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公開番号2025038844
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2023186754
出願日2023-10-31
発明の名称電池パック
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H01M 50/204 20210101AFI20250312BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電池容量の低下を抑制可能な電池パックを提供する。
【解決手段】電池パック1は、1つのセル3aから形成され、又は複数のセル3aが電気的に接続された状態で並んで配置されて形成された電池モジュール3と、電池モジュール3を収容する電池ケース20と、電池モジュール3の外面3bと電池ケース20の内面20bとの間に配置された板状の介在板12、介在板12から電池モジュール3に向かう方向に延在する複数の内側片14、及び介在板12に対して電池モジュール3から離れる方向に位置し介在板12と接続される複数の接続片16を有する介在部材10と、を備えている。介在部材10には、複数の内側片14で区画され、電池モジュール3の側が開放された複数の内側区画室14aと、複数の接続片16で区画された複数の外側区画室16aと、が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1つのセルから構成され、又は複数のセルが電気的に接続された状態で並んで配置されて構成された電池モジュールと、
前記電池モジュールを収容する電池ケースと、
前記電池モジュールの外面と前記電池ケースの内面との間に配置された板状の介在板、前記介在板から前記電池モジュールに向かう方向に延在する複数の内側片、及び前記介在板に対して前記電池モジュールから離れる方向に位置し前記介在板と接続される複数の接続片を有する介在部材と、を備え、
前記介在部材には、複数の前記内側片で区画され、前記電池モジュールの側が開放された複数の内側区画室と、複数の前記接続片で区画された複数の外側区画室と、が形成された電池パック。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記内側区画室は、前記介在板に垂直な方向から見たときに多角形状になっており、前記内側区画室が複数並んで配置されている請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
複数の前記内側片は前記電池モジュールと離間し、複数の前記接続片は前記電池ケースと当接している請求項1に記載の電池パック。
【請求項4】
前記介在板と前記電池ケースの距離は前記介在板と前記電池モジュールとの距離よりも長く、かつ、前記接続片は、前記内側片よりも長い請求項1から3のいずれか一項に記載の電池パック。
【請求項5】
前記介在板と前記電池ケースの内面との間に少なくとも1つの板材を更に備え、
前記介在部材の前記介在板と前記接続片と前記板材との間で前記外側区画室が密閉空間として形成され、
前記板材に、前記電池モジュールから離れる方向に延在する複数の突出片が設けられている請求項1に記載の電池パック。
【請求項6】
前記内側区画室の数が、前記外側区画室の数よりも多い請求項1又は5に記載の電池パック。
【請求項7】
前記内側片の数が、前記接続片の数よりも多い請求項1又は5に記載の電池パック。
【請求項8】
前記介在板の厚さが、前記板材の厚さよりも大きい請求項5に記載の電池パック。
【請求項9】
前記介在板と前記内側片と前記接続片とが一体形成されて前記介在部材が構成されており、
前記板材と前記突出片とが一体形成されて板部材が構成されており、
前記介在部材及び前記板部材は、前記接続片と前記板材とが互いに接合されて一体化されている請求項5に記載の電池パック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電池パックに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、走行駆動源としてモータを備えた自動車(ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、バッテリ車(BEV:Battery Electric Vehicle)、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等)が普及している。これらの自動車(以下、「電動車」と総称する)は、モータ等に電力を供給するバッテリを有する電池パックを備えている。
【0003】
特許文献1には、複数のセルが電気的に接続された状態で並列して形成され、六面を有する電池モジュールが断熱容器に収容されている電池パック(文献では高温電池用断熱容器)が開示されている。特許文献1に開示のセルは円筒状の単電池で構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-283216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示の電池パックは、セルが円筒状であることやバラツキ等で電池モジュールと断熱容器の間に空間が発生した場合、電池モジュールの発熱により電池パック内の電池モジュール周辺と断熱容器の内面との間の空間で温度差が生じ、その空間において空気の流れである対流が激しくおきる。その結果、対流とセルとの熱交換が活発になってセル温度の変動が促進されることにより、電池容量が低下して航続可能距離が減少するといった課題があった。
【0006】
そこで、電池容量の低下を抑制可能な電池パックが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電池パックの特徴構成は、1つのセルから構成され、又は複数のセルが電気的に接続された状態で並んで配置されて構成された電池モジュールと、前記電池モジュールを収容する電池ケースと、前記電池モジュールの外面と前記電池ケースの内面との間に配置された板状の介在板、前記介在板から前記電池モジュールに向かう方向に延在する複数の内側片、及び前記介在板に対して前記電池モジュールから離れる方向に位置し前記介在板と接続される複数の接続片を有する介在部材と、を備え、前記介在部材には、複数の前記内側片で区画され、前記電池モジュールの側が開放された複数の内側区画室と、複数の前記接続片で区画され複数の外側区画室と、が形成された点にある。
【0008】
本構成では、電池モジュールの外面と電池ケースの内面との間に配置された介在部材が、介在板と複数の内側片と複数の接続片とを有している。このため、電池モジュールとこの電池モジュールを収容する電池ケースとの間に隙間があった場合でも、該隙間に中実の介在部材よりも軽量な介在部材を配置することが可能となる。
【0009】
また、本構成の介在部材は、複数の内側片で区画され、電池モジュールの側が開放された複数の内側区画室と、複数の接続片で区画された複数の外側区画室とが形成されている。複数の内側区画室に存在する空気は、内側片により隣り合う内側区画室に移動することが抑制され、複数の外側区画室に存在する空気は、接続片により隣り合う外側区画室に移動することが抑制される。特に、介在部材に内側片を設け、電池モジュールの外面の側が解放された内側区画室があることで、電池モジュール周囲の空気が内側区画室に入り込み易い。その結果、介在板よりも内側領域では、セルの発熱によって暖められた空気と冷たい空気との間で対流が発生することが抑制され、対流とセルとの熱交換が活発に起きない。よって、セル温度の変動が抑制され、航続可能距離の低下を抑制することができる。
【0010】
このように、電池容量の低下を抑制可能な電池パックとなっている。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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