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公開番号2025035485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142548
出願日2023-09-01
発明の名称錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 8/73 20060101AFI20250306BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本開示の目的は、シクロデキストリンを含みながらも、硬度低下が抑制された錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤を提供することである。
【解決手段】本開示の錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤は、(A)炭酸塩、炭酸水素塩、及び炭酸水素塩と炭酸塩の複塩よりなる群から選択される少なくとも1種の炭酸化合物と、(B)酸と、(C)シクロデキストリンと、(D)α-オレフィンスルホン酸塩とを含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)炭酸塩、炭酸水素塩、及び炭酸水素塩と炭酸塩の複塩よりなる群から選択される少なくとも1種の炭酸化合物と、(B)酸と、(C)シクロデキストリンと、(D)α-オレフィンスルホン酸塩とを含む、錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
さらに、(E)酸素系漂白剤を含む、請求項1に記載の錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤。
【請求項3】
酸素系漂白剤が、モノ過硫酸水素塩、及び過ホウ酸塩よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項2に記載の錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤。
【請求項4】
さらに、(F)漂白活性化剤を含む、請求項2に記載の錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤。
【請求項5】
漂白活性化剤が、テトラアセチルエチレンジアミンである、請求項4に記載の錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤。
【請求項6】
口腔内装着器具洗浄剤が、義歯洗浄剤である、請求項1~5のいずれかに記載の錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤。
【請求項7】
(A)炭酸塩、炭酸水素塩、及び炭酸水素塩と炭酸塩の複塩よりなる群から選択される少なくとも1種の炭酸化合物と、(B)酸と、(C)シクロデキストリンと、(D)α-オレフィンスルホン酸塩とを含む原料混合物を打錠工程に供する、錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シクロデキストリンを含みながらも、硬度低下が抑制された錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
義歯等の口腔内装着器具は、細菌、バイオフィルム、その他沈着物等が付着しやすく、洗浄せずに放置しておくと、口臭の原因になるだけでなく、歯周病等の口腔内疾患を誘発する一因になることがある。そのため、口腔ケアの一環として、口腔内装着器具を洗浄し清潔に保つことが不可欠である。口腔内装着器具に付着した細菌や汚れは、ブラシによる清掃では十分に除去できないため、洗浄剤による洗浄が重要である。
【0003】
洗浄剤による口腔内装着器具の洗浄は、一般に、洗浄剤を水に投入して調製された洗浄水に口腔内装着器具を浸漬放置する方法で行われている。従来、口腔内装着器具洗浄剤には界面活性剤及び発泡剤(炭酸化合物と酸)が配合されており、水に投入した際に界面活性化作用による化学的洗浄力と発泡作用による物理的洗浄力を発揮させ、洗浄効果が高まるように設計されている。
【0004】
また、口腔内装着器具洗浄剤では、漂白作用を付与し、洗浄力及び消臭力を向上させるために、一般的に漂白剤が配合されている。例えば、特許文献1では、酸素系漂白剤を含有する義歯洗浄剤が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-272365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、口腔内装着器具洗浄剤に、漂白剤を配合する製剤技術では、口腔内装着器具洗浄剤の消臭力を向上させるには限界がある。また、口腔内装着器具洗浄剤のバリエーションの拡大の観点から、口腔内装着器具洗浄剤の消臭力を向上させるための新しい製剤技術の開発が求められていた。
【0007】
本発明者は、口腔内装着器具洗浄剤の消臭力を向上させるための新しい製剤技術について検討を行ったところ、口腔内装着器具洗浄剤に、シクロデキストリンを配合することにより、口腔内装着器具洗浄剤の消臭力が向上することを見出した。
【0008】
しかしながら、発泡剤(炭酸化合物と酸)を含む口腔内装着器具洗浄剤にシクロデキストリンを配合すると、当該口腔内装着器具洗浄剤を錠剤に成形した際に、十分な硬度が得られず、僅かな衝撃で錠剤に欠け又は割れが発生しやすくなるという新たな課題に直面した。
【0009】
本開示の目的は、シクロデキストリンを含みながらも、硬度低下が抑制された錠剤状の口腔内装着器具洗浄剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、発泡剤(炭酸化合物と酸)を含む口腔内装着器具洗浄剤に、シクロデキストリンと共に、α-オレフィンスルホン酸塩を配合することにより、意外にも、当該口腔内装着器具洗浄剤を錠剤に成形した際に、錠剤の硬度低下が抑制されることを見出した。本開示は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
(【0011】以降は省略されています)

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