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公開番号2025059548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169693
出願日2023-09-29
発明の名称光ファイバリボンの検査方法および検査装置
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類G01M 11/00 20060101AFI20250403BHJP(測定;試験)
要約【課題】光ファイバ心線の配列を精度よく特定できる光ファイバリボンの検査方法および検査装置を提供する。
【解決手段】複数の着色された光ファバ心線が並列に配列された状態で、連結樹脂により前記光ファイバ心線が長手方向に間欠的に連結された、光ファイバリボンの検査方法であって、前記光ファイバリボンを長手方向に走行させながら、前記光ファイバリボンの表面に光源から光を照射し、前記光源により出射されて前記光ファイバリボンの表面から反射された反射光に基づく二次元のカラー画像を撮像装置により取得する工程と、前記カラー画像に基づき前記光ファイバ心線の色および位置を特定する工程と、を含む光ファイバリボンの検査方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数の着色された光ファバ心線が並列に配列された状態で、連結樹脂により前記光ファイバ心線が長手方向に間欠的に連結された、光ファイバリボンの検査方法であって、
前記光ファイバリボンを長手方向に走行させながら、前記光ファイバリボンの表面に光源から光を照射し、前記光源により出射されて前記光ファイバリボンの表面から反射された反射光に基づく二次元のカラー画像を撮像装置により取得する工程と、
前記カラー画像に基づき前記光ファイバ心線の色および位置を特定する工程と、
を含む、光ファイバリボンの検査方法。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
特定された前記光ファイバ心線の色および位置に基づいて、前記光ファイバ心線の配列が正常であるかを判定する工程を含む、請求項１に記載の光ファイバリボンの検査方法。
【請求項３】
前記撮像装置の撮像周期Ｔ［ｍｓ］、前記撮像装置の撮像範囲の前記長手方向の長さＬ［ｍｍ］、および前記光ファイバリボンの走行速度Ｖ［ｍ／分］が、Ｔ＜Ｌ／（Ｖ／６０）の関係式を満足するように、前記撮像周期Ｔが設定される、請求項１または請求項２に記載の光ファイバリボンの検査方法。
【請求項４】
前記撮像周期Ｔの前後で撮像される撮像範囲の前記長手方向における重なり幅α［ｍｍ］を定数としたときに、Ｔ＝（Ｌ－α）／（Ｖ／６０）の関係式を満足するように、前記光ファイバリボンの走行速度Ｖに合わせて前記撮像周期Ｔを変化させる、請求項３に記載の光ファイバリボンの検査方法。
【請求項５】
前記撮像装置は、
前記光源から出射されて前記光ファイバリボンの表面に入射する入射光と前記光ファイバリボンの表面とのなす第一角度と、前記光ファイバリボンの表面で反射して前記撮像装置に入射する反射光と前記光ファイバリボンの表面とのなす第二角度とが異なるように配置されている、請求項１または請求項２に記載の光ファイバリボンの検査方法。
【請求項６】
前記第一角度は、２５°以上３５°以下であり、
前記第二角度は、８５°以上９５°以下である、請求項５に記載の光ファイバリボンの検査方法。
【請求項７】
前記画像に基づき前記光ファイバ心線の色および位置を特定する工程は、
前記画像において各光ファイバ心線が写り込んだ領域を特定する工程と、
特定された各領域の色を特定する工程と、
を含む、
請求項１または請求項２に記載の光ファイバリボンの検査方法。
【請求項８】
前記光ファイバリボンは、２本の光ファイバ心線と、前記２本の光ファイバ心線の周囲を長手方向にわたって連続して被覆する被覆樹脂と、を有するサブリボンを複数有し、前記サブリボンが並列に配置された状態で、隣り合う前記サブリボン同士が前記連結樹脂で前記長手方向に間欠的に連結されている、請求項１または請求項２に記載の光ファイバリボンの検査方法。
【請求項９】
複数の着色された光ファバ心線が並列に配列された状態で、連結樹脂により前記光ファイバ心線が長手方向に間欠的に連結された、光ファイバリボンの検査装置であって、
長手方向に走行する前記光ファイバリボンの表面に光を照射する光源と、
前記光源により出射されて前記光ファイバリボンの表面から反射された反射光に基づく二次元のカラー画像を取得する撮像装置と、
前記カラー画像に基づき前記光ファイバ心線の色および位置を特定する制御装置と、
を有する、光ファイバリボンの検査装置。
【請求項１０】
前記制御装置は、特定された前記光ファイバ心線の色および位置に基づいて、前記光ファイバ心線の配列が正常であるかを判定する、請求項９に記載の光ファイバリボンの検査装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、光ファイバリボンの検査方法および検査装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、暗色（例えば、橙、赤、青、緑、黒等）の心線（信号線）と明色（例えば、白、黄等）の心線（グランド線）とで構成されたフラットケーブルの検査方法および検査装置を開示している。この検査装置では、ラインセンサは、フラットケーブルの面に対して垂直に配置され、照明装置は光をフラットケーブルの面に対して斜めに入射させるように配置されている。ラインセンサにより取得された画像の明るさを明部と暗部とに二値化し、明部または暗部の数を算出することにより、心線の配列の良否を検査している。
【０００３】
特許文献２は、カメラで光ファイバリボンの幅方向の１次元の画像を撮影し、それを蓄積して２次元画像を作成し、当該２次元画像から連結部を検査する間欠連結型の光ファイバリボンの検査方法を開示している。この検査方法では、光ファイバリボンはカメラと照明装置との間に配置されており、光ファイバリボン越しに照明光（漏洩光）を検出し、幅方向に沿った光量分布を測定している。また、段差部を有するガイドローラに光ファイバリボンを支持させて非連結部を分離させている。
【０００４】
特許文献３は、連結部間の非連結部の長さなどを測定する間欠連結型の光ファイバリボンの検査方法を開示している。この検査方法では、段差部を有するガイドローラに光ファイバリボンを支持させて非連結部を分離させ、カメラにより光ファイバリボンの画像を取得し、当該画像からエッジ間隔やエッジ本数等を測定している。
【０００５】
特許文献４は、フラットケーブルの透過画像をＣＣＤカメラで撮影して導体および絶縁被覆の状態をフラットケーブルの長手方向に亘って検査するフラットケーブルの検査方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２００１－４３７５９号公報
特開２０１７－１２５７８０号公報
特開２０１２－０４２３５４号公報
特開２００２－３０４９２２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
上記のような画像の明暗に基づいた検査方法を光ファイバリボンの検査に適用する場合、例えば明度の近い色に着色された光ファイバ心線同士が隣接して配置されていると、光ファイバ心線の入れ替わりや反転を検知することが難しい。また、漏洩光を用いた検査方法では、光ファイバ心線間の隙間の有無は検知できるが、光ファイバ心線の入れ替わりや反転は検知できない。
【０００８】
本開示は、光ファイバ心線の配列を精度よく特定できる光ファイバリボンの検査方法および検査装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本開示の光ファイバリボンの検査方法は、
複数の着色された光ファバ心線が並列に配列された状態で、連結樹脂により前記光ファイバ心線が長手方向に間欠的に連結された、光ファイバリボンの検査方法であって、
前記光ファイバリボンを長手方向に走行させながら、前記光ファイバリボンの表面に光源から光を照射し、前記光源により出射されて前記光ファイバリボンの表面から反射された反射光に基づく二次元のカラー画像を撮像装置により取得する工程と、
前記カラー画像に基づき前記光ファイバ心線の色および位置を特定する工程と、
を含む。
【発明の効果】
【００１０】
本開示によれば、光ファイバ心線の配列を精度よく特定できる光ファイバリボンの検査方法および検査装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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