TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025040186
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-24
出願番号2023146940
出願日2023-09-11
発明の名称樹脂組成物及び樹脂硬化物
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 18/10 20060101AFI20250314BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い柔軟性を有し、かつ耐屈曲性と耐薬品性に優れる樹脂硬化物を製造できる樹脂組成物及び樹脂硬化物の提供。
【解決手段】ポリイソシアネート組成物と、ポリオール成分と、を含む樹脂組成物であって、前記ポリイソシアネート組成物は、脂肪族ジ(トリ)イソシアネート及び脂環族ジ(トリ)イソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種のジ(トリ)イソシアネートと、数平均分子量Mnが450以上の2官能以上4官能以下のポリオール(A)から誘導され、前記ポリイソシアネート組成物は、分子内構造にウレタン骨格を有し、重量平均分子量Mwが2000以上であって、前記ポリオール成分は、Tgが-80℃以上60℃以下であるアクリルポリオール、フッ素ポリオール、及びシリコーンポリオールからなる群より選択される1種以上を含む、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイソシアネート組成物と、ポリオール成分と、を含む樹脂組成物であって、
前記ポリイソシアネート組成物は、脂肪族ジ(トリ)イソシアネート及び脂環族ジ(トリ)イソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種のジ(トリ)イソシアネートと、数平均分子量Mnが450以上の2官能以上4官能以下のポリオール(A)から誘導され、
前記ポリイソシアネート組成物は、分子内構造にウレタン骨格を有し、重量平均分子量Mwが2000以上であって、
前記ポリオール成分は、Tgが-80℃以上60℃以下であるアクリルポリオール、フッ素ポリオール、及びシリコーンポリオールからなる群より選択される1種以上を含む、樹脂組成物。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記ポリイソシアネート組成物は、NCO官能基の含有率が8.0質量%以上16.0質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリイソシアネート組成物は、平均イソシアネート官能基数が2.0以上4.0以下である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリオール(A)は、ポリエステルポリオール、及びポリエーテルポリオールのいずれか一方又は両方である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記ポリオール成分である前記アクリルポリオール、フッ素ポリオール、及びシリコーンポリオールは、重量平均分子量がそれぞれ1.0×10

以上5.0×10

以下である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリオール成分である前記アクリルポリオール、フッ素ポリオール、及びシリコーンポリオールは、水酸基価がそれぞれ5mmgKOH以上300mgKOH以下である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の樹脂組成物が硬化した樹脂硬化物。
【請求項8】
チャック間距離20mm、20mm/分間の速度で、23℃において引張試験を行った時の伸び率が80%以上である、請求項7に記載の樹脂硬化物。
【請求項9】
チャック間距離20mm、20mm/分間の速度で、23℃において引張試験を行った時の最大応力が5MPa以上である、請求項7に記載の樹脂硬化物。
【請求項10】
ガラス上に形成した前記樹脂硬化物の23℃におけるケーニッヒ硬度が5回以上100回以下である、請求項7に記載の樹脂硬化物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及び樹脂硬化物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
脂肪族系ポリイソシアネートを硬化剤とする塗料組成物から形成される塗膜は、耐候性等の塗膜特性に優れるため、広く使用されている。
【0003】
例えばイソシアヌレート基を有するイソシアヌレート型ポリイソシアネートを使用した塗料を用いて形成した塗膜は、耐候性等の塗膜物性に優れることが知られている(特許文献1参照)。
【0004】
近年、脂肪族系ポリイソシアネートを使用した樹脂組成物から得られる樹脂硬化物には、耐候性以外の物性として、高い柔軟性や薬品耐性が求められている。
例えば医療用チューブ等については可撓性、柔軟性、摩擦の少なさ(潤滑性)、強度、薬品耐性等が求められ、これらの分野への脂肪族ポリイソシアネートの使用が期待される。
例えば特許文献2は、医療用チューブの従来の樹脂コーティング層には柔軟性等に優れる樹脂として、エポキシ系樹脂、フッ素系樹を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭55-038380号公報
特開2017-051592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
塗膜物性を向上させる観点から塗料組成物には、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等のポリオール(主剤と呼ぶ)が混合されるが、これらの低極性ポリオールはポリイソシアネート(硬化剤と呼ぶ)との相溶性が悪いものも多く、高い柔軟性を有し、かつ耐屈曲性と耐薬品性に優れる樹脂硬化物を得るためには改良の余地が十分あった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、高い柔軟性を有し、かつ耐屈曲性と耐薬品性に優れる樹脂硬化物を製造できる樹脂組成物及び樹脂硬化物を提供することを目的とする。
【0008】
ここで、樹脂組成物を硬化した硬化物の物性のうち、柔軟性が高いことは、後述の実施例に記載の方法による硬化物の引張試験における最大応力、伸び率、ケーニッヒ硬度により評価する。耐屈曲性は、後述の実施例に記載の方法による耐屈曲性試験により評価する。耐薬品性は、酸性溶液とアルカリ性溶液に対する耐性を意味し、後述の実施例に記載の方法により評価する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1]ポリイソシアネート組成物と、ポリオール成分と、を含む樹脂組成物であって、前記ポリイソシアネート組成物は、脂肪族ジ(トリ)イソシアネート及び脂環族ジ(トリ)イソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種のジ(トリ)イソシアネートと、数平均分子量Mnが450以上の2官能以上4官能以下のポリオール(A)から誘導され、前記ポリイソシアネート組成物は、分子内構造にウレタン骨格を有し、重量平均分子量Mwが2000以上であって、前記ポリオール成分は、Tgが-80℃以上60℃以下であるアクリルポリオール、フッ素ポリオール、及びシリコーンポリオールからなる群より選択される1種以上を含む、樹脂組成物。
[2]前記ポリイソシアネート組成物は、NCO官能基の含有率が8.0質量%以上16.0質量%以下である、[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記ポリイソシアネート組成物は、平均イソシアネート官能基数が2.0以上4.0以下である、[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4]前記ポリオール(A)は、ポリエステルポリオール、及びポリエーテルポリオールのいずれか一方又は両方である、[1]~[3]のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
[5]前記ポリオール成分である前記アクリルポリオール、フッ素ポリオール、及びシリコーンポリオールは、重量平均分子量がそれぞれ1.0×10

以上5.0×10

以下である、[1]~[4]のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
[6]前記ポリオール成分である前記アクリルポリオール、フッ素ポリオール、及びシリコーンポリオールは、水酸基価がそれぞれ5mmgKOH以上300mgKOH以下である、[1]~[5]のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
[7][1]~[6]のいずれか1つに記載の樹脂組成物が硬化した樹脂硬化物。
[8]チャック間距離20mm、20mm/分間の速度で、23℃において引張試験を行った時の伸び率が80%以上である、[7]に記載の樹脂硬化物。
[9]チャック間距離20mm、20mm/分間の速度で、23℃において引張試験を行った時の最大応力が5MPa以上である、[7]に記載の樹脂硬化物。
[10]ガラス上に形成した前記樹脂硬化物の23℃におけるケーニッヒ硬度が5回以上100回以下である、[7]に記載の樹脂硬化物。
[11]ゲル分率が90%質量以上である、[7]に記載の樹脂硬化物。
[12]40μmのヘイズが4%以下である、[7]に記載の樹脂硬化物。
[13]厚みが1μm以上3000μm以下のシート形状である、[7]に記載の樹脂硬化物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高い柔軟性を有し、かつ耐屈曲性と耐薬品性に優れる樹脂硬化物を製造できる樹脂組成物及び樹脂硬化物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

旭化成株式会社
巻回体収容箱
23日前
旭化成株式会社
ポリアミド樹脂組成物
23日前
旭化成株式会社
ポリアミド樹脂組成物
23日前
旭化成株式会社
繊維及び繊維の製造方法
13日前
旭化成株式会社
ポリアセタールの製造方法
18日前
旭化成株式会社
増粘剤、及びキャストフィルム
19日前
旭化成株式会社
グミキャンディ及びその製造方法
17日前
旭化成株式会社
共役ジエン系重合体及びゴム組成物
17日前
旭化成株式会社
植物ミルク含有飲料及びその製造方法
17日前
旭化成株式会社
メタクリル系樹脂組成物および樹脂成形体
23日前
旭化成株式会社
ポリエーテルケトン樹脂及びその製造方法
3日前
旭化成株式会社
セルロース微細繊維を含むウェットケーク
1か月前
旭化成株式会社
射出成形用メタクリル酸メチル共重合体組成物
19日前
旭化成株式会社
ポリアセタール樹脂組成物、その成形品および物品
19日前
旭化成株式会社
推定装置、推定システム、推定方法、及びプログラム
1か月前
旭化成株式会社
多色成形用メタクリル系樹脂組成物および多色成形体
23日前
旭化成株式会社
酸化第一銅粒子の製造方法、及び触媒担持電極の製造方法
10日前
旭化成株式会社
ポリアミド系樹脂発泡粒子及びポリアミド系樹脂発泡成形体
19日前
旭化成株式会社
正浸透膜及びその製造方法
16日前
旭化成株式会社
熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法、成形体、並びに射出成形体及びその製造方法
23日前
旭化成株式会社
発泡粒子、ビーズ発泡成形体、発泡用基材樹脂組成物、及び基材樹脂組成物ペレット
10日前
旭化成株式会社
正浸透膜モジュール、及びその製造方法
16日前
旭化成株式会社
ポリアミド樹脂含有物品の製造方法、ポリアミド樹脂含有粉体、及びポリアミド樹脂含有成形体
10日前
旭化成株式会社
ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板
17日前
旭化成株式会社
金属配線の製造方法、金属配線製造装置、レーザ光照射制御装置及びレーザ光照射制御プログラム
23日前
旭化成株式会社
感光性樹脂組成物およびレジストパターンの形成方法
12日前
旭化成株式会社
3Dプリンタ用の造形モデル作成支援システム、造形モデル作成支援方法、及び、造形モデル作成支援プログラム
3日前
旭化成株式会社
アミンイミド化合物、アミンイミド組成物、硬化剤、エポキシ樹脂組成物、アミンイミド化合物の製造方法、封止材、及び接着剤
1か月前
東レ株式会社
多孔質構造体
19日前
東ソー株式会社
押出成形体
2か月前
東ソー株式会社
射出成形体
3か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
2か月前
ベック株式会社
硬化性組成物
1か月前
東ソー株式会社
ブロー成形体
3か月前
AGC株式会社
組成物
1か月前
続きを見る