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公開番号2025073688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184675
出願日2023-10-27
発明の名称ボスチニブ医薬製剤
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類A61K 31/496 20060101AFI20250502BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
ボスチニブを有効成分とする医薬製剤として、保存経時における有効成分の溶出性変化が少なく、保存安定性に優れた医薬品を提供することである。
【解決手段】
ボスチニブを有効成分とする医薬製剤を、透湿度1.00g/m2・24hr以下の包装材にて包装した医薬。
本発明の好適な態様は、40℃、75%RHで3か月保存後のpH5.0による溶出試験において、変化率が5%以下であり、保存後でも品質低下を抑制することができている。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ボスチニブを有効成分とする医薬製剤を、透湿度1.00g/m

・24hr以下の包装材にて包装した医薬。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
包装が、PTP包装である、請求項1に記載の医薬。
【請求項3】
包装が、PTP包装とアルミピローの組み合わせである、請求項1に記載の医薬。
【請求項4】
ボスチニブを有効成分とする医薬製剤が、ポリビニルアルコール(部分けん化物)及びマクロゴール6000を含むフイルムコーティング錠剤である、請求項1に記載の医薬。
【請求項5】
ボスチニブを有効成分とする医薬製剤が、結晶セルロースを含み、結晶セルロースが医薬錠剤中に20質量%以下で含有する錠剤である、請求項1に記載の医薬。
【請求項6】
ボスチニブを有効成分とする医薬製剤が、ボスチニブ1水和物を有効成分として含み、ボスチニブ1水和物が医薬錠剤中に65質量%以上で含有する錠剤である、請求項1に記載の医薬。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボスチニブを有効成分とする医薬製剤を含む医薬に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ボスチニブは、慢性骨髄性白血病の発症及び進行に関与するBcr-Ablチロシンキナーゼ及びSrcファミリーキナーゼの選択的阻害剤であり、ボスチニブ水和物を有効成分とする錠剤が慢性骨髄性白血病の治療剤として提供されている(非特許文献1)。ボスチニブ錠剤について、特許文献1にボスチニブ(SKI-606)水和物、微結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポリキサマー188、ポビドン及びステアリン酸マグネシウムを含む錠剤を記載している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
医薬品インタビューフォーム ボシュリフ(登録商標)錠100mg
【0004】
特表2015-12063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者が検討した結果、ボスチニブ錠剤は吸湿により有効成分の溶出性が著しく低下する物性であることを見出した。
本発明は、保存経過においても、有効成分の溶出性の変化が少ない、保存安定性に優れたボスチニブを有効成分とする医薬品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、保存後のボスチニブの溶出性低下を抑制するために、防湿性の包装材料にて包装することを要旨とする発明を開示する。
[1] ボスチニブを有効成分とする医薬製剤を、透湿度1.00g/m

・24hr以下の包装材にて包装した医薬。
[2] 包装が、PTP包装である、[1]に記載の医薬。
[3] 包装が、PTP包装とアルミピローの組み合わせである、[1]または[2]に記載の医薬。
[4] ボスチニブを有効成分とする医薬製剤が、ポリビニルアルコール(部分けん化物)及びマクロゴール6000を含むフイルムコーティング錠剤である、[1]~[3]の何れか一項に記載の医薬。
[5] ボスチニブを有効成分とする医薬製剤が、結晶セルロースを含み、結晶セルロースが医薬錠剤中に20質量%以下で含有する錠剤である、[1]~[4]の何れか一項に記載の医薬。
[6] ボスチニブを有効成分とする医薬製剤が、ボスチニブ1水和物を有効成分として含み、ボスチニブ1水和物が医薬錠剤中に65質量%以上で含有する錠剤である、[1]~[5]の何れか一項に記載の医薬。
【発明の効果】
【0007】
本発明の医薬は、保存経過しても、ボスチニブの溶出性変化が少なく、保存安定性に優れた医薬品を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の医薬は、有効成分としてボスチニブを含む医薬製剤を用いる。ボスチニブは、化学名が4-(2,4-ジクロロ-5-メトキシ-フェニルアミノ)-6-メトキシ-7-[3-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-プロポキシ]-キノリン-3-カルボニトリルである。当該化合物は、例えば特許第4537582号の記載に基づき合成することができる。
ボスチニブは、薬理学的に許容される酸付加塩、または溶媒和物を用いても良い。ボスチニブは1水和物が良く知られており、ボスチニブ1水和物を用いることが好ましい。また、ボスチニブは、医薬品の有効成分として用いることができる品質レベルの化合物を用いることが望ましい。
ボスチニブは、当該医薬製剤総量に対し60質量%以上80質量%以下で含有することが好ましい。好ましくは65質量%以上75質量%以下である。好ましくは、ボスチニブ1水和物を有効成分として含み、ボスチニブ1水和物は、当該医薬製剤総量に対し60質量%以上80質量%以下で含有することが好ましい。好ましくは65質量%以上75質量%以下である。
【0009】
ボスチニブを有効成分とする医薬製剤は、経口的に投与できる製剤であり、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等が挙げられる、錠剤を適用することが好ましい。適当なコーティング剤及び任意の可塑剤、遮光剤・着色剤等を含む被覆膜によるフイルムコーティング錠剤であることが好ましい。
【0010】
コーティング剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、ポリビニルアルコール・ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチルコポリマー等が挙げられ、これらの単独使用、若しくは2種以上を組み合せて用いることが好ましい。ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、またはポリビニルアルコール(部分けん化物)が好ましく、ポリビニルアルコール(部分けん化物)がより好ましい。
コーティング剤は、当該医薬錠剤総量に対し0.1質量%以上10質量%以下で使用することが好ましい。好ましくは0.2質量%以上5質量%以下で用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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