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公開番号2025059766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170062
出願日2023-09-29
発明の名称波形表示装置および波形表示方法
出願人共立電気計器株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01R 13/20 20060101AFI20250403BHJP(測定;試験)
要約【課題】信号波形におけるカーソル表示を所望の位置に容易に迅速に位置させ得る波形表示装置および波形表示方法を提供する。
【解決手段】波形表示装置は、信号波形およびカーソル表示の少なくとも一方を他方に対して相対的にスクロールさせるスクロール移動量を、特定の基準となる第1抵抗値が設定された第1スライド可変抵抗器31aの抵抗値に基づいてスクロールするスクロール表示処理と、信号波形の表示倍率を、特定の基準となる第2抵抗値が設定された第2スライド可変抵抗器32aの抵抗値に基づいて時間軸方向に拡大または縮小して波形表示画面に表示する表示倍率変更処理とを実行する。第1抵抗値と第1スライド可変抵抗器31aの抵抗値との差により、スクロールの移動量と移動方向とを設定し、第2抵抗値と第2スライド可変抵抗器32aの抵抗値との差により、信号波形の表示倍率を設定し、拡大または縮小して波形表示画面に信号波形を表示させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
波形データに基づく信号波形を波形表示画面に表示させ、かつ前記信号波形における任意の一点を指定するためのカーソル表示を前記信号波形に重ねて前記波形表示画面に表示させると共に、前記信号波形および前記カーソル表示の少なくとも一方を他方に対して相対的にスクロールさせるスクロール移動量を、特定の基準となる第1抵抗値が設定された第1スライド可変抵抗器の抵抗値に基づいて設定してスクロールするスクロール表示処理と、前記信号波形の表示倍率を、特定の基準となる第2抵抗値が設定された第2スライド可変抵抗器の抵抗値に基づいて設定して時間軸方向に拡大または縮小して前記波形表示画面に表示する表示倍率変更処理と、を実行する処理部を備えた波形表示装置であって、
前記処理部は、前記信号波形と前記カーソル表示とを共に前記波形表示画面に表示させている状態において前記第1スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第1抵抗値と前記第1スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記信号波形および前記カーソル表示の少なくとも一方を他方に対して相対的にスクロールする移動量と移動方向とを設定し、前記第2スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第2抵抗値と前記第2スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記信号波形の前記表示倍率を設定し、拡大または縮小して前記波形表示画面に前記信号波形を表示させる波形表示装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記表示倍率変更処理は、前記第2スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第2抵抗値と前記第2スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記カーソル表示の表示位置に対応付けられた時間軸を基準として、前記信号波形の前記表示倍率を設定し、拡大または縮小して前記波形表示画面に前記信号波形を表示させる請求項1記載の波形表示装置。
【請求項3】
前記スクロール表示処理と前記表示倍率変更処理とに応じて切り替え可能であり、特定の基準となる第3抵抗値が設定された第3スライド可変抵抗器の抵抗値に基づいて、前記スクロール移動量を設定してスクロールする前記スクロール表示処理、または、前記信号波形の前記表示倍率を設定して時間軸方向に拡大または縮小して前記波形表示画面に表示する前記表示倍率変更処理を実行する前記処理部を備え、
前記処理部は、前記信号波形と前記カーソル表示とを共に前記波形表示画面に表示させている状態において前記スクロール表示処理または前記表示倍率変更処理に切り替えて前記第3スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第3抵抗値と前記第3スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記スクロール表示処理または前記表示倍率変更処理を行い、前記波形表示画面に前記信号波形を表示させる請求項1または2記載の波形表示装置。
【請求項4】
前記第1スライド可変抵抗器の摺動子、前記第2スライド可変抵抗器の摺動子および/または前記第3スライド可変抵抗器の摺動子は、前記波形表示装置の内部回路から絶縁されている請求項3に記載の波形表示装置。
【請求項5】
前記第1スライド可変抵抗器、前記第2スライド可変抵抗器または/および前記第3スライド可変抵抗器が、自己復帰可能である請求項3記載の波形表示装置。
【請求項6】
波形データに基づく信号波形を波形表示画面に表示させ、かつ前記信号波形における任意の一点を指定するためのカーソル表示を前記信号波形に重ねて前記波形表示画面に表示させると共に、前記信号波形および前記カーソル表示の少なくとも一方を他方に対して相対的にスクロールさせるスクロール移動量を、特定の基準となる第1抵抗値が設定された第1スライド可変抵抗器の抵抗値に基づいて設定してスクロールするスクロール表示処理と、前記信号波形の表示倍率を、特定の基準となる第2抵抗値が設定された第2スライド可変抵抗器の抵抗値に基づいて設定して時間軸方向に拡大または縮小して前記波形表示画面に表示する表示倍率変更処理と、を実行する波形表示方法であって、
前記信号波形と前記カーソル表示とを共に前記波形表示画面に表示させている状態において前記第1スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第1抵抗値と前記第1スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記信号波形および前記カーソル表示の少なくとも一方を他方に対して相対的にスクロールする移動量と移動方向とを設定し、前記第2スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第2抵抗値と前記第2スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記信号波形の前記表示倍率を設定し、拡大または縮小して前記波形表示画面に前記信号波形を表示させる波形表示方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、波形表示画面に信号波形を表示させる波形表示装置および波形表示方法に関するものである。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、測定データを波形として表示させるものとして、下記特許文献1に記載された波形表示装置および波形表示方法がある(以下、特許文献1に記載された技術を「文献公知1発明」と記す。)。
この波形表示装置は、測定部、操作部、表示部、制御部および記憶部を備え、測定部で測定した測定データを記憶部に記憶すると共に、制御部によりその測定データを表示用データとして生成後、その表示用データの信号波形とカーソルとを共に表示部の波形表示画面に表示している状態において、操作部でスイッチ操作が行われたとき、制御部により拡大波形表示画面を信号波形の一部に重ねて表示すると共に、その信号波形と拡大波形表示画面の拡大信号波形とが、表示しているカーソルの表示位置において重なるように表示し、この状態を維持しつつ信号波形および拡大波形表示画面内の拡大信号波形またはカーソル表示の少なくとも一方を他方に対してスクロールして所望の位置に移動させ、信号波形を表示可能にする構成が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-10036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、文献公知1発明には、以下の課題が存在する。
従来の波形表示装置および波形表示方法では、比較的低い表示倍率の信号波形(以下、比較的低い表示倍率の信号波形を「信号波形A」と記す。)をカーソル表示と共に波形表示画面に表示させている状態において予め規定されたスイッチ操作が行われたときに、カーソル表示によって指定された一点と信号波形Aの一部に表示した拡大波形表示画面の信号波形(以下、拡大波形表示画面の信号波形を、「拡大信号波形B」と記す。)の一点とが、表示位置において重なって表示される構成が採用されている。この場合、波形表示画面内に表示されている信号波形Aを参照しつつ、カーソル表示を所望の位置に近づけるスクロール操作を行い、続いて、拡大波形表示画面内に表示される拡大信号波形Bを参照しつつ、カーソル表示を所望の位置に位置させるスクロール操作が一般的に行われる。
【0005】
しかしながら、例えば、信号波形Aと拡大信号波形Bとを表示させている状態において、拡大信号波形Bの拡大波形表示範囲が適切でないことがある。かかる場合には、拡大波形表示倍率または拡大波形を表示する時間軸の範囲を、別途設定画面などを介して設定し直し、適切な拡大信号波形Bを表示させてスクロール操作を行い、カーソル表示を所望の位置に移動させるといった作業が必要となる。
【0006】
一方、特異な波形の部位を視覚的に特定するのを容易とするために、部分拡大表示させる信号波形Aの時間軸を指定し、高い表示倍率で拡大波形表示画面に拡大信号波形Bを表示させたときには、拡大波形表示画面に表示できる拡大信号波形Bの時間軸の範囲が狭くなることに起因して、特異な波形の部位が拡大波形表示画面中に表示されない場合がある。この際には、スクロール操作によって、特異な波形部位の近傍に予めカーソル表示を移動させ、部分拡大表示させるように操作し直すが、そもそも信号波形Aを表示している状態で特異な波形の部位を目視で特定できない場合は、特異な波形の部位を目視で特定できる状態になるまで信号波形Aを拡大しておく必要がある。
【0007】
このように、文献公知1発明では、信号波形において拡大して表示させるべき部位を指定する際に、所望の位置にカーソル表示を位置させるスクロール操作を繰り返して行う必要が発生するため、操作が煩雑になり、これを改善するのが好ましい。
【0008】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、信号波形におけるカーソル表示を、所望の位置に容易に迅速に位置させ得る波形表示装置および波形表示方法を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成すべく、本発明に係る波形表示装置は、波形データに基づく信号波形を波形表示画面に表示させ、かつ前記信号波形における任意の一点を指定するためのカーソル表示を前記信号波形に重ねて前記波形表示画面に表示させると共に、前記信号波形および前記カーソル表示の少なくとも一方を他方に対して相対的にスクロールさせるスクロール移動量を、特定の基準となる第1抵抗値が設定された第1スライド可変抵抗器の抵抗値に基づいて設定してスクロールするスクロール表示処理と、前記信号波形の表示倍率を、特定の基準となる第2抵抗値が設定された第2スライド可変抵抗器の抵抗値に基づいて設定して時間軸方向に拡大または縮小して前記波形表示画面に表示する表示倍率変更処理と、を実行する処理部を備えた波形表示装置であって、前記処理部は、前記信号波形と前記カーソル表示とを共に前記波形表示画面に表示させている状態において前記第1スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第1抵抗値と前記第1スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記信号波形および前記カーソル表示の少なくとも一方を他方に対して相対的にスクロールする移動量と移動方向とを設定し、前記第2スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第2抵抗値と前記第2スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記信号波形の前記表示倍率を設定し、拡大または縮小して前記波形表示画面に前記信号波形を表示させる。
また、本発明に係る波形表示装置では、前記表示倍率変更処理は、前記第2スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第2抵抗値と前記第2スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記カーソル表示の表示位置に対応付けられた時間軸を基準として、前記信号波形の前記表示倍率を設定し、拡大または縮小して前記波形表示画面に前記信号波形を表示させる。
さらに、本発明に係る波形表示装置は、前記スクロール表示処理と前記表示倍率変更処理とに応じて切り替え可能であり、特定の基準となる第3抵抗値が設定された第3スライド可変抵抗器の抵抗値に基づいて、前記スクロール移動量を設定してスクロールする前記スクロール表示処理、または、前記信号波形の前記表示倍率を設定して時間軸方向に拡大または縮小して前記波形表示画面に表示する前記表示倍率変更処理を実行する前記処理部を備え、前記処理部は、前記信号波形と前記カーソル表示とを共に前記波形表示画面に表示させている状態において前記スクロール表示処理または前記表示倍率変更処理に切り替えて前記第3スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第3抵抗値と前記第3スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記スクロール表示処理または前記表示倍率変更処理を行い、前記波形表示画面に前記信号波形を表示させる。
また、本発明に係る波形表示装置は、前記第1スライド可変抵抗器の摺動子、前記第2スライド可変抵抗器の摺動子および/または前記第3スライド可変抵抗器の摺動子は、前記波形表示装置の内部回路から絶縁されている。
さらに、本発明に係る波形表示装置は、前記第1スライド可変抵抗器、前記第2スライド可変抵抗器または/および前記第3スライド可変抵抗器が、自己復帰可能である。
さらに、本発明に係る波形表示方法は、波形データに基づく信号波形を波形表示画面に表示させ、かつ前記信号波形における任意の一点を指定するためのカーソル表示を前記信号波形に重ねて前記波形表示画面に表示させると共に、前記信号波形および前記カーソル表示の少なくとも一方を他方に対して相対的にスクロールさせるスクロール移動量を、特定の基準となる第1抵抗値が設定された第1スライド可変抵抗器の抵抗値に基づいて設定してスクロールするスクロール表示処理と、前記信号波形の表示倍率を、特定の基準となる第2抵抗値が設定された第2スライド可変抵抗器の抵抗値に基づいて設定して時間軸方向に拡大または縮小して前記波形表示画面に表示する表示倍率変更処理と、を実行する波形表示方法であって、前記信号波形と前記カーソル表示とを共に前記波形表示画面に表示させている状態において前記第1スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第1抵抗値と前記第1スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記信号波形および前記カーソル表示の少なくとも一方を他方に対して相対的にスクロールする移動量と移動方向とを設定し、前記第2スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、前記第2抵抗値と前記第2スライド可変抵抗器の抵抗値との差により前記信号波形の前記表示倍率を設定し、拡大または縮小して前記波形表示画面に前記信号波形を表示させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る波形表示装置、および波形表示方法では、信号波形とカーソルとを共に前記波形表示画面に表示させている状態において第1スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、特定の基準となる第1抵抗値と第1スライド可変抵抗器の抵抗値との差により信号波形およびカーソル表示の少なくとも一方を他方に対して相対的にスクロールさせるスクロール処理を実行させ、一方で、第2スライド可変抵抗器の操作が行われたときに、特定の基準となる第2抵抗値と第2スライド可変抵抗器の抵抗値との差により信号波形の表示倍率を変更させる表示倍率変更処理を実行させ、波形表示画面に信号波形とカーソルとを表示する。
(【0011】以降は省略されています)

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