル洗浄工程が実行されている期間においてB/F洗浄は行えない。
【0007】
特許文献1には、B/F洗浄ユニット及びノズル洗浄設備が開示されている。B/F洗浄ユニットは、可動アームに設けられた1つの洗浄ノズルを有する。ノズル洗浄設備は、使用済みの洗浄ノズルを洗浄するための設備である。特許文献1には、B/F洗浄とノズル洗浄とを同時に実行するための構成は開示されていない。
【0008】
なお、特許文献2には、第1ノズルによる容器洗浄と第2ノズルの洗浄を同時に行うこと、及び、第2ノズルによる容器洗浄と第1ノズルの洗浄を同時に行うこと、が記載されている。第1ノズルによる容器洗浄では、検体容器への洗浄液の吐出及び検体容器からの洗浄液の吸引が行われる。第2ノズルによる容器洗浄では、検体容器内の残液(反応液、洗浄液)の吸引が行われる。すなわち、第1ノズルによる容器洗浄及び第2ノズルによる容器洗浄を経て(つまり2段階の容器洗浄を経て)、1回の容器洗浄工程が完結する。特許文献2には、B/F洗浄のための構成、特に、B/F洗浄を順次実行する複数の洗浄ノズルからなる洗浄ノズルセットは開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2015-215277号公報
特開2010-175414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
検体分析装置において、分析結果の信頼性を高めるためには、B/F分離度(B/F洗浄品質とも言い得る)を向上させる必要があり、また、B/F洗浄用の洗浄ノズルを媒介としたコンタミネーション(以下、キャリーオーバーという。)を低減する必要がある。しかし、1つのサイクルタイム内においてB/F洗浄工程及びノズル洗浄工程を順次実行する場合、各工程に割り当てられる時間(具体的にはB/F洗浄時間及びノズル洗浄時間)がどうしても短くなってしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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