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公開番号2025037388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144294
出願日2023-09-06
発明の名称弁装置
出願人株式会社鷺宮製作所
代理人個人,個人,個人
主分類F16K 27/00 20060101AFI20250311BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】本発明は、低コストで流体の外部漏れを防止することができる弁装置を提供することを目的とする。
【解決手段】電動弁1は、弁本体10と、弁本体10が挿入される取付孔71、第一流路75、および第二流路77を有する流路ブロック70と、を備える。弁本体10は、金属製の弁ハウジング11と、弁ハウジング11の外周面に設けられた樹脂成形部14と、シール部材18が取り付けられる環状溝17と、を有する。環状溝17は、弁ハウジング11の外周面で構成された底面と、樹脂成形部14で構成された一対の側面と、で断面凹状に形成されている。シール部材18は、環状溝17の底面と、取付孔71の内周面と、に密接して設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部に弁ポートおよび弁体を有する弁本体と、前記弁本体が挿入される取付孔および前記弁ポートに連通する流路を有する流路ブロックと、を備える弁装置であって、
前記弁本体は、金属製の弁ハウジングと、前記弁ハウジングの外周面に設けられた樹脂成形部と、前記弁本体と前記流路ブロックとの間に配置されるシール部材が取り付けられる環状溝と、を有し、
前記環状溝は、前記弁ハウジングの外周面で構成された底面と、前記樹脂成形部で構成された一対の側面と、で断面凹状に形成され、
前記シール部材は、前記環状溝の底面と、前記取付孔の内周面と、に密接して設けられることを特徴とする弁装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記弁ハウジングには、前記シール部材よりも前記弁ポート側で内外に貫通する貫通孔が設けられ、前記貫通孔には、前記樹脂成形部と連続する貫通樹脂部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項3】
前記樹脂成形部は、前記環状溝の前記側面のうち一方を構成する第一樹脂成形部と、前記環状溝の前記側面のうち他方を構成する第二樹脂成形部と、を有し、前記第一樹脂成形部と前記第二樹脂成形部とが非連続であることを特徴とする請求項2に記載の弁装置。
【請求項4】
前記弁本体は、前記弁ハウジングの内部に設けられる樹脂製部材を有し、前記樹脂製部材と前記第一樹脂成形部とは、前記貫通樹脂部によって連続形成されていることを特徴とする請求項3に記載の弁装置。
【請求項5】
前記弁ハウジングと前記流路ブロックとは、前記樹脂成形部を介することで互いに非接触状態で取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の弁装置。
【請求項6】
前記弁ハウジングには、前記流路ブロックに固定される固定部が設けられ、前記固定部の少なくとも一部が前記樹脂成形部に覆われていることを特徴とする請求項5に記載の弁装置。
【請求項7】
前記弁ハウジングと前記流路ブロックとの取り付け状態を維持する樹脂製の留め具を備え、
前記留め具は、弾性変形した状態で前記取付孔における前記弁ハウジングと前記流路ブロックとの間に挿入され、復元力によって前記取付孔に係止されることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の弁装置。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載の弁装置として用いられる電動弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、弁装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
内部に弁ポートおよび弁体を有する弁本体と、弁本体を挿入する取付孔および弁ポートに連通する流路を有する流路ブロック(配管ボディ)と、を備える弁装置(電動弁)が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の弁装置では、弁本体が金属製の弁ハウジング(ボディ)を備え、弁ハウジング周面の環状溝にシール部材(シールリング)が設けられ、流路ブロックの取付孔の内周面および環状溝にシール部材が密接することで、流路がシールされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-153488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の上記弁装置では、金属製の弁ハウジングの環状溝が切削加工によって成形されるため、製造コストが嵩むことになる。一方、図9に示すように、弁ハウジング200をプレス加工により成形し、その外周面に樹脂201のインサート成形を行い、環状溝202全体を樹脂201で形成することも考えられるが、その場合には、弁ハウジング200と樹脂201が剥離して流体が剥離部203から弁装置外部にリークする虞があった。
【0005】
本発明は、低コストで流体の外部漏れを防止することができる弁装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の弁装置は、内部に弁ポートおよび弁体を有する弁本体と、前記弁本体が挿入される取付孔および前記弁ポートに連通する流路を有する流路ブロックと、を備える弁装置であって、前記弁本体は、金属製の弁ハウジングと、前記弁ハウジングの外周面に設けられた樹脂成形部と、前記弁本体と前記流路ブロックとの間に配置されるシール部材が取り付けられる環状溝と、を有し、前記環状溝は、前記弁ハウジングの外周面で構成された底面と、前記樹脂成形部で構成された一対の側面と、で断面凹状に形成され、前記シール部材は、前記環状溝の底面と、前記取付孔の内周面と、に密接して設けられることを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、樹脂成形部と弁ハウジングの外周面とで環状溝を構成したことにより、切削加工で環状溝を成形する必要がない。このため、環状溝の製造が容易となり、弁装置の製造コストを低減することができる。また、この構成によれば、環状溝における金属製の底面と、取付孔における金属製の内周面と、の間を直接シール部材で接続することができることから、樹脂成形部が金属製の弁ハウジングから剥離し樹脂成形部と弁ハウジングの接触部分に隙間等が生じたとしても弁本体の外周面と流路ブロックの内周面との間のシール性能を確実に確保することができ、外部に流体が漏れることがない。したがって、低コストで流体の外部漏れを防止することができる弁装置を提供することができる。
【0008】
また、この際、前記弁ハウジングには、前記シール部材よりも前記弁ポート側で内外に貫通する貫通孔が設けられ、前記貫通孔には、前記樹脂成形部と連続する貫通樹脂部が設けられていることが好ましい。このような構成によれば、弁ハウジングの貫通孔に設けられた貫通樹脂部に連続して樹脂成形部を設けることで、樹脂成形部の弁ハウジングに対する軸線方向や軸線まわりの回転方向への位置ずれを抑制することができる。また、貫通孔は、シール部材よりも弁ポート側に形成されている。このため、仮に貫通孔から貫通樹脂部が剥離し、貫通孔内周面と貫通樹脂部との隙間を通って弁ハウジングの内方から外方に流体が流れたとしても、その流体の流れをシール部材で止めることができる。したがって、弁ハウジング内方から弁ハウジングと流路ブロックの間を通って外部に流体が流出することを抑制することができる。
【0009】
また、前記樹脂成形部は、前記環状溝の前記側面のうち一方を構成する第一樹脂成形部と、環状溝の前記側面のうち他方を構成する第二樹脂成形部と、を有し、前記第一樹脂成形部と前記第二樹脂成形部とが非連続であってもよい。
【0010】
また、前記弁本体は、前記弁ハウジングの内部に設けられる樹脂製部材を有し、前記樹脂製部材と前記第一樹脂成形部とは、前記貫通樹脂部によって連続形成されていることが好ましい。このような構成によれば、貫通樹脂部を介して樹脂製部材と第一樹脂成形部とを連続形成したことで、樹脂製部材と第一樹脂成形部の弁ハウジングに対する軸線方向や軸線まわりの回転方向への位置ずれを抑制することができる。そして、弁ハウジングに対する樹脂製部材の位置ずれが抑制されるため、例えば、樹脂製部材が、モータ等の回転力を受けた弁体の軸線まわりの回転を規制する部材を備えていた場合、当該部材が、軸線まわりに回転しようとする弁体に合わせて軸線まわりに回転してしまうことを防止することができる。このため、弁体の回転規制の機能を確実に確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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