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公開番号2025039356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023146408
出願日2023-09-08
発明の名称比較回路およびハイブリッド型ADコンバータ
出願人ミツミ電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H03K 5/08 20060101AFI20250313BHJP(基本電子回路)
要約【課題】信号対量子化雑音比(SQNR)の低下を抑制できるようにすること。
【解決手段】比較回路は、複数の容量によって出力電圧を生成する加算器と、加算器によって生成された出力電圧を用いた比較動作を行うコンパレータとを備え、コンパレータは、複数の容量の容量比によって、比較動作に用いられる基準電圧が決定づけられ、基準電圧が、信号対量子化雑音比が最大となる基準電圧となるように、複数の容量の容量比が設定されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数の容量によって出力電圧を生成する加算器と、
前記加算器によって生成された前記出力電圧を用いた比較動作を行うコンパレータと
を備え、
前記コンパレータは、
前記複数の容量の容量比によって、前記比較動作に用いられる基準電圧が決定づけられ、
前記基準電圧が、信号対量子化雑音比が最大となる基準電圧となるように、前記複数の容量の容量比が設定されている
ことを特徴とする比較回路。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記コンパレータは、
前記基準電圧が第1の基準電圧と第2の基準電圧とに切り替え可能であり、
前記第1の基準電圧および前記第2の基準電圧が、いずれも前記信号対量子化雑音比が最大となる基準電圧となるように、前記複数の容量の容量比が設定されている
ことを特徴とする請求項1に記載の比較回路。
【請求項3】
前記複数の容量のうちの一の容量に入力される入力電圧を切り替える入力電圧切替スイッチを備え、
前記コンパレータは、
前記入力電圧切替スイッチによって前記一の容量に入力される前記入力電圧が切り替えられることにより、前記基準電圧が前記第1の基準電圧と前記第2の基準電圧とに切り替わる
ことを特徴とする請求項2に記載の比較回路。
【請求項4】
請求項3に記載の比較回路と、
前記比較回路の出力をDA変換してフィードバックするDAコンバータと
を備え、
第1ステップでは、アナログ信号が入力され、インクリメンタルADコンバータとして動作し、前記基準電圧が前記第1の基準電圧に切り替えられ、
第2ステップでは、アナログデジタル変換の過程で発生する量子化の残差の増幅と参照電圧との減算のサイクリック動作を行うサイクリックADコンバータとして動作し、前記基準電圧が前記第2の基準電圧に切り替えられる
ことを特徴とするハイブリッド型ADコンバータ。
【請求項5】
前記アナログ信号または前記量子化の残差の増幅と前記参照電圧との減算を入力する積分器を備え、
前記アナログ信号の入力係数または前記積分器のフィードバック係数をb

とし、
前記DAコンバータのフィードバック係数をc

とした場合において、
前記比較回路は、
前記第1の基準電圧が前記信号対量子化雑音比が最大となるc

/b

/2[V/V
ref
]となり、前記第2の基準電圧が前記信号対量子化雑音比が最大となるc

/b

/4[V/V
ref
]となるように、前記複数の容量の容量比が設定されている
ことを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド型ADコンバータ。
【請求項6】
第1ステップでは、アナログ信号が入力され、デルタシグマ変調またはインクリメンタル動作を行うADコンバータとして動作し、
第2ステップでは、変換の過程で発生する量子化の残差の増幅と参照電圧との減算のサイクリック動作を行うADコンバータとして動作するハイブリッド型ADコンバータであって、
前記デルタシグマ変調または前記インクリメンタル動作の出力および前記サイクリック動作の出力を基準電圧と比較することにより、量子化した量子化値を出力する量子化器を備え、
前記量子化器は、前記第1ステップと前記第2ステップとでそれぞれ信号対量子化雑音比が最大となるように基準電圧を切替可能な様に構成される
ことを特徴とするハイブリッド型ADコンバータ。
【請求項7】
前記量子化器の出力をDA変換してフィードバックするDAコンバータを備え、
前記アナログ信号の入力係数をb

とし、
前記DAコンバータのフィードバック係数をc

とした場合において、
前記第1ステップでは、前記基準電圧が前記信号対量子化雑音比が最大となるc

/b

/2[V/V
ref
]に比例するように設定されている
ことを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド型ADコンバータ。
【請求項8】
前記アナログ信号または前記量子化の残差の増幅と前記参照電圧との減算を入力する積分器と、
前記量子化器の出力をDA変換してフィードバックするDAコンバータとを備え、
前記積分器のフィードバック係数をb

とし、
前記DAコンバータのフィードバック係数をc

とした場合において、
前記第2ステップでは、前記基準電圧が前記信号対量子化雑音比が最大となるc

/b

/4[V/V
ref
]に比例するように設定されている
ことを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド型ADコンバータ。
【請求項9】
前記量子化器は、
前記アナログ信号が入力される第1の経路上に設けられた第1の容量と、
参照電圧が入力される第2の経路上に設けられた第2の容量と、
アナログ信号またはアナログデジタル変換の過程で発生する量子化の残差の増幅と前記参照電圧との減算を積分器に入力し、前記積分器の出力信号が出力される第3の経路上に設けられた第3の容量と、を備え、
前記第1の容量と前記第2の容量と前記第3の容量との容量比により前記基準電圧が設定される
ことを特徴とする請求項7または8に記載のハイブリッド型ADコンバータ。
【請求項10】
前記第1の経路上と前記第3の経路上とに設けられたスイッチを備え、
前記第1ステップでは前記スイッチがオフされることで、前記基準電圧がc

/b

/2[V/V
ref
]に比例するように設定されている
ことを特徴とする請求項9に記載のハイブリッド型ADコンバータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、比較回路およびハイブリッド型ADコンバータに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、各ビットに対応する演算サイクルが上位ビットから下位ビットに向かって順に小さくなるように、入力されるマスタクロックに基づいて演算クロックを発生する演算クロック発生手段と、演算クロック発生手段によって発生された演算クロックを用いて、上位ビットから下位ビットに向かって順に比較演算を繰り返すA/D変換手段とを備えた巡回型A/D変換器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-171974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ΔΣ型ADコンバータ(Analog to Digital Converter)をOSR(Over Sampling Rate)毎にリセットするインクリメンタルADコンバータと、インクリメンタルADコンバータの残差を入力とするサイクリックADコンバータとのいずれにも動作可能なハイブリッド型ADコンバータが考案されている。
【0005】
しかしながら、ハイブリッド型ADコンバータにおいて、コンパレータの差動対を複数用意した加算機能付き量子化器を用いた場合、差動対のミスマッチによる加算誤差が生じ易くなり、信号対量子化雑音比(SQNR)が低下する虞がある。また、ハイブリッド型ADコンバータにおいて、複数の抵抗の抵抗比によって量子化器の入力電圧を生成する構成を採用した場合、抵抗のミスマッチによる加算誤差が生じ易くなり、信号対量子化雑音比(SQNR)が低下する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る比較回路は、複数の容量によって出力電圧を生成する加算器と、加算器によって生成された出力電圧を用いた比較動作を行うコンパレータとを備え、コンパレータは、複数の容量の容量比によって、比較動作に用いられる基準電圧が決定づけられ、基準電圧が、信号対量子化雑音比が最大となる基準電圧となるように、複数の容量の容量比が設定されている。
【発明の効果】
【0007】
一実施形態に係る比較回路によれば、信号対量子化雑音比(SQNR)の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るハイブリッド型ADコンバータの構成の一例を示す図
一実施形態に係るハイブリッド型ADコンバータの動作を説明するための図
一実施形態に係るハイブリッド型ADコンバータの動作を説明するための図
一実施形態に係る比較回路の回路構成の第1例を示す図
一実施形態に係るハイブリッド型ADコンバータにおける各制御信号の動作タイミングを示すタイミングチャート
一実施形態に係る比較回路における信号対量子化雑音比(SQNR)の一例を示す図
一実施形態に係る比較回路における信号対量子化雑音比(SQNR)の一例を示す図
一実施形態に係る比較回路の回路構成の第2例を示す図
一実施形態に係る比較回路の回路構成を示す図
一実施形態に係る比較回路の回路構成の変形例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、一実施形態について説明する。
【0010】
(ハイブリッド型ADコンバータ100の構成)
図1は、一実施形態に係るハイブリッド型ADコンバータ100の構成の一例を示す図である。図1に示すハイブリッド型ADコンバータ100は、アナログ信号(例えば、電流検出抵抗、センサ等の出力信号)をデジタル信号に変換できる。
(【0011】以降は省略されています)

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