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公開番号2025041987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2025002708,2021099567
出願日2025-01-08,2021-06-15
発明の名称ステータ及び電動モータ
出願人株式会社ミツバ
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 3/34 20060101AFI20250318BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コイルの占積率を向上できるステータ及び電動モータを提供する。
【解決手段】インシュレータの外壁部67は、径方向外側から径方向内側へとコイル24を引き込むための引き込みスリット68を有し、第1側辺68a及び第2側辺68bは、軸方向からみてティース側面被覆部を通る側面被覆部直線Lを挟んで両側に配置されており、第2側辺68bは、第1側辺68aよりもティースの周方向中央に近接して配置されており、対応するティースの根本を跨ぐようにして引き回されて引き込みスリット68にコイル24が引き込まれる場合、軸方向からみて、側面被覆部直線Lと第2側辺68bとの間の幅は、コイル24の線径Dよりも大きく、対応するティースとは逆方向から引き回されて引き込みスリット68にコイル24が引き込まれる場合、軸方向からみて、側面被覆部直線Lと第1側辺68aとの間の幅は、コイル24の線径Dよりも小さい。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
環状のコア本体及び前記コア本体から径方向に沿って突出される複数のティースに装着され、前記ティースと前記ティースに巻回されるコイルとの絶縁を図るためのインシュレータと、
前記インシュレータが装着される環状のコア本体及び前記コア本体の内周面から径方向内側に向かって突出された前記ティースと、
前記コア本体に沿って引き回されながら前記ティースに前記インシュレータを介して巻回される前記コイルと、
を備え、
前記インシュレータは、
前記ティースの軸方向端面を覆うティース端面被覆部と、
前記ティースの径方向に沿って延びるティース本体の周方向側面を覆うティース側面被覆部と、
前記ティース端面被覆部の径方向外側端から軸方向に沿うように突出形成された外壁部と、
前記ティース端面被覆部の径方向内側端から軸方向に沿うように突出形成された内壁部と、
を有し、
前記外壁部は、前記ティース毎に1つ形成され前記外壁部の径方向外側から径方向内側へと前記コイルを引き込むための引き込みスリットを有し、
前記引き込みスリットの周方向で対向する第1側辺及び第2側辺は、軸方向からみて前記ティース側面被覆部を通る側面被覆部直線を挟んで両側に配置されており、
前記第2側辺は、前記第1側辺よりも前記ティースの周方向中央に近接して配置されており、
対応する前記ティースの根本を跨ぐようにして引き回されて前記引き込みスリットに前記コイルが引き込まれる場合、軸方向からみて、前記側面被覆部直線と前記第2側辺との間の幅は、前記コイルの線径よりも大きく、
対応する前記ティースとは逆方向から引き回されて前記引き込みスリットに前記コイルが引き込まれる場合、軸方向からみて、前記側面被覆部直線と前記第1側辺との間の幅は、前記コイルの線径よりも小さい
ことを特徴とするステータ。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記ティースは、
前記ティース本体と、
前記ティース本体の前記コア本体とは反対側のティース先端部に一体成形され周方向に延びる鍔部と、
を有し、
前記外壁部は、前記ティース毎に1つ形成され前記外壁部の径方向内側から径方向外側へと前記コイルを引き出すための引き出しスリットを有し、
前記引き出しスリットは、対応する前記ティース本体の周方向中央を挟んで前記引き込みスリットとは反対側に配置され、かつ前記ティース本体の周方向中央と前記コア本体の中心軸とを通る第1直線と前記鍔部の周方向端部と前記コア本体の中心軸とを通る第2直線との間の領域に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載のステータ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のステータと、
前記ステータの径方向内側に回転自在に配置されたロータと、
を備える
ことを特徴とする電動モータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータ及び電動モータに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
電動モータは、例えばコイルが巻回されたステータと、ステータに対して回転自在に設けられ永久磁石を有するロータと、を備える。ステータは磁性体により形成されており、環状のコア本体(円形コア部)と、コア本体から径方向に沿って突出するティース(磁極歯)と、を有する。ティースに、インシュレータの上からコイルが巻回されている。インシュレータは、絶縁性を有する樹脂により形成されている。インシュレータによって、ティースとコイルとの絶縁が図られる。
このような構成のもと、コイルに通電を行うとティースに磁界が形成される。この磁界と永久磁石との間で磁気的な吸引力や反発力が生じ、ロータが継続的に回転される。
【0003】
ここで、電動モータのトルク性能は、磁界を発生させるためのコイルの占積率に大きく影響する。このため、コイルの占積率を向上させるためのさまざまな技術が提案されている。例えば、インシュレータを、ティースの先端部と根本部との間でティースの表面からの高さが一定方向に変化するように傾斜させた技術が開示されている。このように構成することで、インシュレータの上からコイルを巻回する際、このコイルが一定方向に寄りながら巻回される。このため、コイルをできる限り隙間なく巻回でき、コイルの占積率をできる限り向上できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-247789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで近年、さらなるコイルの占積率の向上が要望されている。
【0006】
そこで、本発明は、コイルの占積率を向上できるステータ及び電動モータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係るステータは、環状のコア本体及び前記コア本体から径方向に沿って突出される複数のティースに装着され、前記ティースと前記ティースに巻回されるコイルとの絶縁を図るためのインシュレータと、前記インシュレータが装着される環状のコア本体及び前記コア本体の内周面から径方向内側に向かって突出された前記ティースと、前記コア本体に沿って引き回されながら前記ティースに前記インシュレータを介して巻回される前記コイルと、を備え、前記インシュレータは、前記ティースの軸方向端面を覆うティース端面被覆部と、前記ティースの径方向に沿って延びるティース本体の周方向側面を覆うティース側面被覆部と、前記ティース端面被覆部の径方向外側端から軸方向に沿うように突出形成された外壁部と、前記ティース端面被覆部の径方向内側端から軸方向に沿うように突出形成された内壁部と、を有し、前記外壁部は、前記ティース毎に1つ形成され前記外壁部の径方向外側から径方向内側へと前記コイルを引き込むための引き込みスリットを有し、前記引き込みスリットの周方向で対向する第1側辺及び第2側辺は、軸方向からみて前記ティース側面被覆部を通る側面被覆部直線を挟んで両側に配置されており、前記第2側辺は、前記第1側辺よりも前記ティースの周方向中央に近接して配置されており、対応する前記ティースの根本を跨ぐようにして引き回されて前記引き込みスリットに前記コイルが引き込まれる場合、軸方向からみて、前記側面被覆部直線と前記第2側辺との間の幅は、前記コイルの線径よりも大きく、対応する前記ティースとは逆方向から引き回されて前記引き込みスリットに前記コイルが引き込まれる場合、軸方向からみて、前記側面被覆部直線と前記第1側辺との間の幅は、前記コイルの線径よりも小さい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、インシュレータの傾斜部における肉厚の増加を防止できる。このため、インシュレータを樹脂成形する際に熱ヒケ等による成形性の悪化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態における減速機付きモータの斜視図。
図1のII-II線に沿う断面図。
本発明の実施形態におけるステータの斜視図。
本発明の実施形態におけるステータを軸方向からみた平面図であり、端子ホルダを取り外した状態を示す。
本発明の実施形態におけるインシュレータの斜視図。
本発明の実施形態における第1インシュレータの斜視図。
図5のVII矢視図。
図6のVIII矢視図。
図7のIXA-IXA線に沿う断面図。
図7のIXB-IXB線に沿う断面図。
図7のIXC-IXC線に沿う断面図。
図6のX矢視図。
本発明の第1実施形態における第2インシュレータの斜視図。
本発明の第1実施形態における金型の比較説明図。
本発明の第1実施形態における治具を軸方向からみた平面図。
本発明の第1実施形態におけるコイルが時計回りに引き回された場合の引き込みスリットへのコイルの引き込み状態を示す平面図。
本発明の第1実施形態におけるコイルが時計回りに引き回された場合の引き込みスリットへのコイルの引き込み状態を示す斜視図。
本発明の第1実施形態におけるコイルが反時計回りに引き回された場合の引き込みスリットへのコイルの引き込み状態を示す平面図。
本発明の第1実施形態におけるコイルが反時計回りに引き回された場合の引き込みスリットへのコイルの引き込み状態を示す斜視図。
本発明の第1実施形態における引き出しスリットを介して引き出され反時計回りに引き回されるコイルの状態を示す平面図。
本発明の第1実施形態における引き出しスリットを介して引き出され時計回りに引き回されるコイルの状態を示す平面図。
本発明の第1実施形態におけるインシュレータ上のコイルの巻回状態を示す説明図。
本発明の実施形態における傾斜部の傾斜角度の説明図。
比較例における傾斜部の傾斜角度の説明図。
本発明の第2実施形態における第1インシュレータを軸方向からみた平面図。
図22のXXIII-XXIII線に沿う断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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