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公開番号
2025038027
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2024215215,2022563725
出願日
2024-12-10,2021-11-12
発明の名称
クロロプレン重合体ラテックス及びその製造方法、並びに該クロロプレン重合体ラテックスを用いた水性接着剤
出願人
デンカ株式会社
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
111/02 20060101AFI20250311BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】優れた初期接着力、特に湿潤状態における優れた接着力を有する水性接着剤となる、水性接着剤用途に好適なクロロプレン重合体ラテックスを提供する。
【解決手段】本発明によれば、ロジン酸又はそのアルカリ金属塩から選ばれる1種または2種以上の乳化剤と、クロロプレン重合体を含むクロロプレン重合体ラテックスであって、前記クロロプレン重合体ラテックスの固形分中のトルエン不溶分であるゲル分の含有率が20質量%以下であり、かつ、前記クロロプレン重合体ラテックスの固形分中のトルエン可溶分であるゾル分の重量平均分子量が100万以上であることを特徴とする、クロロプレン重合体ラテックスが提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ロジン酸又はそのアルカリ金属塩から選ばれる1種または2種以上の乳化剤と、クロロプレン重合体を含むクロロプレン重合体ラテックスであって、
前記クロロプレン重合体ラテックスの固形分中のトルエン不溶分であるゲル分の含有率が20質量%以下であり、かつ
前記クロロプレン重合体ラテックスの固形分中のトルエン可溶分であるゾル分の重量平均分子量が100万以上であることを特徴とする、クロロプレン重合体ラテックス。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のクロロプレン重合体ラテックス100質量部に対して、pHを10.5に調整するのに必要な1/3mol/L塩酸の滴下量が0.1~10.0質量部であることを特徴とするクロロプレン重合体ラテックス。
【請求項3】
請求項1または2のいずれかに記載のクロロプレン重合体ラテックスを含む水性接着剤。
【請求項4】
前記クロロプレン重合体ラテックス100質量部に対して、アミノ酸を1~20質量部含む、請求項3に記載の水性接着剤。
【請求項5】
前記クロロプレン重合体ラテックス100質量部に対して、可塑剤を0.1~30質量部含む、請求項3または4のいずれかに記載の水性接着剤。
【請求項6】
厚さ20mm×長さ50mm×幅50mmであり、密度30kg/m
3
のウレタンフォーム表面上へ、接着剤を70g/m
2
となるようにスプレー塗布し、10秒のオープンタイムの後、前記ウレタンフォーム同士を貼り合せ、張り合わせた前記ウレタンフォームの合計の厚さ40mmを10mmに圧縮して5秒間保持したのち、解放し10秒間放置後に接着面と垂直方向に引張り試験を行ったときの、初期接着強度が5.5N/cm
2
以上である請求項3~5のいずれか一項に記載の水性接着剤。
【請求項7】
被着体が発泡体を対象とする請求項3~6のいずれか一項に記載の水性接着剤。
【請求項8】
クロロプレン単量体およびクロロプレン単量体と共重合可能な単量体の合計100質量部に対して、連鎖移動剤を0.005~0.1質量部添加し、20℃より低い温度でクロロプレン単量体の重合転化率50~90%まで重合する、請求項1または2に記載のクロロプレン重合体ラテックスの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤として有効なクロロプレン重合体ラテックスおよびその製造方法、並びに該クロロプレン重合体ラテックスを用いた水性接着剤に関する。さらに詳しくは特に初期接着力、特に湿潤状態での接着強度に優れるクロロプレン重合体ラテックスおよびその製造方法並びに該クロロプレン重合体ラテックスを用いた水性接着剤に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
クロロプレン重合体は、幅広い被着体に対して低圧着で高度の接着力が得られるため、溶剤系コンタクト接着剤やグラフト接着剤などの接着剤用途で好適に使用されている。しかしながら、溶剤系接着剤は、作業環境における引火の危険や、その予防ために講じられる特別な排気・回収設備コストに加えて、環境汚染や人体の健康に対する配慮から揮発性有機化合物(VOC)規制や溶剤規制が年々厳しくなっている。この規制への対応のために溶剤を排除すべく、クロロプレン重合体ラテックスを使用した水性接着剤の開発が盛んであるが、水性接着剤は、従来の溶剤系接着剤に比較して接着力が低いという課題がある。
【0003】
そこで、接着剤の接着力、特に、初期の接着力を向上させるための技術の一つとして2液型接着剤の検討がおこなわれており、例えば、主剤として特定のクロロプレン重合体ラテックス組成物にアクリル系ラテックス又はSBR系ラテックスとアニオン系界面活性剤を特定量配合した組成物を用い、硬化剤として多価金属塩を用いた2液型接着剤(特許文献1、2参照)が知られており、ポットライフと初期接着のバランスを調整して使用する。
【0004】
特開2007-332207号公報(特許文献3参照)にはクロロプレン重合体ラテックス組成物と、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩と、pH調整剤とを含有した水性接着剤が開示されている。
国際公開2016/133190号、国際公開2016/133191号(特許文献4,5参照)などにはクロロプレン単独重合体ラテックスとクロロプレン共重合体を含有するクロロプレン共重合体ラテックスまたはアクリル系重合体を含有するアクリル系重合体ラテックスのブレンドよりなる1液型水系接着剤が開示されている。
また、国際公開2008/026671号(特許文献6参照)には特定のクロロプレン重合体ラテックス組成物に特定の受酸剤、特定の酸化防止剤を含むことを特徴とする水性接着剤が開示されている。
これらの公報の実施例に従い作製された水系接着剤は塗布後に乾燥させてから貼り合わせることで接着強度を発現する。初期接着力、特に湿潤状態における接着性能が十分とは言えず、この改良が課題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭56-59874号公報
特開平9-188860号公報
特開2007-332207号公報
国際公開2016/133190号
国際公開2016/133191号
国際公開2008/026671号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、優れた初期接着力、特に湿潤状態における優れた接着力を有する水性接着剤となる、水性接着剤用途に好適なクロロプレン重合体ラテックス、及びこれを用いた水性接着剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、その固形分が、特定の量のゲル分を有し、かつ、その固形分のゾル分の重量平均分子量が特定の数値範囲であるクロロプレン重合体ラテックスを用いることにより、上記課題を解決できることを見出した。
【0008】
すなわち本発明は、ロジン酸又はそのアルカリ金属塩から選ばれる1種または2種以上の乳化剤と、クロロプレン重合体を含むクロロプレン重合体ラテックスであって、前記クロロプレン重合体ラテックスの固形分中のトルエン不溶分であるゲル分の含有率が20質量%以下であり、かつ、前記クロロプレン重合体ラテックスの固形分中のトルエン可溶分であるゾル分の重量平均分子量が100万以上であることを特徴とする、クロロプレン重合体ラテックスである。
【0009】
好ましくは、クロロプレン重合体ラテックスは、前記クロロプレン重合体ラテックス100質量部に対して、pHを10.5に調整するのに必要な1/3mol/L塩酸の滴下量が0.1~10.0質量部であることを特徴とする。
【0010】
本発明の別の観点によれば、前記のクロロプレン重合体ラテックスを含む水性接着剤が提供される。
好ましくは、水性接着剤は、前記クロロプレン重合体ラテックス100質量部に対して、アミノ酸を1~20質量部含む。
好ましくは、水性接着剤は、前記クロロプレン重合体ラテックス100質量部に対して、可塑剤を0.1~30質量部含む。
好ましくは、水性接着剤は、厚さ20mm×長さ50mm×幅50mmであり、密度30kg/m
3
のウレタンフォーム表面上へ、接着剤を70g/m
2
となるようにスプレー塗布し、10秒のオープンタイムの後、前記ウレタンフォーム同士を貼り合せ、張り合わせた前記ウレタンフォームの合計の厚さ40mmを10mmに圧縮して5秒間保持したのち、解放し10秒間放置後に接着面と垂直方向に引張り試験を行ったときの、初期接着強度が5.5N/cm
2
以上である。
好ましくは、被着体が発泡体を対象とする。
(【0011】以降は省略されています)
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