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公開番号2025047263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023155665
出願日2023-09-21
発明の名称ガス発生器
出願人日本化薬株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B60R 21/26 20110101AFI20250326BHJP(車両一般)
要約【課題】軽量化を図りつつ、外力の印加時にハウジングとボルトとの接合部に破損が生じ難いガス発生器を提供する。
【解決手段】ガス発生器1は、円筒状部10を有するハウジングと、ボルト2と、接合部6とを備える。ボルト2は、棒状部3を有し、円筒状部10の外周面10aに接合される。接合部6は、外周面10aおよび棒状部3の軸方向端部4の少なくとも一方が溶融後に凝固されることで円筒状部10とボルト2とを接合する。棒状部3は、雄ネジ部3aを含む。円筒状部10の板厚は、1.3mm未満である。接合部6と外周面10aとの境界部の外縁の周長をLとし、雄ネジ部3aの有効断面積をAとし、ボルト2のボルト強度をS1とし、円筒状部10の板厚をtとし、円筒状部10の引張強度をS2とし、円筒状部10のせん断係数をGとした場合に、ガス発生器1は、L>(A×S1)/(t×S2×G)を充足する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
外部に向けてガスを噴出するガス発生器であって、
円筒状部を有するハウジングと、
棒状部を有し、前記円筒状部の湾曲した外周面に接合されたボルトと、
前記円筒状部の前記外周面、および、前記棒状部の前記円筒状部側の軸方向端部のうちの少なくとも一方が溶融された後に凝固されることにより、前記円筒状部および前記ボルトを相互に接合する接合部とを備え、
前記棒状部は、当該棒状部の周面に螺旋溝が設けられることで形成された雄ネジ部を含み、
前記円筒状部の板厚は、1.3mm未満であり、
前記接合部と前記円筒状部の前記外周面との境界部の外縁の周長をLとし、前記雄ネジ部の有効断面積をAとし、前記ボルトのボルト強度をS1とし、前記円筒状部の引張強度をS2とし、前記円筒状部の前記板厚をtとし、前記円筒状部のせん断係数をGとした場合に、下記式(1)を充足する、ガス発生器。
L>(A×S1)/(t×S2×G)・・・(1)
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記棒状部の軸方向に沿って見た場合に、前記円筒状部の軸方向と平行な方向における前記軸方向端部の外形寸法が、前記円筒状部の前記軸方向と直交する方向における前記軸方向端部の外形寸法よりも大きい、請求項1に記載のガス発生器。
【請求項3】
前記軸方向端部が、フランジ部によって構成されている、請求項2に記載のガス発生器。
【請求項4】
前記棒状部の前記軸方向に沿って見た場合に、前記フランジ部が、トラック形状を有している、請求項3に記載のガス発生器。
【請求項5】
前記円筒状部の前記板厚が、1.1mm未満である、請求項1に記載のガス発生器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等衝突時に乗員を保護する乗員保護装置に組み込まれるガス発生器に関し、特に、自動車等に装備されるエアバッグ装置に組み込まれるガス発生器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の乗員の保護の観点から、乗員保護装置であるエアバッグ装置が普及している。エアバッグ装置は、車両等衝突時に生じる衝撃から乗員を保護する目的で装備されるものであり、車両等衝突時に瞬時にエアバッグを膨張および展開させることにより、エアバッグがクッションとなって乗員の体を受け止めるものである。
【0003】
ガス発生器は、このエアバッグ装置に組み込まれ、車両等衝突時にコントロールユニットからの通電によって点火器を発火し、点火器において生じる火炎によってガス発生剤を燃焼させて多量のガスを瞬時に発生させ、これによりエアバッグを膨張および展開させる機器である。
【0004】
ガス発生器には、車両等に対する設置位置や出力等の仕様に基づき、種々の構成のものが存在しており、その一つに、シリンダ型ガス発生器と称されるものがある。シリンダ型ガス発生器は、その外形が長尺円柱状であり、サイドエアバッグ装置やカーテンエアバッグ装置、ニーエアバッグ装置、シートクッションエアバッグ装置等に好適に組み込まれる。
【0005】
シリンダ型ガス発生器のハウジングの外周面には、エアバッグ装置のリテーナ等に取付けるためのスタッドボルトが設けられる場合がある。特開2005-247289号(特許文献1)には、平面加工したガス発生器のハウジングの外周面にスタッドボルトを溶接して取付ける技術が開示されている。また、特開2005-313752号公報(特許文献2)には、湾曲面が形成された、頭付きボルトの頭部を、ガス発生器の湾曲した外周面に溶接して取付ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-247289号公報
特開2005-313752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、ガス発生器の安全な動作を実現するためには、何らかの意図しない外力がガス発生器またはリテーナ等に加わった場合にも、ハウジングとスタッドボルトとが溶接されることで形成された接合部に変形や破損等が生じないようにすることが不可欠である。この課題は、近年求められるガス発生器の軽量化のニーズを満たすべくハウジングの板厚を小さくした場合において、特に顕著な課題となる。
【0008】
したがって、本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであり、軽量化を図りつつ、何らかの外力が印加された際にハウジングとボルトとの接合部に破損が生じ難いガス発生器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に基づくガス発生器は、外部に向けてガスを噴出するものであって、円筒状部を有するハウジングと、ボルトと、接合部とを備えている。上記ボルトは、棒状部を有し、上記円筒状部の湾曲した外周面に接合される。上記接合部は、上記円筒状部の上記外周面、および、上記棒状部の上記円筒状部側の軸方向端部のうちの少なくとも一方が溶融された後に凝固されることにより、上記円筒状部および上記ボルトを相互に接合する。上記棒状部は、当該棒状部の周面に螺旋溝が設けられることで形成された雄ネジ部を含んでいる。上記円筒状部の板厚は、1.3mm未満である。上記本発明に基づくガス発生器にあっては、上記接合部と上記円筒状部の上記外周面との境界部の外縁の周長をLとし、上記雄ネジ部の有効断面積をAとし、上記ボルトのボルト強度をS1とし、上記円筒状部の上記板厚をtとし、上記円筒状部の引張強度をS2とし、上記円筒状部のせん断係数をGとした場合に、下記式(1)を充足する、ガス発生器。
L>(A×S1)/(t×S2×G)・・・(1)
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、軽量化を図りつつ、何らかの外力が印加された際にハウジングとボルトとの接合部に破損が生じ難いガス発生器を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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