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公開番号2025039234
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023146160
出願日2023-09-08
発明の名称ブラックマトリックス用顔料分散組成物
出願人サカタインクス株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類G02B 5/20 20060101AFI20250313BHJP(光学)
要約【課題】保存安定性が優れ、基板へのレジスト塗布~プレベーク間での待機時間におけるOD値(光学濃度)の低下を抑制することができ、かつ、得られるレジスト膜の細線密着性が優れる、ブラックマトリックス用顔料分散組成物を提供する。
【解決手段】ラクタムブラックと、シリカ系粒子と、塩基性基含有顔料分散剤と、アルカリ可溶性樹脂とを含み、下記条件Aまたは条件Bのうち、少なくともいずれかを満たす、ブラックマトリックス用顔料分散組成物。
(条件A)カーボンブラックを含まない。
(条件B)カーボンブラックを含み、カーボンブラックの平均一次粒子径が30nm以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ラクタムブラックと、シリカ系粒子と、塩基性基含有顔料分散剤と、アルカリ可溶性樹脂とを含み、
下記条件Aまたは条件Bのうち、少なくともいずれかを満たす、ブラックマトリックス用顔料分散組成物。
(条件A)カーボンブラックを含まない。
(条件B)カーボンブラックを含み、前記カーボンブラックの平均一次粒子径が30nm以上である。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記塩基性基含有顔料分散剤は、アクリル系分散剤である、請求項1記載のブラックマトリックス用顔料分散組成物。
【請求項3】
前記アクリル系分散剤のガラス転移温度(Tg)は、10℃以上である、請求項2記載のブラックマトリックス用顔料分散組成物。
【請求項4】
前記シリカ系粒子は、ポリマー/シリカ複合体である、請求項1または2記載のブラックマトリックス用顔料分散組成物。
【請求項5】
前記アルカリ可溶性樹脂は、アクリル系樹脂またはエポキシアクリレート系樹脂である、請求項1または2記載のブラックマトリックス用顔料分散組成物。
【請求項6】
請求項1または2記載のブラックマトリックス用顔料分散組成物を含む、ブラックマトリックス用レジスト組成物。
【請求項7】
請求項6記載のブラックマトリックス用レジスト組成物から形成された、ブラックマトリックス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラックマトリックス用顔料分散組成物に関する。より詳細には、本発明は、保存安定性が優れ、基板へのレジスト塗布~プレベーク間での待機時間におけるOD値(光学濃度)の低下を抑制することができ、かつ、得られるレジスト膜の細線密着性が優れる、ブラックマトリックス用顔料分散組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、フレキシブルタイプのディスプレイ等には、反射防止に使用する円偏光板に代えて、反射防止のためにカラーフィルターが使用される。カラーフィルターに使用される黒色隔壁材は、従来よりも低反射率のものが求められる。そのような黒色隔壁材を得るためのブラックマトリックス用の顔料分散組成物は、着色剤としてラクタムブラックおよびカーボンブラックを含む(特許文献1参照)。ところで、パネルメーカーでは、ブラックマトリックスの作製を効率化するために、レジストを塗布したガラス基板をすぐにはプレベークせず、塗布後の基板が複数枚まとまってからプレベークする工程が採用される。そのため、複数の基板の中には、塗布直後にプレベークされるものと、塗布後10分程度の待機時間を経てからプレベークされるものとが混在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-177204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の顔料分散組成物を用いてレジスト膜を作製すると、得られたレジスト膜は、細線密着性が劣り、高精細なディスプレイが得られにくい。特許文献1に記載の顔料分散組成物を塗布した後に、長い待機時間を置いてからプレベークした基板は、塗布直後にプレベークした基板に比べて、光学濃度(OD値)が低下するという問題がある。
【0005】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、保存安定性が優れ、基板へのレジスト塗布~プレベーク間での待機時間におけるOD値(光学濃度)の低下を抑制することができ、かつ、得られるレジスト膜の細線密着性が優れる、ブラックマトリックス用顔料分散組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、ラクタムブラックと、シリカ系粒子と、塩基性基含有顔料分散剤と、アルカリ可溶性樹脂とを含み、カーボンブラックを含まないか、または、所定の平均一次粒子径であるカーボンブラックを含むことにより、上記課題を同時に解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。上記課題を解決する本発明は、以下の構成を主に備える。
【0007】
(1)ラクタムブラックと、シリカ系粒子と、塩基性基含有顔料分散剤と、アルカリ可溶性樹脂とを含み、下記条件Aまたは条件Bのうち、少なくともいずれかを満たす、ブラックマトリックス用顔料分散組成物。
(条件A)カーボンブラックを含まない。
(条件B)カーボンブラックを含み、前記カーボンブラックの平均一次粒子径が30nm以上である。
【0008】
このような構成によれば、ブラックマトリックス用顔料分散組成物は、保存安定性が優れ、基板へのレジスト塗布~プレベーク間での待機時間におけるOD値(光学濃度)の低下を抑制することができ、かつ、得られるレジスト膜の細線密着性が優れる。
【0009】
(2)前記塩基性基含有顔料分散剤は、アクリル系分散剤である、(1)記載のブラックマトリックス用顔料分散組成物。
【0010】
このような構成によれば、ブラックマトリックス用顔料分散組成物は、高精細なディスプレイが得られ得る。
(【0011】以降は省略されています)

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