TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025054959
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023164217
出願日2023-09-27
発明の名称電気自動車用防振ゴム組成物および電気自動車用防振ゴム部材
出願人住友理工株式会社
代理人個人
主分類C08L 7/00 20060101AFI20250401BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高剛性の(静的ばね定数の大きい)領域での低動倍率化を達成できる電気自動車用防振ゴム組成物および電気自動車用防振ゴム部材を提供する。
【解決手段】下記の(A)~(C)成分を含有する、電気自動車用防振ゴム組成物および電気自動車用防振ゴム部材とする。
(A)天然ゴム
(B)末端変性ブタジエンゴム
(C)1980℃に加熱したときに発生する水素量をカーボンブラック1gあたりに換算した値(Hc)が4500ppm以上である、表面活性カーボンブラック
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の(A)~(C)成分を含有する、電気自動車用防振ゴム組成物。
(A)天然ゴム
(B)末端変性ブタジエンゴム
(C)1980℃に加熱したときに発生する水素量をカーボンブラック1gあたりに換算した値(Hc)が4500ppm以上である、表面活性カーボンブラック
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記(C)は、前記(A)内よりも前記(B)内に多く含まれている、請求項1に記載の電気自動車用防振ゴム組成物。
【請求項3】
前記(B)に対する前記(A)の含有量の質量比が、2.0以上9.0以下である、請求項1または請求項2に記載の電気自動車用防振ゴム組成物。
【請求項4】
さらに、下記の(D)成分を含有する、請求項1または請求項2に記載の電気自動車用防振ゴム組成物。
(D)ヨウ素吸着量が20g/kg以下であるカーボンブラック
【請求項5】
前記(C)と前記(D)の合計量が、前記(A)と前記(B)の合計100質量部に対し、60質量部以上100質量部以下である、請求項4に記載の電気自動車用防振ゴム組成物。
【請求項6】
前記(C)に対する前記(D)の含有量の質量比が、0.5以上2.0以下である、請求項4に記載の電気自動車用防振ゴム組成物。
【請求項7】
静的ばね定数Ksが、700N/mm以上1000N/mm以下である、請求項1または請求項2に記載の電気自動車用防振ゴム組成物。
【請求項8】
前記(C)は、前記(A)内よりも前記(B)内に多く含まれており、
前記(B)に対する前記(A)の含有量の質量比が、2.0以上9.0以下であり、
さらに、(D)ヨウ素吸着量が20g/kg以下であるカーボンブラックを含有し、
前記(C)と前記(D)の合計量が、前記(A)と前記(B)の合計100質量部に対し、60質量部以上100質量部以下であり、
前記(C)に対する前記(D)の含有量の質量比が、0.5以上2.0以下であり、
静的ばね定数Ksが、700N/mm以上1000N/mm以下である、請求項1に記載の電気自動車用防振ゴム組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の電気自動車用防振ゴム組成物の加硫体で構成される、電気自動車用防振ゴム部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車用防振ゴム組成物および電気自動車用防振ゴム部材に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車には、振動や騒音の低減を目的として、防振ゴム組成物が用いられている。このような防振ゴム組成物には、その加硫体(防振ゴム部材)において、高剛性、高強度で、振動伝達の抑制が必要であることから、動倍率〔動的ばね定数(Kd100)/静的ばね定数(Ks)〕の値を小さくすること(低動倍率化)が要求される。電気自動車は、ガソリン車と比較して車両重量が重くなるため、防振ゴム部材の高耐久化がより求められる。そのため、高剛性の(静的ばね定数の大きい)領域での低動倍率化が重要となる。
【0003】
従来、この低動倍率化の対策としては、例えば、防振ゴム組成物において、補強剤としてカーボンブラックを用い、カーボンブラックの配合量や粒子径,ストラクチャー等の因子を制御することで対応している(例えば特許文献1)。また、特許文献2には、末端変性ブタジエンゴムと天然ゴムとを混練してなる防振ゴム組成物が開示されている。特許文献2によれば、末端変性ブタジエンゴムと天然ゴムを配合することにより、動倍率が小さく強度の大きい防振ゴムが得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7037986号公報
特開平08-269237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高剛性のためにカーボンブラックをゴムに添加すると、動倍率が悪くなる傾向にある。このため、末端変性ブタジエンゴムと天然ゴムを配合する場合においても、さらなる改良の余地がある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、高剛性の(静的ばね定数の大きい)領域での低動倍率化を達成できる電気自動車用防振ゴム組成物および電気自動車用防振ゴム部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため本発明に係る電気自動車用防振ゴム組成物は、下記の(A)~(C)成分を含有するものである。
(A)天然ゴム
(B)末端変性ブタジエンゴム
(C)1980℃に加熱したときに発生する水素量をカーボンブラック1gあたりに換算した値(Hc)が4500ppm以上である、表面活性カーボンブラック
【0008】
前記(C)は、前記(A)内よりも前記(B)内に多く含まれているとよい。前記(B)に対する前記(A)の含有量の質量比は、2.0以上9.0以下であるとよい。本発明に係る電気自動車用防振ゴム組成物は、さらに、(D)ヨウ素吸着量が20g/kg以下であるカーボンブラックを含有するとよい。前記(C)と前記(D)の合計量は、前記(A)と前記(B)の合計100質量部に対し、60質量部以上100質量部以下であるとよい。前記(C)に対する前記(D)の含有量の質量比は、0.5以上2.0以下であるとよい。そして、本発明に係る電気自動車用防振ゴム組成物の静的ばね定数Ksは、700N/mm以上1000N/mm以下であるとよい。
【0009】
そして、本発明に係る電気自動車用防振ゴム部材は、本発明に係る電気自動車用防振ゴム組成物の加硫体で構成されるものである。
【0010】
(1)本発明に係る電気自動車用防振ゴム組成物は、下記の(A)~(C)成分を含有するものである。
(A)天然ゴム
(B)末端変性ブタジエンゴム
(C)1980℃に加熱したときに発生する水素量をカーボンブラック1gあたりに換算した値(Hc)が4500ppm以上である、表面活性カーボンブラック
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許