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公開番号2025038217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2024226917,2021546663
出願日2024-12-24,2020-02-11
発明の名称喫煙物品用の大麻包装材料
出願人エスダブリュエム ホルコ ルクセンブルク
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類A24D 1/02 20060101AFI20250311BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】合法的な大麻製品または他のエアロゾル放出物品と共に使用するための喫煙物品のための包装材料が提供される。
【解決手段】喫煙物品10の包装材料100は、抽出された大麻の断片とウェブ構築繊維とを組み合わせたウェブから形成される。ウェブの坪量は約20gsm~約80gsmであり、透過性は約10コレスタ~約100コレスタである。包装材料は、自然な大麻の香り及び味を有する。包装材料はタバコ及びニコチンを含まず、香料またはエアロゾル送達組成物の担体として使用可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
大麻の葉、大麻のハード、大麻の芽、大麻の花、またはそれらの組み合わせを含む抽出された大麻繊維と、ウェブ構築繊維とを組み合わせたウェブを含み、
前記ウェブは、20gsm~80gsmの坪量を有し、10コレスタ~100コレスタの透過性を有し、
前記ウェブ構築繊維が脱リグニン化セルロース繊維を含むことを特徴とする喫煙物品用の包装材料。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記抽出された大麻繊維は、前記大麻の葉または前記大麻のハードを10重量%~100重量%の量で含み、前記大麻の芽及び/または前記大麻の花を10重量%~100重量%の量で含み、前記ウェブは前記ウェブ構築繊維を1重量%~70重量%の量で含むことを特徴とする請求項1に記載の包装材料。
【請求項3】
前記ウェブは、0.3重量%未満のテトラヒドロカンナビノールを含む大麻植物材料から形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装材料。
【請求項4】
前記ウェブは、前記抽出された大麻繊維及び前記ウェブ構築繊維と組み合わされた充填材料をさらに含み、
前記充填材料は、炭酸カルシウム粒子、二酸化チタン粒子、カオリン粒子、タルク粒子、硫酸バリウム粒子、酸化マグネシウム粒子、ベントナイト粒子、ゼオライト粒子、ケイ酸塩粒子、またはそれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の包装材料。
【請求項5】
前記充填材料は、1~40重量%、または5~20重量%の量で前記ウェブに含まれていることを特徴とする請求項4に記載の包装材料。
【請求項6】
前記ウェブはカレンダー加工されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の包装材料。
【請求項7】
前記抽出された大麻繊維は、追加の水溶性抽出を受けた大麻抽出副産物を含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の包装材料。
【請求項8】
前記ウェブに適用されるエアロゾル送達組成物をさらに含み、前記エアロゾル送達組成物はエアロゾル送達剤を含み、
前記エアロゾル送達剤は、ニコチン、カンナビノイド、テトラヒドロカンナビノール、またはカンナビジオールを含むことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の包装材料。
【請求項9】
前記エアロゾル送達組成物は、1重量%超、3重量%超、5重量%超、10重量%超、15重量%超、20重量%超、25重量%超、30重量%超、35重量%超、または40重量%超、かつ、50重量%未満の量で前記ウェブに含まれていることを特徴とする請求項8に記載の包装材料。
【請求項10】
前記ウェブは、40重量%未満の量の水溶性大麻成分を含むことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の包装材料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2019年2月11日に出願された米国仮特許出願第62/803,849号に基づく優先権を主張するものである。上記出願の開示内容は、参照により本明細書中に援用される。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
大麻、または大麻植物は、一般的に娯楽目的で使用されるマリファナと、一般的に産業用途で使用されるヘンプとの両方を指し得る。大麻は、乾燥した植物の細かく刻んだ葉、茎、種子、及び花の緑色及び/または茶色の混合物であり、カンナビスサティバまたはカンナビスインディカの品種を含む大麻植物の葉、茎、種子、及び花を指し得る。ヘンプ(特に産業用ヘンプの品種)はマリファナと非常によく似た外観を有しているが、マリファナと呼ばれる大麻植物の品種とは異なり、ヘンプは一般的に少量のテトラヒドロカンナビノール(THC)しか含まず、ヘンプ及びマリファナの両方が大量のカンナビジオール(CBD)を含み得る。例えば、ヘンプ、特に工業用のヘンプには、約0.3%未満のTHCが含まれ得るが、マリファナを指す大麻の品種には、5%~30%のTHCが含まれ得る。マリファナ及びヘンプの両方の大麻は既知の鎮痛剤であるが、THC含有量が少ないことに起因して、一般的に、ヘンプ、すなわち工業用のヘンプのみが、食品、紙、衣類、布地、及びCBD抽出物用に使用されている。最近、米国の25以上の州が、少なくとも医療目的での大麻の使用を合法化している。さらに、カナダは現在、医療用途及び娯楽用途での大麻の使用を合法化している。これらの最近の進展を考慮すると、大麻の商業化は劇的に増加している。
【0003】
例えば、大麻は、オピオイドなどの従来の鎮痛薬の代わりに民間に普及した鎮痛薬になりつつあり、医学界ではますます多くの人々が大麻を痛みの緩和のためのオピオイドの使用の合法的な代替手段と見なし始めている。例えば、大麻には、痛み、吐き気、及びその他の症状を緩和するのに役立つ2つの異なる薬が含まれている。大麻には、例えば、テトラヒドロカンナビノール(THC)が含まれている。THCは脳内の特定の受容体に作用し、陶酔感とリラックス状態をもたらす。大麻中のTHCの最高濃度は、ドライフラワーまたはつぼみに見られる。大麻は一般的に、材料に含まれるTHCの量に基づいて規制されている。THCに加えて、大麻にはカンナビジオール(CBD)を含まれ得る。CBDは脳内の痛みの受容体と相互作用するが、CBDはTHCによって引き起こされるものと同じ陶酔感を生み出さない。しかし、CBDは痛みを和らげ、抗炎症効果を発揮する。カンナビノイド、特にCBDは、多くのオピオイドと同じ中毒性の効果を有していない。したがって、大麻は医療用途及び娯楽用途での使用にはるかに受け入れられるようになり、多くの分野における合法化につながっている。
【0004】
燃焼した大麻を吸入することは、THC及びCBDを体内に組み込むための最も一般的かつ効果的で、最も安価な方法である。しかし、他の方法が普及している一方で、燃焼した大麻の吸入は、一般的に、喫煙によって大麻を燃焼及び吸入するために包装紙で包装された大麻を使用する。
【0005】
喫煙物品用の包装材料が喫煙物品の喫煙特性に大きな影響を与えることは、業界において長い間認識されてきた。この点に関して、喫煙物品の全般的な喫煙体験を改善する包装材料を製造するために、喫煙物品の包装材料を変更または修正することを試みてきた。喫煙物品の包装材料は、一般的に、木材または亜麻繊維などのパルプ繊維と、充填剤粒子とを組み合わせて製造される。しかしながら、そのような包装材料は、ユーザによって不快であると見なされ、大麻の本来の香りを変える「紙のような」味がすることが多かった。
【0006】
さらに、パルプ繊維は広葉樹及び針葉樹の脱リグニン繊維で主に構成されており、伐採木への依存度が高いことに起因して、主にパルプ繊維で形成された包装材料の持続可能性が懸念されている。具体的には、従来の紙を1トン製造するためには、2-3トンの木材が必要である。さらに、1950年以降、世界の紙の消費量は大幅に増加している。この消費の増加は地球の森林に影響を及ぼし、地球の森林の80%は人間の活動の結果として姿を消すであろう。
【0007】
その一方で、均質化されたタバコ材料の包装は、一般的に、50%超の量が加工されたタバコ副産物から作られている。したがって、そのような包装材料はまた、通常、かなりの量のニコチンを含み、特徴的なタバコの香りを生成するが、これは、吸入され、燃焼される大麻の感覚的受容には適さない。
【0008】
さらに、大麻材料で製造された均質化された包装材料のいくつかは、一般的に「スラリー」として知られる技術で製造されたものであるが、通常、引張強度(<1,000cN/15mm)が低く、適切な包装材料を形成することができない。したがって、そのような材料は、より高い引張強度を必要とする冊子体(手巻きで使用される)、チューブ、コーン、またはシガレットなどの大麻喫煙物品の大量生産には適していない。
【0009】
上記を考慮すると、例えば、合法的な大麻製品または他のエアロゾル放出物品と共に使用するための、大量生産を可能にする十分な引張強度を有する、よりニュートラルな、または自然な大麻の匂い及び/または味を有する喫煙物品のための包装材料の必要性が現在存在する。同様に、心地良い、または自然な大麻の味を有することに加えて、適切な燃焼特性を有する喫煙物品のための包装材料を提供する必要性が存在する。喫煙特性が改善され、ニコチンを含まない喫煙物品のための包装材料を提供することも有益であろう。さらに、喫煙特性が改善され、1種以上のエアロゾル送達組成物の担体としても機能し得る喫煙物品を提供することは有益であろう。さらに、持続可能な供給源から少なくとも部分的に形成された包装材料を提供することもまた利点となるであろう。最後に、それ自体はタバコ及び/またはニコチンを含まないが、エアロゾル送達組成物の担体として機能し得る包装材料を作製することもまた利点となるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
一般的に、本開示は、ウェブを含む喫煙物品のための包装材料に関する。ウェブは、大麻の葉、大麻の茎(ハードとも呼ばれる)、大麻の芽、大麻の花、大麻抽出物からの残留物、またはそれらの混合物を含む抽出された大麻繊維と、ウェブ構築繊維との組み合わせを含む。ウェブは、約20gsm~約80gsmの坪量を有し、約10コレスタ~約100コレスタの透過性を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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