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公開番号
2025038600
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023145320
出願日
2023-09-07
発明の名称
車両のリアゲート構造
出願人
株式会社SUBARU
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60J
5/00 20060101AFI20250312BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両のリアゲートの意匠を確保しながら、リアゲートの剛性を高める。
【解決手段】車両のリアゲート構造は、アウタパネルと、インナパネルと、インナパネルの外周縁に沿って形成される外周骨格部と、外周骨格部の内側において外周骨格部と段差をもって連結する内骨格部と、外周骨格部と内骨格部との連結部分に重ねられる補剛プレートと、を有する。補剛プレートは、外側接合部、内側接合部、および連結補剛板部、を有する。外側接合部は、外周骨格部においてインナパネルと接合される。内側接合部は、インナパネルについての、内骨格部より内側の部分と接合される。連結補剛板部は、内骨格部においてインナパネルと接合される。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の車体の後部開口に対して開閉可能に設けられる車両のリアゲート構造であって、
前記リアゲートによる前記車両の外面を構成するアウタパネルと、
前記アウタパネルについての前記車両の内側に設けられ、少なくとも外周縁が前記アウタパネルと接合されるインナパネルと、
前記インナパネルの外周縁に沿って前記インナパネルに形成される外周骨格部と、
前記外周骨格部の内側において、前記外周骨格部と段差をもって連結するように前記インナパネルに形成される内骨格部と、
前記外周骨格部と前記内骨格部との連結部分に重ねられる補剛プレートと、
を有し、
前記補剛プレートは、外側接合部、内側接合部、および前記外側接合部と前記内側接合部との間の連結補剛板部、を有し、
前記外側接合部は、前記外周骨格部と重なり、前記外周骨格部において前記インナパネルと接合され、
前記内側接合部は、前記インナパネルについての、前記内骨格部より内側の部分と接合され、
前記連結補剛板部は、前記内骨格部において前記インナパネルと接合される、
車両のリアゲート構造。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記インナパネルには、前記外周骨格部に、前記リアゲートを前記車両に支持するための連結部材の取付部が形成され、
前記補剛プレートの前記外側接合部は、前記取付部と重なり、前記取付部とともに前記取り付け部材とねじ止めされる、
請求項1記載の、車両のリアゲート構造。
【請求項3】
前記連結部材は、前記リアゲートを開いた際に前記リアゲートの左右いずれかの縁を前記車両の車体に支持するシリンダ部材であり、
前記内骨格部は、前記インナパネルの下端中央部分から前記インナパネルの側縁中央部分へ向けて延在する斜内骨格部であり、
前記補剛プレートの前記連結補剛板部には、上下に並べて上側凹部と下側凹部とが形成されることにより、上縁連結面部、前記上側凹部、連結骨部、前記下側凹部、および下縁連結面部が上から下へ並べて形成され、
前記連結補剛板部は、前記上側凹部および前記下側凹部の少なくとも一方において、前記インナパネルの前記斜内骨格部と接合される、
請求項1または2記載の、車両のリアゲート構造。
【請求項4】
前記補剛プレートの前記外側接合部は、前記連結補剛板部についての、前記上縁連結面部の延長上の部分、前記連結骨部の延長上の部分、および前記下縁連結面部の延長上の部分において、前記インナパネルの前記外周骨格部と接合され、
前記補剛プレートの前記内側接合部は、前記連結補剛板部についての、前記上縁連結面部の延長上の部分、前記連結骨部の延長上の部分、および前記下縁連結面部の延長上の部分において、前記インナパネルについての、前記斜内骨格部より内側の部分と接合される、
請求項3記載の、車両のリアゲート構造。
【請求項5】
前記アウタパネルと前記インナパネルとは、前記車両のリアガラスが設けられるガラス開口部が形成されるとともに、前記ガラス開口部の周囲の周縁部分同士が接合されており、
前記補剛プレートの前記内側接合部は、前記周縁部分と重なり、前記周縁部分において前記インナパネルと接合されることにより、前記インナパネルについての、前記斜内骨格部より内側の部分と接合される、
請求項4記載の、車両のリアゲート構造。
【請求項6】
前記インナパネルについての、前記ガラス開口部の周囲には、前記インナパネルと接合される補助パネルが設けられ、
前記補剛プレートの前記内側接合部は、前記補助パネルと前記インナパネルとの接合部分と重なり、前記接合部分において前記インナパネルと接合されることにより、前記インナパネルについての、前記斜内骨格部より内側の部分と接合される、
請求項5記載の、車両のリアゲート構造。
【請求項7】
前記外周骨格部は、前記インナパネルの外周縁に沿って環状に前記インナパネルに形成され、
前記外周骨格部と重ねられる補剛プレートには、
環状の前記外周骨格部についての左縁部分に設けられる左補剛プレート、
環状の前記外周骨格部についての右縁部分に設けられる右補剛プレート、
環状の前記外周骨格部についての左上角部分に設けられる左上補剛プレート、
環状の前記外周骨格部についての右上角部分に設けられる右上補剛プレート、
環状の前記外周骨格部についての下縁部分に設けられる下補剛プレート、が含まれ、
前記左補剛プレート、前記右補剛プレート、および前記下補剛プレートの中の、少なくとも前記左補剛プレートおよび前記右補剛プレートが、前記外周骨格部と前記内骨格部との連結部分に重ねられ、前記外側接合部、前記内側接合部、および前記連結補剛板部、を有する、
請求項6記載の、車両のリアゲート構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のリアゲート構造に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車といった車両には、車体の後部開口に対して開閉するリアゲートを有するものがある。
リアゲートでは、アウタパネルが、車両の意匠に沿った形状とすることが望ましいため、インナパネルおよびアウタパネルの双方に、パネルをハット断面形状などに変形させる骨格構造を形成することが難しい。
このため、リアゲートでは、基本的に、インナパネルをハット断面形状などに変形させて、インナパネルのみに骨格構造を設けるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-067057号公報
特開2010-274688号公報
国際公開2018/110021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようにインナパネルを変形させることによりリアゲートの骨格構造を形成して剛性を高めようとしても、たとえばインナパネルのハット断面形状とアウタパネルのハット断面形状とを重ね合わせる場合のような高い剛性を得ることは容易でない。
その結果、リアゲートは、リアゲートを開閉操作する乗員に、剛性不足との印象を与えてしまう可能性がある。
以下の説明において、上下左右前後は、リアゲートを閉じた状態での車両での方向をいう。
【0005】
たとえば、開いているリアゲートを閉じる場合、乗員は、開いているリアゲートの下縁中央部分を手で引き下げる。リアゲートには、リアガラスを設けるために、インナパネルの上部およびアウタパネルの上部にガラス開口部が形成される。リアゲートの下縁中央部分の入力により、リアゲートは、その下部が上部に対して折れ曲がるように撓み得る。また、リアゲートの上部では、ガラス開口部の左右両側において縦に、インナパネルのみに骨格部が形成されている場合、リアゲートの上部そのものがリアゲートの下縁中央部分の入力により、曲がって撓み得る。
【0006】
この他にもたとえば、開いているリアゲートを閉じる場合に、乗員は、リアゲートの下縁中央部分ではなく、下縁左端部分や下縁左端部分を引き下げる可能性がある。リアゲートの下部の左右部分は、リアゲートのたとえば下部の中央部分に対して捩じられるように撓み得る。また、このようなリアゲートについての車幅方向中央の上下軸の周囲での回転力の入力により、リアゲートの左右縁と車体とを連結するシリンダ部材や、リアゲートの上縁を車体に開閉可能に支持するヒンジ部材に対して、それらの可動方向とは異なる方向の望ましくない力が作用し得る。
【0007】
このように車両のリアゲートには、リアゲートの意匠を確保しながら、リアゲートの剛性を高めることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施の一形態に係る車両のリアゲート構造は、車両の車体の後部開口に対して開閉可能に設けられる車両のリアゲート構造であって、前記リアゲートによる前記車両の外面を構成するアウタパネルと、前記アウタパネルについての前記車両の内側に設けられ、少なくとも外周縁が前記アウタパネルと接合されるインナパネルと、前記インナパネルの外周縁に沿って前記インナパネルに形成される外周骨格部と、前記外周骨格部の内側において、前記外周骨格部と段差をもって連結するように前記インナパネルに形成される内骨格部と、前記外周骨格部と前記内骨格部との連結部分に重ねられる補剛プレートと、を有し、前記補剛プレートは、外側接合部、内側接合部、および前記外側接合部と前記内側接合部との間の連結補剛板部、を有し、前記外側接合部は、前記外周骨格部と重なり、前記外周骨格部において前記インナパネルと接合され、前記内側接合部は、前記インナパネルについての、前記内骨格部より内側の部分と接合され、前記連結補剛板部は、前記内骨格部において前記インナパネルと接合される、ものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、補剛プレートを、インナパネルと接合しているため、インナパネルと補剛プレートとにより、リアゲートの剛性を高めることができる。しかも、インナパネルと補剛プレートとによりリアゲートの剛性を高めているため、アウタパネルについては、リアゲートの意匠を確保するように形成することができる。
しかも、本発明では、インナパネルに、インナパネルの外周縁に沿って外周骨格部を形成し、さらに、外周骨格部の内側に内骨格部を形成する。この際、内骨格部は、外周骨格部と段差をもって連結される。これにより、外周骨格部についての内骨格部が連結される部分には、外周骨格部の基本的な形状を残すことができる。これに対し仮にたとえば、内骨格部を、外周骨格部と段差なく連結する場合、連結部分には、内骨格部と外周骨格部とによる平面部分が形成されてしまう。その結果、インナパネルは、平面部分において、骨格構造による剛性を得ることが難しくなる。インナパネルに、複数の骨格部を設けることにより、インナパネルそのものの剛性が部分的に低下してしまう。本発明では、このような連結部分での剛性低下を抑制し、インナパネルそのものの剛性を、複数の骨格部により高めることができる。
また、本発明では、このような連結部分に対して、補剛プレートを重ねて、インナパネルと接合している。特に、補剛プレートは、外側接合部、内側接合部、および外側接合部と内側接合部との間の連結補剛板部、を有する。そして、補剛プレートの外側接合部は、外周骨格部と重なり、外周骨格部においてインナパネルと接合される。内側接合部は、インナパネルについての、内骨格部より内側の部分と接合される。連結補剛板部は、内骨格部においてインナパネルと接合される。このように、補剛プレートを、インナパネルについての複数の骨格部の連結部分において、複数の骨格部の各々と、さらにそれらの内側の部分との少なくとも3か所で接合することにより、該連結部分は、撓んだり、折れ曲がったり、し難くなる。
このように、本発明では、リアゲートの意匠を確保しながら、リアゲートの剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る自動車の斜視図である。
図2は、図1の自動車のリアゲートを開いた状態を示す図である。
図3は、図1のリアゲートを、後方から見た模式的な説明図である。
図4は、図3の模式的なリアゲートの開閉状態の説明図である。
図5は、図1のリアゲートのインナパネルを、後方から見た模式的な説明図である。
図6は、図5のインナパネルの左縁中央部分についてのA-A横断面図である。
図7は、本実施形態において、図5のインナパネルに対して設ける複数の補剛プレートの説明図である。
図8は、図7の左補剛プレートの模式的な斜視図である。
図9は、図8の左補剛プレートと、インナパネルとの接合状態の説明図である。
図10は、図9の左補剛プレートおよびインナパネルについての、B-B断面図である。
図11は、図7の複数の補剛プレートの変形例を、後方から見た模式的な説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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