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公開番号
2025056697
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2024038350
出願日
2024-03-12
発明の名称
安全装置
出願人
株式会社アワジテック
代理人
個人
,
個人
主分類
A61M
1/36 20060101AFI20250331BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】人工透析や経鼻胃管などにおいて、患者が穿刺針或いはチューブを無意識に外してしまうことを未然に防止する。
【解決手段】安全装置10は、端末装置30及びカメラ40を備える。カメラ40は、患者20を撮像して撮像画像データを端末装置30に送信する。端末装置30の制御装置31は、メモリ37に記憶されたサンプル画像に基づいて、撮像画像に映る穿刺針などのターゲットを特定する。制御装置31は、ターゲット画像がぼやけたり、ターゲット画像の一部が欠けたり、焦点距離が変化したりしたことを検知すると、患者がテーゲットに手を延ばしたと判断し、画像や音声などによって医師や看護師に対して警告を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
患者の腕或いは鼻を含む撮像領域を撮像して撮像画像データを出力するカメラと、
上記撮像画像データが入力される制御装置と、
上記制御装置と通信可能な報知装置と、を備え、
上記制御装置は、
上記撮像画像データが示す撮像画像に映る所定のターゲットを示すターゲット画像を特定するターゲット特定処理と、
所定の時間間隔で特定した異なる2つの上記ターゲット画像の変化に基づいて、当該ターゲットに異物が接近したか否かを判断する判断処理と、
上記判断処理において上記ターゲットに異物が接近したと判断したことに基づいて、上記報知装置に報知情報を出力する報知処理と、を実行する、安全装置。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
上記カメラは、オートフォーカス機能を有し、
所定の時間間隔で特定した異なる2つの上記ターゲット画像の変化とは、上記オートフォーカス機能による当該ターゲット画像の輪郭或いは模様の幅の変化であり、
上記判断処理は、
上記幅の変化が第1閾値以上であることに基づいて、上記ターゲットに異物が接近したと判断し、上記幅の変化が上記第1閾値未満であることに基づいて、上記ターゲットに異物が接近していないと判断する、請求項1に記載の安全装置。
【請求項3】
所定の時間間隔で特定した異なる2つの上記ターゲット画像の変化とは、当該2つのターゲット画像の一致率の変化であり、
上記判断処理は、
上記ターゲット特定処理において、上記一致率が第2閾値未満であることに基づいて、上記ターゲットに異物が接近したと判断し、上記一致率が上記第2閾値以上であることに基づいて、上記ターゲットに異物が接近していないと判断する、請求項1に記載の安全装置。
【請求項4】
上記カメラは、オートフォーカス機能を有し、上記撮像画像データとともに焦点距離を出力し、
所定の時間間隔で特定した異なる2つの上記ターゲット画像の変化とは、当該ターゲット画像に対応する2つの上記焦点距離の変化であり、
上記判断処理は、
上記焦点距離の変化が第3閾値以上であることに基づいて、上記ターゲットに異物が接近したと判断し、上記焦点距離の変化が上記第3閾値未満であることに基づいて、上記ターゲットに異物が接近していないと判断する処理である、請求項1に記載の安全装置。
【請求項5】
上記制御装置は、腕、鼻、テープ、穿刺針、チューブ、ガーゼ、或いはマーカのうちの少なくとも1つを示すサンプル画像データを記憶するメモリを備え、
上記ターゲットは、患者の腕、鼻、テープ、穿刺針、チューブ、ガーゼ、或いはマーカのうちの少なくとも1つであり、
上記ターゲット特定処理は、
上記撮像画像に映る物体を特定する第1処理と、
特定した上記物体と上記サンプル画像データが示すサンプル画像との一致率に基づいて、上記ターゲットを特定する第2処理と、を有する、請求項1から4のいずれかに記載の安全装置。
【請求項6】
上記制御装置は、腕或いは鼻を示す第1サンプル画像データと、テープ、穿刺針、チューブ、ガーゼ、或いはマーカのうちの少なくとも1つを示す第2サンプル画像データと、を記憶するメモリを備え、
上記ターゲットは、テープ、穿刺針、チューブ、ガーゼ、或いはマーカのうちの少なくとも1つであり、
上記ターゲット特定処理は、
上記撮像画像に映る物体を特定する第1処理と、
特定した上記物体と上記第1サンプル画像データが示す第1サンプル画像との一致率に基づいて、患者の腕或いは鼻を特定する第3処理と、
特定した患者の腕の上或いは鼻の下に位置する上記物体と上記第2サンプル画像データが示す第2サンプル画像との一致率に基づいて、上記ターゲットを特定する第2処理と、を有する、請求項1から4のいずれかに記載の安全装置。
【請求項7】
上記制御装置は、タッチパネルを更に備え、
上記ターゲット特定処理は、
上記カメラから入力した撮像画像データを取得し、当該撮像画像データに映る物体を特定し、特定した物体を示すアイコンが重ねられた撮像画像を上記タッチパネルに表示する表示処理と、
上記アイコンの指定を上記タッチパネルを通じて受け付ける指定受付処理と、
指定された上記アイコンが示す物体を上記ターゲットとして特定する処理と、を有する、請求項1から4のいずれかに記載の安全装置。
【請求項8】
上記カメラを固定する固定部、及び患者の腕或いは頭に装着される装着部を有するカメラ取付部材をさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の安全装置。
【請求項9】
患者の手或いは腕に貼り付けられるマーカと、
患者を撮像するカメラと、
上記カメラが出力した撮像画像データが入力される制御装置と、
上記制御装置と通信可能な報知装置と、を備え、
上記制御装置は、
上記撮像画像データが示す撮像画像に映る所定のターゲットの位置であるターゲット位置を特定するターゲット位置特定処理と、
上記撮像画像に映る上記マーカの位置であるマーカ位置を特定するマーカ位置特定処理と、
上記ターゲット位置と上記マーカ位置との間の離間距離が第4閾値未満となったか否かを判断する接近判断処理と、
上記離間距離が上記第4閾値未満となったと判断したことに基づいて、上記報知装置に報知情報を出力する報知処理と、を実行する、安全装置。
【請求項10】
2台の上記カメラが離間して配置され、
上記制御装置は、
各カメラがそれぞれ出力した2つの上記撮像画像のそれぞれについて、上記ターゲット位置特定処理及びマーカ位置特定処理を実行し、
上記接近判断処理において、2つの撮像画像データごとに上記離間距離をそれぞれ算出し、2つの当該離間距離がともに上記第4閾値未満となったと判断したことに基づいて、上記報知処理を実行する、請求項9に記載の安全装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、人工透析や経鼻胃管などにおいて使用される安全装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
人工透析や経鼻胃管などにおいて、典型的には患者が認知症を発症している場合に、患者が無意識に穿刺針や(栄養)チューブを外してしまうことがある。人工透析において穿刺針が抜かれると、血液が漏れて、患者にとって危険である。このような危険を回避するため、人工透析における安全装置としての水分センサが提案されている(たとえば特許文献1参照)。この水分センサは、穿刺針が患者の腕から外れた場合に腕を伝う血液を検知する。水分センサは、血液の検知によって穿刺針が腕から外れたと判断すると、ブザー音によって報知を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-167697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された安全装置(水分センサ)では、患者の腕を伝う血液を検知するから、穿刺針が患者の腕から外れる前に報知を行うことはできない。つまり、特許文献1に開示された安全装置では、患者が穿刺針を無意識に腕から外してしまうことは防止できない。このことは、経鼻胃管におけるチューブについても同様である。
【0005】
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、人工透析や経鼻胃管などにおいて、患者が穿刺針或いはチューブを外してしまうことを未然に防止する安全装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明に係る安全装置は、患者の腕或いは鼻を含む撮像領域を撮像して撮像画像データを出力するカメラと、上記撮像画像データが入力される制御装置と、上記制御装置と通信可能な報知装置と、を備える。上記制御装置は、上記撮像画像データが示す撮像画像に映る所定のターゲットを示すターゲット画像を特定するターゲット特定処理と、所定の時間間隔で特定した異なる2つの上記ターゲット画像の変化に基づいて、当該ターゲットに異物が接近したか否かを判断する判断処理と、上記判断処理において上記ターゲットに異物が接近したと判断したことに基づいて、上記報知装置に報知情報を出力する報知処理と、を実行する。
【0007】
カメラは、穿刺針が刺された患者の腕、或いは(栄養)チューブが挿入された患者の鼻を含む撮像領域を撮像し、撮像画像データを出力する。当該撮像画像データは、制御装置に入力される。制御装置は、入力された撮像画像データが示す撮像画像に映るターゲットの画像(ターゲット画像)を特定する。ターゲットは、例えば、穿刺針、チューブ、穿刺針或いはチューブが乗せられるガーゼ、穿刺針或いはチューブを止めるテープ、腕、鼻、マーカなどである。患者が腕に刺された穿刺針或いは鼻に繋がれたチューブに無意識に手を延ばすと、延ばした手によってターゲット画像が隠れ、或いはピントがずれてターゲット画像がぼやける。制御装置は、所定の時間間隔で特定した異なる2つのターゲット画像の変化に基づいて、ターゲットに異物(患者の手)が接近したか否かを判断する。つまり、制御装置は、患者が穿刺針或いはチューブに無意識に手を延ばしたか否かを判断する。制御装置は、患者が穿刺針或いはチューブに無意識に手を延ばして穿刺針或いはチューブを外そうとしていると判断すると、報知装置に報知情報を出力して報知を行う。したがって、本発明に係る安全装置は、患者が穿刺針或いはチューブを腕或いは鼻から外してしまうことを未然に防止することができる。なお、報知装置は、例えば、スピーカ、ディスプレイ、或いは医師(看護師)が所持する携帯通信端末などである。
【0008】
(2) 上記カメラは、オートフォーカス機能を有していてもよい。所定の時間間隔で特定した異なる2つの上記ターゲット画像の変化とは、上記オートフォーカス機能による当該ターゲット画像の輪郭或いは模様の幅の変化である。上記判断処理は、上記幅の変化が第1閾値以上であることに基づいて、上記ターゲットに異物が接近したと判断し、上記幅の変化が上記第1閾値未満であることに基づいて、上記ターゲットに異物が接近していないと判断する。
【0009】
患者が穿刺針或いはチューブに手を延ばし、当該手がカメラとターゲットとの間に侵入すると、当該カメラは、オートフォーカス機能によって当該手に焦点を合わせる。そうすると、穿刺針等のターゲットに対してピントが合わなくなり、ターゲット画像がぼやける。つまり、ターゲット画像の輪郭の幅或いは模様の幅が広くなる。制御装置は、ターゲット画像の輪郭の幅或いは模様の幅の変化が第1閾値以上である場合、患者が穿刺針或いはチューブに無意識に手を延ばして穿刺針或いはチューブを外そうとしていると判断する。
【0010】
(3) 所定の時間間隔で特定した異なる2つの上記ターゲット画像の変化とは、当該2つのターゲット画像の一致率の変化であってもよい。上記判断処理は、上記ターゲット特定処理において、上記一致率が第2閾値未満であることに基づいて、上記ターゲットに異物が接近したと判断し、上記一致率が上記第2閾値以上であることに基づいて、上記ターゲットに異物が接近していないと判断する。
(【0011】以降は省略されています)
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