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公開番号
2025071261
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2025026336,2021059325
出願日
2025-02-21,2021-03-31
発明の名称
インク、インクメディアセット及び耐擦性の向上方法
出願人
日本化薬株式会社
代理人
主分類
C09D
11/32 20140101AFI20250424BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】
インク難吸収性の印刷メディア、特にオフセットコート紙等のコート紙に使用したときに、爪などの擦過痕がついたとしても、塗膜のぎらつきの変化が少ない、保存安定性に優れたインク、インクと印刷メディアのインクメディアセット、及びその耐擦性の向上方法の提供。
【解決手段】
顔料、分散染料、溶剤染料からなる群から選択される水不溶性の着色剤、重量平均分子量が50000未満である分散剤としての樹脂、重量平均分子量が50000以上である少なくとも1種類以上の樹脂エマルション、及び、粒子径が3nm以上35nm未満であるシラン修飾シリカゾルを含む、インク組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
顔料、分散染料、溶剤染料からなる群から選択される水不溶性の着色剤、重量平均分子量が50000未満である分散剤としての樹脂、重量平均分子量が50000以上である少なくとも1種類以上の樹脂エマルション、及び、粒子径が3nm以上35nm未満であるシラン修飾シリカゾルを含む、インク組成物。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
上記樹脂エマルションが、アクリル樹脂エマルション及び酸化ポリエチレン樹脂エマルションを含む、請求項1に記載のインク組成物
【請求項3】
上記樹脂エマルションの、インク組成物中における固形分総量が、0.6質量%以上6.0質量%以下である、請求項1または2に記載のインク組成物。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のインク組成物と、他のインク組成物と、を含むインク組成物セット。
【請求項5】
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のインク組成物、又は、請求項4に記載のインク組成物セットを用い印刷された、印刷メディア。
【請求項6】
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のインク組成物、又は、請求項4に記載のインク組成物セットと、請求項5に記載の印刷メディアと、のインクメディアセット。
【請求項7】
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のインク組成物、又は、請求項4に記載のインク組成物セットを使用した、耐擦性の向上方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インク、インクメディアセット及び耐擦性の向上方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
各種のカラー印刷方法の中で、インクジェットプリンタを用いる印刷方法(インクジェット印刷方法) は、代表的な方法の1 つである。この方法は、インクの小滴を発生させ、これを紙等の印刷メディアに付着させ印刷を行う。インクジェット技術の進歩により、銀塩写真やオフセット印刷によって実現されてきた高精細な印刷の分野においても、インクジェット印刷方法が用いられるようになってきた。そのような分野においては、印刷メディアとしてコート紙のような、インク難吸収性の印刷メディアが多用されている。
また、近年では産業用インクジェット印刷の需要が高まり、これまでとは異なる特性が要求されるようになっている。そのような特性の1つとして、印刷メディアに付着したインクの耐擦性の向上が強く要望されている。
例えば、インクジェットプリンタを用いてコート紙に印刷をして、得られた印字物を爪などで線擦過すると、線擦過した箇所のみ、塗膜が押し付けられて表面が平滑になる。結果として、線擦過した箇所のみ光がより強く鏡面反射され、ぎらつきが生じる。線擦過した箇所だけがぎらついてしまうことで、印字物全体の見栄えが悪くなるため、印刷品質が低下してしまう。従って、爪などの擦過痕がついたとしても、塗膜のぎらつきの変化が少ないインクが強く要望されている。
塗膜のぎらつきを抑制する手法としては、印刷前のコート紙に前処理剤を塗布することや、印刷後のコート紙にオーバーコート剤を塗布することが挙げられる。しかし、印刷コスト抑制や印刷スピード向上、工程追加による装置の大型化を考慮すると、前処理剤やオーバーコート剤を利用することなく、先に述べた耐擦性が得られることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許5273434号公報
特許4679322号公報
WO2016/035787
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、インク難吸収性の印刷メディア、特にオフセットコート紙に使用したときに、爪などの擦過痕がついたとしても、塗膜のぎらつきの変化が少ないインクジェット印刷用水性インク組成物、インクと印刷メディアのインクメディアセット、及びその耐擦性の向上方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、顔料、分散染料、溶剤染料からなる群から選択される水不溶性の着色剤、重量平均分子量が50000未満である分散剤としての樹脂、重量平均分子量が50000以上である少なくとも1種類以上の樹脂エマルション、及び、粒子径が3nm以上35nm未満であるシラン修飾シリカゾルを含む、インク組成物が、上記の課題を解決でき、かつインクの保存安定性に優れることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
即ち、本発明は以下の1)~7)に関する。
1)
顔料、分散染料、溶剤染料からなる群から選択される水不溶性の着色剤、重量平均分子量が50000未満である分散剤としての樹脂、重量平均分子量が50000以上である少なくとも1種類以上の樹脂エマルション、及び、粒子径が3nm以上35nm未満であるシラン修飾シリカゾルを含む、インク組成物。
2)
上記樹脂エマルションが、アクリル樹脂エマルション及び酸化ポリエチレン樹脂エマルションを含む、1)に記載のインク組成物
3)
上記樹脂エマルションの、インク組成物中における固形分総量が、0.6質量%以上6.0質量%以下である、1)または2)に記載のインク組成物。
4)
1)~3)のいずれか一項に記載のインク組成物と、他のインク組成物と、を含むインク組成物セット。
5)
1)~3)のいずれか一項に記載のインク組成物、又は、4)に記載のインク組成物セットを用い印刷された、印刷メディア。
6)
1)~3)のいずれか一項に記載のインク組成物、又は、4)に記載のインク組成物セットと、5)に記載の印刷メディアと、のインクメディアセット。
7)
1)~3)のいずれか一項に記載のインク組成物、又は、4)に記載のインク組成物セットを使用した、耐擦性の向上方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、インク難吸収性の印刷メディア、特にオフセットコート紙等のコート紙に前処理剤やオーバーコート剤を塗布することなく、爪などの擦過痕がついたとしても塗膜のぎらつきの変化が少ないインクジェット印刷用水性インク組成物、インクメディアセット及び耐擦性の向上方法を提供できた。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において、「C.I.」とは、「カラーインデックス」を意味する。また、本明細書においては、実施例等も含めて「%」及び「部」は、特に断りのない限り、いずれも質量基準で記載する。
また、本明細書において「アルキレン」、「プロピレン」、「アルキル」の用語は、特に断りのない限り、直鎖、及び分岐鎖の両方の構造を包含する意味で使用する。また、質量%の値で、小数点を有する値で記載しているものは、小数点以下2桁目までを有効とし、小数点以下2桁目の数値を四捨五入し、小数点以下1桁目までを記載する。
【0009】
上記インク組成物は、顔料、分散染料、溶剤染料からなる群から選択される水不溶性の着色剤、重量平均分子量が50000未満である分散剤としての樹脂、重量平均分子量が50000以上である少なくとも1種類以上の樹脂エマルション、及び、粒子径が3nm以上35nm未満であるシラン修飾シリカゾルを含む。なお、本明細書中においてインク組成物をインクと略記することがある。
【0010】
[顔料、分散染料、溶剤染料からなる群から選択される水不溶性の着色剤]
上記顔料、分散染料、溶剤染料からなる群から選択される水不溶性の着色剤は、顔料、分散染料、溶剤染料から選択される水不溶性の着色剤であれば特に限定されない。例えば、公知の顔料、分散染料、及び溶剤染料等が使用できる。本明細書において水不溶性の着色剤とは、25℃の水1リットルに対する溶解度が通常5g以下、好ましくは3g以下、より好ましくは1g以下、さらに好ましくは0.5g以下の着色剤を意味する。溶解度の下限は0gを含む。
なお、本明細書においては特に断りのない限り、「顔料、分散染料、溶剤染料から選択される水不溶性の着色剤」を、「着色剤」と略記することがある。
着色剤は併用することができる。着色剤を併用する場合、上記インクが黒インク以外のカラーインクの場合は2種類以上用いることが、黒インクの場合は3~5種類用いることがそれぞれ好ましい。
但し、黒インクが着色剤としてカーボンブラックを含有する場合、上記着色剤の種類は2種類、又は1種類が好ましい。本明細書において、カラーインクとは、黒インク以外の有色インク(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、オレンジ、ブラウン、バイオレット、ブルー、グリーン等の各色のインク)を指す。
また、顔料、分散染料、及び溶剤染料の中では顔料が好ましい。顔料としては、無機顔料、有機顔料が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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